真田丸 20
NHK大河ドラマ「真田丸」第20話は、「前兆」。茶々が身ごもった秀吉の子を揶揄する落書が城下で発見される。怒り心頭に達した秀吉は、門番に容赦ない仕打ちを行う。
天下人秀吉に潜む狂気を、小日向文世が冷徹な眼で演じる。「殿下は天下を取ってお人が変わられたのでは。」というきりに対し、妻である寧が、「昔から恐ろしい人でした。冷たい人でした。でなければ天下などとれません。」という台詞が印象的。
NHK大河ドラマ「真田丸」第20話は、「前兆」。茶々が身ごもった秀吉の子を揶揄する落書が城下で発見される。怒り心頭に達した秀吉は、門番に容赦ない仕打ちを行う。
天下人秀吉に潜む狂気を、小日向文世が冷徹な眼で演じる。「殿下は天下を取ってお人が変わられたのでは。」というきりに対し、妻である寧が、「昔から恐ろしい人でした。冷たい人でした。でなければ天下などとれません。」という台詞が印象的。
田中光二の小説「大いなる逃亡」は、思わずひきこまれる長編小説。鹿児島沖の孤島に不時着した飛行機の乗客に訪れる運命は…。息もつかせぬ物語がスピーディーに展開される。着想、プロットの妙が冴える冒険小説の傑作。
大いなる逃亡 (徳間文庫)
田中 光二
NHK大河ドラマ「真田丸」第19話は、「恋路」。真田信繁と茶々、秀吉との関係を軸に濃密な心理劇が展開された。多彩な人々の競演に引き込まれるうち、いつの間にか番組が終わっていた。巧みな脚本には、時と身を委ねる心地よさがある。
NHK大河ドラマ「真田丸」第18話は、「上洛」。戦乱の世で周囲の大名を策略で翻弄した真田昌幸も、ついに秀吉に臣従する苦渋の決断をする。
自らの誇りが失われ、時代の移ろいを苦い思いで噛みしめる昌幸の無念さが伝わってくる。
三谷幸喜のテイストが益々濃くなっている。喜劇の中で自然とコントラストをなして悲劇的な色合いが浮き上がってくる。
NHK大河ドラマ「真田丸」第17話は、「再開」。豊臣秀吉は徳川家康に真田討伐の許可を与える。秀吉の傍に仕える真田信繁は肝を冷やすが…。
脚本がますますブラッシュアップされている。出雲阿国、家康の正室旭などの新キャラを登場させながら、個性豊かな面々の動きを紡いで見事に織り上げるストーリーテリングの妙に感服する。喜劇的な要素が増えつつ緊迫の度合いも薄れないのはさすが。
NHK大河ドラマ「真田丸」第16話は、「表裏」。真田信繁は秀吉の馬廻衆に加えられる。秀吉が熱をあげる茶々に気に入られるが、秀吉は茶々に近づいた者はことごとく処分していた。
小日向文世演じる秀吉の表はにこやかであるが、裏では容赦なく処断することを垣間見せる回。新井浩文演じる加藤清正、山本耕史演じる石田三成など、個性豊かな登場人物を配し、大阪城を舞台にした演劇的な脚本は三谷幸喜の独擅場。
NHK大河ドラマ「真田丸」第15話は、「秀吉」。大阪城で、真田信繁は千利休、大谷吉次など様々な人物に出会う。秀吉の天真爛漫な有様が描かれるが、時折見せる眼差しの底知れぬ鋭さにはっとさせられる。
脚本がブラッシュアップされ、一瞬たりとも見過ごせない密度である。その世界にひきこまれ、いつの間にか45分が過ぎていた。早く終わらないかと感じ時間が無駄になったと思ういつぞやのの大河とは真逆である。今回は本当に大河の醍醐味を与えてくれる。
小松左京原作のCD「宇宙に逝く」。小松左京自信がスタッフに様々な要求をし、宇宙の広がり、宇宙での人間の孤独を表現した。横田年昭の音楽が深宇宙を表現する。活字を越えて飛翔するサウンド・ノヴェル。
宇宙に逝く
小松左京
NHK大河ドラマ「真田丸」第14話は、「大阪」。前奏曲的な回であるが、その密度の濃さは半端ではない。徳川家康を裏切る石川数正、羽柴秀吉に下る上杉景勝の歎きなどのエピソードを交えながら、物語は真田信繁の目をとおして大阪へと導かれる。
石田三成、加藤清正、茶々、片桐且元と新キャラクターが次々登場するが、一瞬でその人物の特徴が伝わる演出がさすがである。
秀吉が信繁と出会うところでさっと幕切れとなり、次回に続く。いよいよ新章に突入というワクワク感をたっぷりと満喫させてくれた極上のプレリュード。
アドラー心理学のエッセンスを表した漫画。人間関係に悩み、喫茶店に訪れた人々にマスターが答える形でアドラーの言葉を伝える。
各章ごとに悩みを抱えた人々が登場し、具体的で分かりやすくさらっと読める。
反面、ひっかかりがあまりないので安っぽいドラマを見た後のようにあまり印象に残らない感じもある。分かりやすければいいというものでもないようだ。
最近のコメント