寄生獣 8
人間のことを研究してきた寄生生物が最後に出した答えとは。
人の有り様を重層的に描き、感情をゆさぶる第8巻。
人間のことを研究してきた寄生生物が最後に出した答えとは。
人の有り様を重層的に描き、感情をゆさぶる第8巻。
寄生生物の集団に宣戦布告したシンイチに、刺客が放たれる。
強敵との死闘とパラサイトの存在意義が交錯する、激烈な第7巻。
右手に棲む寄生生物と共存するシンイチを、探偵がつけねらう。彼女との関係も微妙にすれ違う高校生シンイチは、新たな心境に至る。
このコミックは、テーマもすごいが、言葉が実に巧みに使われている。観念的な浮薄な文学には及ばないだけの中身を持っている。
新たな闘いの火種をおこす第6巻。
寄生生物はより大きな力を得ていく。主人公シンイチは、その流れにどう立ち向かうのか。
人間社会に入り込んだ異種とのせめぎ合いが、新たな展開を迎える第5巻。
NHK大河ドラマ「真田丸」第5話は、「窮地」。
絶好調の脚本で進む真田丸。今回は本能寺の変後の混乱を描く。
目玉は内野聖陽演じる徳川家康の伊賀越え。榎木孝明演じるアナ雪と別れ、藤岡弘、演じる本多忠勝、浜谷健司の服部半蔵に支え?られながらコミカルに明智勢から逃れる。堺雅人演じる真田信繁、信長なき後の方策をさぐる真田昌幸の苦境と好対照をなし、上質の脚本であった。
上杉景勝、直江兼続のシーンも短時間であるが印象的。毎回贅沢なドラマ。
寄生生物の存在は、学校での事件をきっかけとして徐々に広まることになる。シンイチのとるべき立場は…。
圧倒的な迫力で読む者を戦慄させる第4巻。
高校生シンイチは危機を乗り越えるが、大きな悲しみを背負うことになる。
変容していく主人公を通して人とはなにかを問いかけていく第3巻。
自在に変形する寄生生物が高校生シンイチを襲う。右手に寄生した異種と共にシンイチは戦うが…。
予想外の展開で意表を突く寄生獣第2巻。その創造力と巧みなプロットに感嘆する。
人間に寄生し、神経を操り自在に変形する生物が地球に飛来する。右手に住み着いた生物と共存することになる高校生シンイチは、いやおうなく外敵と対峙することになる。
第1巻にして、すごい密度である。グロテスクな描写が多いが、巧みなストーリーが読み手を惹き付けてやまない。
人々の日常に迫る脅威を圧倒的な筆力で描いた鮮烈のコミック。
NHK大河ドラマ「真田丸」第4話は、「挑戦」。いやあ、この回は素晴らしかった。
信長への対面を前に出会う真田昌幸・信繁父子と徳川家康。ユーモアを交えつつ、その後の伏線となる出会いであった。
その後に信長の長男信忠の前で繰り広げられる心理戦。こういった駆け引きが、近年の大河では希薄であったが、今回は一瞬たりとも目が離せない緊迫した気をはらんでいた。そして、信長が最終形態で堂々と登場し、風格を画面全体にみなぎらせる。
大河に欲しかったには、まさしくこの人と人との気迫のぶつかり合いで、それを体現してくれたが本当に嬉しい。
さらに、信長が明智光秀を罵倒したびりびりとした空気の後、すぐに本能寺の変。なんという急激な展開、濃密な時間、これぞ大河。よくやってくれたと快哉を叫びたくなった。それほど優れた脚本に飢えていたのだ。
緊迫感を保ったまま、波乱は次回に引き継がれる。これで日曜日の夜が俄然楽しくなった。
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