おんな城主 直虎 18
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第18回は、「あるいは裏切りという名の鶴」。井伊家で種子島を試作していたことは、今川家から謀反の疑いをかけられることになりかねない。それを避けるために、商人方久は策を思いつく。
井伊家という小さな領地の内政から、今川・武田の確執による戦乱の予兆へと梶を切る回。直虎・政次の人間ドラマとしての深みをたたえつつ、物語の舞台は広がりを見せ始める。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第18回は、「あるいは裏切りという名の鶴」。井伊家で種子島を試作していたことは、今川家から謀反の疑いをかけられることになりかねない。それを避けるために、商人方久は策を思いつく。
井伊家という小さな領地の内政から、今川・武田の確執による戦乱の予兆へと梶を切る回。直虎・政次の人間ドラマとしての深みをたたえつつ、物語の舞台は広がりを見せ始める。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第17回は、「消された種子島」。007シリーズに「消されたライセンス」がある。内容は種子島より、後の井伊直政となる虎松と城主直虎との話がメイン。
囲碁で年長者に負けてべそをかく幼い虎松を、直虎はメンタル面で鍛えようとする。成長物語を点描した回。
岡倉天心の「茶の本」は、明治時代、日本の美意識を英語で表現し、世界中で読み継がれている書。
茶の思想にこめられた東洋の精神文化を、簡明な文体で綴っている。東洋が西洋から蔑まれていた時代に、やや挑発的な表現も含みながら、日本独自の価値観を矜持をもって表している。
日本文化の根底に流れる思想を、茶を基軸としながら浮き彫りにする真の名著。
茶の本 (岩波文庫)
岡倉 覚三 村岡 博
「意志あるところに道は開ける。」
航空自衛隊を舞台にした有川浩の小説を原作とするTBSのドラマ「空飛ぶ広報室」、最終話は、「2年後の再会~二人で大空に描く未来君の隣で見えた景色」。
東日本大震災の災害派遣を主軸にすえ、未曾有の困難に直面しつつも、前向きさを失わない人々の姿を描く。自衛隊で災害派遣に携わった人々の苦悩はいかばかりであっただろうか。
広報官、テレビ局、双方の物語を紡いできた面々のその後を写し、最後は明るく締めくくる。
自衛隊の広報という難しいテーマを、ラブ・ストーリーを絡めて軽やかに、かつ真摯に綴った心に残るドラマ。
空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)
有川 浩
航空自衛隊を舞台にした有川浩の小説を原作とするTBSのドラマ「空飛ぶ広報室」、第10話は、「君の隣で見えた景色」。
ブルーインパルスの勇姿が目に染みる。柴田恭兵演じる自衛官の退官をじっくりと描く。一個人の退官場面がこれほど感動的に映るのは、じっくりとドラマを紡いできた重みがなせる理であろう。
報道、広報、立場は違えども、人を描くことに対する思いがあってこそ成り立つ。それを軽やかでありながら、まざまざと感じさせてくれる貴重なドラマ。
空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)
有川 浩
航空自衛隊を舞台にした有川浩の小説を原作とするTBSのドラマ「空飛ぶ広報室」、第9話は、「つのる想い・あふれる涙」。
航空自衛隊のプロモーションビデオは、テレビでのコメンテーターの意見から社会的な批判にさらされる。
自衛隊広報室とテレビ局とのやりとりがリアルでたいへん興味深い。広報室長を演じる柴田恭兵と、生瀬勝久演じる情報局チーフディレクターとの対面シーンには本物の大人のやりとりがあり、ドラマの奥行きを感じさせられた。
空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)
有川 浩
「意識っていうのは、場が育てる」
航空自衛隊を舞台にした有川浩の小説を原作とするTBSのドラマ「空飛ぶ広報室」、第8話は、「運命が変わる2秒間」。
航空自衛隊のプロモーションビデオを作ることになり、航空機の整備員が撮影の対象となるが…。
仕事に真摯に取り組む人々と、社会的な視線とが交錯し、自衛隊の複雑な立場を浮き上がらせる。男女の想いをからめつつも、重層的な社会派のドラマとしての矜持が感じられた完成度の高い回。
空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)
有川 浩
航空自衛隊を舞台にした有川浩の小説を原作とするTBSのドラマ「空飛ぶ広報室」、第7話は、「いざという時そばにいられない男だけどそれでもいいか?」。
職務に忠実であることを義務づけられる自衛官と家族との関係をじっくりと描く回。自衛隊の広報ビデオで、酒場から緊急出動で自衛隊機に乗り込むシーンがあり、一般への広報にふさわしくないと判断されるシーンがリアル。
航空自衛隊の広報室長が、阪神淡路大震災の時の家族と仕事との相克を語シーンは涙なしに見られない。広報室長を演じる柴田恭兵が素晴らしい。
空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)
有川 浩
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第16回は、「綿毛の案」。「赤毛のアン」の駄洒落か。
おふざけのタイトルの割に中身は堅実。領地の財政再建のために綿の栽培を行うものであった。井伊家の内政をじっくり描き、ひと味違う大河ドラマになっている。
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