まだらの紐
シャーロック・ホームズシリーズの中でも屈指の名編「まだらの紐」のCDを聴く。小川真司、永井一郎による掛け合いがいつもながら見事だが、今回は後半の演技に圧倒される。台詞だけで、これほどの緊迫感が出せるとは。結末を知っていても、充分楽しめた。
シャーロック・ホームズシリーズの中でも屈指の名編「まだらの紐」のCDを聴く。小川真司、永井一郎による掛け合いがいつもながら見事だが、今回は後半の演技に圧倒される。台詞だけで、これほどの緊迫感が出せるとは。結末を知っていても、充分楽しめた。
横山秀夫原作「クライマーズ・ハイ」は、1985年8月12日の日航機123便墜落事故をめぐる、新聞社の動きを描いた小説。当時、その近くに住んでいた者として、格別の思いを感じさせられた作品である。
その原作を映像化した作品として、原田眞人監督、堤真一主演の映画と、NHKで放映された佐藤浩市主演のドラマがある。どちらも個性的な俳優を生かして、記事をめぐる熱い闘いを描いていた。
映画では、新聞社編集部を再現した広大なセットを生かして、ダイナミックな演出がなされた。女性記者の活躍を取り入れた独自のストーリーが見られた。
NHK作品では、原作に忠実に、緊迫したドラマが展開された。個人的には、大森寿美男の緊密な脚本による、NHKのドラマに強く心を打たれた。
被害者遺族も多く、覚悟を持って制作された作品であり、重みを感じる。
中学で習う基本的な英単語に、ドラえもんの4コマ漫画がついた辞典。漫画の会話が一部英語で記してあり、例文にもなっている。英語に馴染むのに好適な一冊。
シャーロック・ホームズシリーズの「青いガーネット」を小川真司、永井一郎など名声優が演じるCDを聴く。ホームズが帽子から持ち主の様子を推理する場面は、シリーズ中の愁眉。
大人の科学マガジン Vol.24は、「4ビットマイコン」。入力はテンキーのみ、出力は一桁の7セグメント表示と8個のLED、単音のスピーカーのみ。しかし、4ビットのCPUで制御することにより、タイマー、自動演奏、ゲームと、様々なことに利用できる。あらかじめ組み込まれたゲームの他に、プログラミングをして楽しめる。
シンプルなだけに、コンピュータの仕組みが理解でき、ソフトウェアの威力が感じられる。1970年代のTK-80、EX-80などのワンボード・マイコン登場に立ち会った人々には、当時のワクワク感が甦ってくるだろう。
小学6年生の長男に誕生日プレゼントとして与えたところ、単純で様々に応用できる世界に惹かれたようだ。言語世界が広がる発達段階にマッチしているかもしれない。
コンピュータの仕組み、2進法の理解、プログラミングの初歩など、情報科学の基礎を学ぶ上できっと役立つ4ビットマイコン。
大人の科学マガジン Vol.24 (4ビットマイコン) (Gakken Mook)
大人の科学マガジン編集部
校長としての体験と考えを綴った久保田武氏の著作。元東京都立羽田高等学校(現在、羽田工業高等学校と統合され東京都立つばさ総合高等学校となっている)の校長赴任当時の実践を中心に記されている。
1990年のコース制導入を中心として、どのように改革を推進したかを冷静に示している。幾多の困難に対し、どのように解決を模索し実行に移したかという点が詳細に記され興味深い。
校長としてのリーダーシップが実際的に示されている書。
「ゼータ関数の自明でない零点の実数部はすべて1/2である。」
「素数に憑かれた人たち」は、数学における最も重要な未解決問題「リーマン予想」について、その内容と、解決に挑んだ人々の姿を描いた書。奇数章には数学の解説が記され、偶数章には背景となる歴史や伝記的な話題が述べられている。
現代数学においても難問であるリーマン予想を、平易に記述し、伝えようとする工夫が素晴しい。数学教育においても、参考になる点が多い。また、数学者が生きた時代背景やエピソードが興味深い。単なる数学の解説書ではない広がりがあり、読み物としても飽きさせない。近現代における数学者の列伝としての側面も持っている。
歴史の縦糸のひとつとして数学が息づいている様を見事に描いた本。
放蕩無頼の作家、織田作之助の「夫婦善哉」を、芥川隆行が朗読したCDを聴く。
歯がゆいほどに生活力のない夫を一人前にしようと尽くす蝶子。その一途な様を平榮子が見事に演じ、聴き応えがある。
「すてきな三人ぐみ」をはじめ、トミー・アンゲラー原作の絵本4話をアニメ化したDVD。他に「月おとこ」「ぼうし」「ラシーヌおじさんとふしぎな動物」を収める。原作の雰囲気を大事にし、ユーモラスで不思議な世界が展開される。「すてきな三人ぐみ」では、声のみですべての音や音楽を表現しており、演出も素晴しい。味わいのある1枚。
世界絵本箱DVDセレクション(2) すてきな三にんぐみ[全4話]
三谷昇 穂積隆信 高木均
小学6年生の男の子たちが、親友との約束を果たす旅をするひと夏の経験。さらりと読めるが、余韻が残る。同年代の子どもに感想を聞いたら、ノブの最後のせりふが良かったとのこと。成長に共感できるようになったことが嬉しい。
永遠の夏休み (ポプラの森)
折原 みと
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