花燃ゆ 3
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第3回は、「ついてない男」。
どうでもいいが、各回のタイトルはもう少しセンスのあるものにならないか。
江戸時代に男女が夜手をつないで船を見に行くというシーンが延々と続くのであるが、このゆるい雰囲気もなんとかならないか。「幕末のホームドラマ」なので、しかたないとあきらめるしかないか。「ついてない」と見るのをやめてしまうのも選択肢なのだが…。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第3回は、「ついてない男」。
どうでもいいが、各回のタイトルはもう少しセンスのあるものにならないか。
江戸時代に男女が夜手をつないで船を見に行くというシーンが延々と続くのであるが、このゆるい雰囲気もなんとかならないか。「幕末のホームドラマ」なので、しかたないとあきらめるしかないか。「ついてない」と見るのをやめてしまうのも選択肢なのだが…。
高度な知能を持った子どもとその運命を描く、オラフ・ステープルドンのSF「オッド・ジョン」。1967年の小説であるが、ミュータントを扱ったそのテーマは、現在も様々な作品で繰り返しモチーフとされている。
人類の未来に対する深い洞察に基づく古典的名作。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第2回は、「波乱の恋文」。
さっそく第2回は、懸念したとおり単なるホームドラマになってしまった。まだ序盤なので、人物紹介として家族を丁寧に描くのは分かるのだが、もう少し幕末の日本を取り巻く列強の様子など、時代の背景を盛り込んでも良いのではないか。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第1回は、「人むすぶ妹」。
NHKのWebサイトで、企画意図のコーナーに「幕末のホームドラマ」「幕末の学園ドラマ」と掲げてあるので、正直不安になった。歴史のうねりを感じる、重厚な大河を渇望しているので、今回もライトな路線かと思うと、見る前から期待はしていなかった。
だが、1回目はなかなか力の入った出来映えであった。学問への志が前面に出ている点が、中身を引き締めていた。ストーリーも良くまとまっており、今後に期待を抱かせる感触があった。
どうか、安易なホームドラマに落ちいらず、高い志を感じさせる物語を紡いでいってほしい。
評論家、小林秀雄と数学者、岡潔の対談「人間の建設」。芸術や文学、数学と幅広い分野に話は及ぶ。知性と知性の出会いが、雑談に普遍的な精神のダイナミズムを与える。
「素読教育の必要性」の中で、丸暗記の重要性、「すがた」に親しませることが必要と語っているが、この部分は現在の教育にとって重要な提言と感じられた。
知的なことにふれる醍醐味を与えてくれる希有の対談。
人間の建設 (新潮文庫)
小林 秀雄 岡 潔
坂の上の雲に向うように、希望と理想を追い求めた明治人の気概と精神を日清・日露戦争を軸として描き出した司馬遼太郎の「坂の上の雲」。あれほど壮大で重層的な作品を映像化したのはまさに快挙であり、そのクオリティの高さは、未だにいくつもの名シーンと共に深く印象に残っている。
このドラマを支えたのは、久石譲の洗練された音楽であり、ことにエンディングの「Stand Alone」は名曲である。サラ・ブライトマンが伸びやかに歌う曲を聴くたびに、良質のドラマに出会えた喜びが蘇る。
NHKスペシャルドラマ 「坂の上の雲」 オリジナル・サウンドトラック
久石譲 サラ・ブライトマン
松田優作主演の映画「蘇える金狼」。普段はさえないサラリーマンだが、夜には組織に牙をむく一匹狼の姿を松田優作がエキセントリックに演じる。
アンニュイな雰囲気をたたえたハードボイル・アクションは、松田優作により孤高の存在感を放っている。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第50回は、「乱世ここに終わる」。
ここ最近、大河ドラマが終盤にむけて尻つぼみになるケースが多い。予算がなくなるためか、脚本家の緊張が切れるためか。「軍師官兵衛」も、最後までつきあったが、どうも見た後の充実感が得られなかった。
登場人物がうまく処理できないためか、突然登場し、官兵衛と会って彼をたたえるとすぐ死んでしまうというケースが非常に多かった。台詞もぐっと心に迫る深みを感じられるものがほとんどなかった。つくづく、ドラマは脚本だと実感させられた。
夢枕獏の「陰陽師」から、「這う鬼」「白比丘尼」の2作をオーディオ・ドラマにたCD。原作の雰囲気を大事にしながら、音響効果を加えてあやしの世界を演出している。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第49回は、「如水最後の勝負」。
九州の合戦が、久しぶりに戦国ドラマであることを思い起こさせてくれた。しかし、予算がなくなってしまったのか、スケール感の小ささはどうしたものか。如水の人物も終盤にきてどんどん品がなくなっていく。
一方、関ヶ原については「天下分け目」のスケール感や緊迫感が九州パート以上に感じられない。勝敗の鍵を握る小早川秀秋についても、やっつけで人物を挿入した感が否めない。
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