3日でわかる確率・統計

 3日でわかるかどうかは別にして、確率・統計の考え方が具体的によくまとめられている。2ページを基本として、ポイントを押さえてかみ砕いて説明されている。
 著者の小林道正氏は、大学の先生だが、分かりやすい本を多方面にわたり数多く書いており、文章もこなれていて読みやすい。
 数学と社会を結ぶ実例として、また、実際に身につけるべき内容として、確率・統計はもっと学校教育でも比重を増すべきだ。

 3日でわかる確率・統計
小林 道正
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歳月

 明治維新政府で司法卿として敏腕をふるった江藤新平の生涯を描く、司馬遼太郎の「歳月」。明晰な頭脳を持ち、近代司法制度の基礎を作り、廃藩置県を断行するなど大きな功績を残しながらも、佐賀の乱に身を投じる波乱の人生を、様々な視点から活写している。
 佐賀藩主、鍋島閑叟との関わりや、征韓論のくだりがたいへん興味深かった。
 江藤ほどの才人をも掌におさめる大久保利通に凄みを感じた。

歳月
司馬 遼太郎
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太陽の黙示録(1)

 富士山が噴火し、首都は大地震により崩壊する。国土の5分の1が水没し、琵琶湖を境に日本は分断される…。大災害の後、生き残った人々の姿を描く、かわぐちかいじ渾身の作品。

 第1巻では日本を襲う未曾有の災害が繰り広げられ、第2巻以降では、台湾での日本人避難民をめぐるドラマが展開される。圧倒的なスケールの大きさは、この作者ならでは。
 首都直下型地震は、現実に起きる可能性があり、絵空事と片づけられない。

内閣府 中央防災会議 首都直下地震対策専門調査会

東京都の防災 東京直下地震の危険

太陽の黙示録 (1)
かわぐち かいじ
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初めて学ぶ統計学

 データ処理を理解してもらうための本を探したが、なかなかこれという本が見つからなかった。統計についての本は、数式が多く難しい割に具体例が少ないか、逆にコンピュータでExcelなど表計算ソフトに数値を入力してインスタントに結果を得る方法が説明してあるが、数学の裏付けにあまり触れていないかの、どちらかに偏っていることが多い。

 書店の本棚にあった統計学の本を手当たり次第にめくっているうちに、一冊、いい本に巡り会えた。書名は、現代数学社の「初めて学ぶ統計学」。

 数式を掲げた後に、それを用いた具体例が載っており、バランスのとれた本である。考え方やポイントがよくまとまっており、学習者への配慮がよくなされている。データ処理の基本を学ぶには、好適な一冊。

初めて学ぶ統計学

Tokei_hj

あなたに似た人

 「あなたに似た人」は、映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作者、ロアルド・ダールの珠玉の短編集。まさしく大人の寓話。そのハイセンスと恐怖を是非味わってほしい。「南から来た男」など、ビターな名品がそろっている。

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))
ロアルド・ダール Roald Dahl
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割り算

 今、小学校2年生の息子に4年生の算数ドリルをさせている。やはり、4年生の算数は、小学校での大きなポイントとなる。warizan001

 特に、「2桁で割る割り算」が大きな意味を持っている。筆算の過程で足し算、引き算、掛け算と、今まで習った全ての計算を使う。889÷28 の筆算を例にとると、まず 88÷28 を考えるのだが、ここで、8÷2の経験から、4を立てて進めると引き算が出来なくなるので、3を立てる。28×3=84 を88から引いた4の横に、889の9をおろし、49÷28を行う。このように、「立てる→掛ける→引く→おろす」という、いままでより複雑な手順を踏むことと、機械的に答えるのみでなく試行錯誤が必要となることが、同時に出てくる場面である。ここを乗り越えることで、総合的な計算力が身につくと共に、自信を持つことができる。逆に、ここでつまずく可能性も大いにあるのだ。

 他にも、このドリルでは、100マス計算、商と余りの計算(1ページに50問)、3桁×3桁の計算、4桁÷2桁の割り算、小数の計算、何兆何億という大きな数の扱いなど、多彩な内容がある。本当にやり甲斐のあるドリルだが、なんとかゴールが見えたところだ。

新課程学力ドリル計算 (小学4年生)
前田 昌彦
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ドラゴン桜 (2)

 ドラゴン桜第9巻までを読む。受験テクニックだけでなく、一般に通用する記憶法や、コーチング、カウンセリング、子育てなど、教育の幅広いテーマに触れるようになってきた。

 「エンジョイハイスクールライフ!!」と、楽しさばかりをアピールする高校のパンフレットを指して、「時代遅れのオンボロ遊園地にすぎない!」と言い切っているのが印象的。

 テレビドラマ「ドラゴン桜」も最終回を迎えた。阿部寛さんは、適役だったと思う。

 ドラゴン桜 (9)
三田 紀房
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ONE PIECE (4)

 ONE PIECE コミック第16巻の、青い鼻であったために仲間はずれにされるトナカイ、チョッパーと、雪国に桜の花を咲かせようとする医者ヒルルクとの交流がすばらしい。作者の強い思い入れが伝わってくる。別れの場面は、作者も泣きながら描いたに違いない。

 ONE PIECE は長大な作品だが、この巻だけでも読む価値はある。

One piece (巻16)
尾田 栄一郎
4088730453

凛冽の宙

 不良債権処理をモチーフにした幸田真音著の経済小説、「凛烈の宙(りんれつのそら)」。苛烈な外資系金融機関の実態が描かれるが、その中にほのかな叙情をたたえている。

 凛冽の宙
幸田 真音
4094080252

ONE PIECE (2)

 ONE PIECEで、尾田栄一郎氏は、あれだけ印象に残るキャラクターを次から次へとよくも創りだせるもんだと、感心する。才能もあるのだろうが、やはりかなりの努力家なのだと思う。

 ストーリーも、へたな大河ドラマよりよく出来ていると感じる。第9巻ほどの感動は、少なくとも「義経」では味わっていない。それと比べるのは尾田氏に失礼かもしれない。

One piece (巻9)
尾田 栄一郎
4088727355

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