花燃ゆ 32
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第32回は、「大逆転!」。
高杉晋作率いる奇兵隊が下関で挙兵する。久しぶりで戦闘シーンがやや長めに展開するが、敵味方の動きが整理されていないので、緊迫感があまり感じられない。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第32回は、「大逆転!」。
高杉晋作率いる奇兵隊が下関で挙兵する。久しぶりで戦闘シーンがやや長めに展開するが、敵味方の動きが整理されていないので、緊迫感があまり感じられない。
伊坂幸太郎の小説「アヒルと鴨のコインロッカー」。アパートに引っ越してきた学生が、隣人から広辞苑を盗むことを依頼されることから始まる物語。
トリッキーな構成が見事である。テンポ良く交わされる会話が魅力の、青春ミステリー。
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
伊坂 幸太郎
1976年に公開されたアメリカ映画「名探偵登場」。脚本家ニール・サイモンが、少年のような心を持って書いた、推理小説のパロディ。
コメディタッチのミステリーだが、デイヴィッド・ニーヴン、アレック・ギネス、ピーター・フォーク、マギー・スミス、ピーター・セラーズなど、錚々たる役者が演じている。何より、探偵たちを邸宅に招く謎の大富豪を、小説家トルーマン・カポーティが演じ、不気味な存在感を放っている。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第31回は、「命がけの伝言」。
椋梨藤太と美和が対面し、小言を言う。あまりにナンセンス。奇兵隊では、赤禰武人が藩内融和を目指し高杉晋作と対立する。美和のフィクションに時間を割くよりは、赤禰と高杉との確執をもっと丁寧に描いたほうがよかったのでは。
夏目漱石晩年の随筆「硝子戸の中」を日下武史が朗読したCD。
病気のため家に引きこもりがちだった漱石が、訪れる人や回想について淡々とした筆致で述べる。その静かで深みのある言葉には、ずっと耳を傾けていたい心地よさがある。
母の思い出を語る箇所には、ことに美しい描写が光る。
円熟の文章で、自己の内外を透徹した眼で描く珠玉の小品。
硝子戸の中 新潮CD
夏目 漱石
「歎異抄」を金内吉男が朗読したCDを聴く。響きのある深い声により、リズムのある文章が心地良く伝わる。優れた音楽のようである。
名文は、音声を聴くことにより一層その魅力が現れることを如実に示すCD。
親鸞の死後に現れた異説を歎きつつ、親鸞の正意を伝えようとし、その弟子が残した「歎異抄」。
鎌倉時代に作られたこの作品は、仏教文学の名著として幾多の人に読み継がれてきた。
何度も読みつつ、理解を深めいきたいと感じさせる文章。
歎異抄 (岩波文庫)
金子 大栄
2013年4月のNHK「100分 de 名著」は、夏目漱石の『こころ』。
姜尚中が、正面からこの作品に向き合う。極めて「真面目」な解説がなされている。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第30回は、「お世継ぎ騒動!」。
椋梨藤太が改革派の粛清を行う。小田村伊之助も投獄される。こちらはなんとなく大河らしくなっているが、奥御殿の場面では、おはぎや羊羹の話になってしまう。脚本家の安易なスイーツ頼みはどうにかならないものか。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第29回は、「女たちの園」。
これをタイトルにするセンスがすごい。ただアイドルを出せば見せ場になると思っているのだろうか。中身はとってつけたリストラクエストに終始した回。
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