真田丸 25
NHK大河ドラマ「真田丸」第25話は、「別離」。
千利休と秀吉の子鶴松の死を軸に、周囲の人々の群像劇として描く。秀吉の跡を継ぐはずであった幼児の最後にほくそ笑む真田昌幸と徳川家康の描写が乱世の雰囲気を色濃く表現していた。
NHK大河ドラマ「真田丸」第25話は、「別離」。
千利休と秀吉の子鶴松の死を軸に、周囲の人々の群像劇として描く。秀吉の跡を継ぐはずであった幼児の最後にほくそ笑む真田昌幸と徳川家康の描写が乱世の雰囲気を色濃く表現していた。
宮本武蔵「五輪書」を渡部龍朗が朗読したCDを聴く。剣の道に向き合う奥義を説く哲学書。生き方を指南する書でもあり、音律を伴って耳にすると、簡明であるがゆえに味がある。
小松左京が1964年に書き下ろした小説を、角川春樹が懇願して映画化した。細菌兵器や核の恐怖などを、緻密な設定でスケール感豊に描くSFの大傑作。
大規模な南極ロケを敢行し、ジョージ・ケネディ、グレン・フォード、オリヴィア・ハッセーなど一流の国際スターを起用するなど、凄い意気込み。
映画は1980年に公開され、今なお重みをもって迫る作品である。
琵琶湖の覇権をめぐり対立する一族の末裔たちの物語、「偉大なる、しゅららぼん」。
万城目学の奇想天外なストーリーが、色鮮やかに展開される映画。
琵琶湖や街の風景が美しく、リクツ抜きで楽しめるエンターテイメント。
NHK大河ドラマ「真田丸」第24話は、「滅亡」。小田原城が落ち、北条が滅亡するまでの過程を描く。
高嶋政伸による北条氏政は、名家当主の佇まいを見せ、潔い最期を決断する。その思いにふれる徳川、上杉、真田の対面シーンが素晴しい。
秀吉の天下平定に対し、幾多の登場人物の心情をあますところなく描く脚本が見事。
NHK大河ドラマ「真田丸」第23話は、「攻略」。いよいよ豊臣勢の北条攻め始まる。秀吉は諸大名を一同に集めて小田原城を包囲する。個々のキャラクターを浮き上がらせながら、忍城のエピソードなどツボを抑えて北条攻略の過程を丁寧に描く。
それぞれの立場を細やかに描写し、極めて密度の濃い群像劇になっていた。とりわけ、追い詰められていく北条氏政役の高嶋政伸の演技が圧巻。
NHK大河ドラマ「真田丸」第22話は、「裁定」。沼田城の所属をめぐり、真田と北条が豊臣秀吉の前で論戦を繰り広げる。双方を代表して真田信繁、江雪斎が熱弁をふるう。徳川方の証人として本多正信が加わり、本格的な裁判劇となる。
三谷幸喜は、前回推理もの、今回裁判劇と、得意の手法で戦国に対峙する人々を描く。裁定を下す秀次、結果を憂うる三成など、各キャラクターが鮮明に出て興味がつきない。
起伏に富んだ、優れた小説を集めたアンソロジー「冒険の森へ」第5集、「極限の彼方」。収録作品は、
【掌編】氷川瓏「乳母車」、五木寛之「無理心中恨返本」、星新一「ねらわれた星」、平井和正「世界の滅びる夜」
【短編】村山槐多「悪魔の舌」、手塚治虫「妖蕈譚(ようじんたん)」、武田泰淳「流人島にて」、石原慎太郎「処刑の部屋」、白石一郎「元禄武士道」、小松左京「ゴルディアスの結び目」
【長編】田中光二「大いなる逃亡」、新田次郎「八甲田山死の彷徨」
さすがに傑作選だけあって、どの作品も読む楽しさを味わえた。
冒険の森へ 傑作小説大全 5 極限の彼方 (冒険の森へ 傑作小説大全5)
田中 光二 新田 次郎 村山 槐多 手塚 治虫 武田 泰淳 石原 慎太郎 白石 一郎 小松 左京 氷川 瓏 五木 寛之 星 新一 平井 和正 逢坂 剛
テンポ良い起伏に富んだストーリーと、登場人物のかけあいの妙があり、すいすい読み進められる。破綻なくまとめる手腕はなかなかのものである。叙述ミステリーの傑作。
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
歌野 晶午
NHK大河ドラマ「真田丸」第21話は、「戦端」。秀吉の命に従わず、一向に上洛しない北条をめぐる駆け引きが描かれる。
豊臣、徳川、真田と北条との関わりが、ユーモラスでありながら緊迫感をはらんでいる。多くの登場人物を配しながらも、その個性が精緻に織り上げられ物語を彩る。この絶妙のバランスとニュアンスが三谷脚本の真骨頂。
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