完全図解周期表
科学雑誌「ニュートン」別冊の「完全図解周期表」は、各元素の紹介や周期表にまつわるエピソードをビジュアルに示した本。なじみの深い元素から聞き慣れない元素まで、基礎データや利用方法が分かりやすく記されている。
子どもたちも時折見ており、「金(Au)よりスカンジウム(Sc)のほうが値段が高い」など関心を示している。化学を身近にとらえることにも役立つ冊子。
科学雑誌「ニュートン」別冊の「完全図解周期表」は、各元素の紹介や周期表にまつわるエピソードをビジュアルに示した本。なじみの深い元素から聞き慣れない元素まで、基礎データや利用方法が分かりやすく記されている。
子どもたちも時折見ており、「金(Au)よりスカンジウム(Sc)のほうが値段が高い」など関心を示している。化学を身近にとらえることにも役立つ冊子。
中学3年生の図形領域は、相似な図形、三平方の定理を中心とし、極めて内容が濃い。また、二次方程式を利用して解く問題も多く、いままでの数学の知識を総動員する、まとめとしての役割も果たしている。さらに、2点間の距離、円錐の体積など、様々な応用に発展する。それだけに、習熟のために多くの問題にあたることが必要となる箇所であり、また、そこで鍛えた計算手法が高校の数学に直接繋がっていく。
「くもんの中学基礎がため100%中3数学図形編」は、スモール・ステップにより、この密度の濃い単元を乗り越えやすくする工夫がなされている。
長男は、7ヶ月かかってなんとかこの問題集を終えることができた。小学1年のドリルから始め、5年間でようやくここまでたどり着いた。長い道のりであった。すべての問題にあたることで、本人も自信がついたであろう。
問題解決のためには、材料が必要であり、基礎的な訓練はおろそかに出来ない。難しい数学の問題であっても諦めずに考え抜くことで、目に見えない力が培われたことと思う。
司馬遼太郎の講演「草原からのメッセージ」を聴く。ユーラシア大陸のステップを舞台に栄枯盛衰を繰り広げてきた草原の民、匈奴、スキタイ、モンゴル、韃靼の人々の歴史と「遊牧」の文明を語る。
暖かみのある口調で、氏の草原の民への愛着が伝わってくる。1992年千葉市文化センターでの講演。
シャーロック・ホームズシリーズの「四つの署名」のCDを聴く。永井一郎、小川真司、増山江威子、加藤精三などのベテラン声優が熱演し、聞き応えがある。アグラの巨宝をめぐる冒険譚に、ワトソンの恋愛が添えられた物語。霧に煙る街を駆ける馬車、テムズ河での追跡と、ヴィクトリア朝のロンドンを舞台にしたテンポの良い展開で飽きさせない。
ジョージ秋山の漫画「銭ゲバ」は少年サンデーに1970から1971年にかけて連載された。
子どもの頃にサンデーを読んだとき、「銭ゲバ」からは周囲の漫画と違う雰囲気を感じた。主人公の会社が垂れ流す水銀で、地元の人々が病にあえぎ、たまたまその街に置き去りにされた主人公が住民から水銀を飲めと強要されるシーンは今でも鮮烈に印象に残っている。
極度の貧困ゆえに金銭のみを信じ、銭のために容赦なく殺人を犯す主人公の冷酷さと愛情への渇望のアンビバランスが見事に描かれていた。
銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫) |
銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫) ジョージ秋山 ![]() |
山本周五郎の短編小説「凍てのあと」を有川博が朗読したCDを聴く。深みのある落ち着いた声に、安心して身を委ね作品に浸ることができた。暖かい余韻が残る秀編。
凍てのあと (新潮CD)
山本 周五郎
宮沢賢治の「なめとこ山の熊」「カイロ団長」を矢崎滋が朗読したCDを聴く。「なめとこ山の熊」は哀調を帯びた物語が、清冽な言葉に結晶された名品。朗読では独特の間が情感を生んでいる。「カイロ団長」では、矢崎のユーモラスな声が雰囲気を盛り上げている。
なめとこ山の熊,カイロ団長 (新潮CD)
宮沢 賢治
浦沢直樹の「20世紀少年」は、子供時代の予言が現実化していく様を描いた奇想天外冒険漫画。昭和のオマージュがふんだんに盛り込まれ、浦沢の自伝的な要素もある。「マスター・キートン」「モンスター」といった名作を世に出した作者である。複雑なストーリーと個性的なキャラクターに支えられ、ぐいぐいと読み手を引っ張っていく。脚本家三谷幸喜も、この作品を絶賛している。緻密な描写と次々と繰り出される謎により、次の巻を読まずにおれないコミック。
山崎豊子の短編小説「しぶちん」を、橋爪功が朗読したCDを聴く。けちで財をなした大阪商人が、そこはかとないユーモアとさりげない哀感を持って描かれる。橋爪功の朗読は名人級のうまさ。
しぶちん (新潮CD)
山崎 豊子
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