軍師官兵衛 30
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第30回は、「中国大返し」。高松城から引き返す秀吉軍の様が丁寧に描かれていた。
しかし、明智光秀との山崎の戦いは、ほとんどナレーションだけで一瞬で終わってしまった。そして即座に光秀の最期。姫路城でのベタなホームドラマで勢いをそぐことなく、緊迫感をもって最後まで走ってほしかった。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第30回は、「中国大返し」。高松城から引き返す秀吉軍の様が丁寧に描かれていた。
しかし、明智光秀との山崎の戦いは、ほとんどナレーションだけで一瞬で終わってしまった。そして即座に光秀の最期。姫路城でのベタなホームドラマで勢いをそぐことなく、緊迫感をもって最後まで走ってほしかった。
臨済宗の僧侶である玄侑宗久の「中陰の花」は、生と死を独自の観点で見つめた小説。
あの世とこの世の中間である「中陰」にまつわる話を、静かな筆致で表す。僧侶の生活が率直に描かれ、興味深い。
第125回芥川賞受賞作。
中陰の花 (文春文庫)
玄侑 宗久
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第29回は、「天下の秘策」。
秀吉を天下人にする決意をした官兵衛は、信長の死を隠して眼前の毛利との和睦を進める。
岡田准一の佇まいがいよいよ軍師然としてきた。高松城主、清水宗治の最期を宇梶剛士が風格をもって演じ、印象に残る。
林望氏による、應丸の内キャンパス定例講演会「言葉と心で見つめる、日本人のアイデンティティ」のCDを聴く。
高校の国語の授業では古典だけを教えればよいなど極端なことも話されているが、明快で楽しく聴くことができた。日本人が共有できる言葉による世界観、大和魂の本当の意味などを具体的に語る。
「枕草子」をテキストに、豊かな古典の世界を伝える場面はリンボウ先生の独擅場。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第28回は、「本能寺の変」。
春風亭小朝が味わいのある光秀を演じている。しかし、信長の最後にお濃がからんだり、片岡鶴太郎演じる小寺政職が再び登場したりと、どうも気が散る演出が多く、漫然とした印象を受ける。
しかし、信長が最期を迎えた後の官兵衛側の動向は、俄然大河ドラマならではの雰囲気をたたえていた。特に、官兵衛が信長の死を知った後の表情や行動には、見る者を惹き付ける緊迫感があった。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第27回は、「高松城水攻め」。
徳川家康が初めて登場する。演じるのは、寺尾聰で、何を考えているのか分からない面持ちがなかなか良い。
Louis Sachar の小説"HOLES"全文を朗読した4枚組のCD。
原文は200ページ以上あるのに、よく4枚に収まったと思うが、聴くとナットク、けっこうな速さ。だが、自ら読んだ後に聴くのには、効率が良いのでは。
次男が何章か音読した後に、おさらいとして聴いている。
Holes
Louis Sachar Kerry Beyer
中学2年生の次男と、Louis Sacharの小説”HOLES”原書の音読を始める。
比較的平易な英語で書かれており、一章一章が短めである。しかも物語はたいへんよく出来ており、見事な構成感がある。
3年前には、当時中学2年であった長男に音読させ、毎日1章くらいを読み進み、2ヶ月ちょっとで読むことができた。読み終えたときの感動は、内容の素晴らしさもあって格別であった。また、英語の力も随分伸びたように感じた。
英語の教材としても好適な作品。
Holes
Louis Sachar
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第26回は、「長政の初陣」。
快川紹喜が六角義弼らを恵林寺にかくまったことにより、焼き討ちにあうエピソードが挿入される。快川が光秀の恩師であったため無念に泣き叫ぶ様が本能寺の変の布石として描かれていた。ここで公家の反応がちらりと出てきたのだが、信長よりよほど鬼気迫る雰囲気があって、よい絵なっていた。
高松城水攻めの準備の場面には、いつになく力が入っていた。大河ならではの、このような大がかりなシーンは大歓迎。この勢いを保ってほしいと切に願う。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第25回は、「栄華の極み」。松寿丸が元服し、松坂桃李が演じる黒田長政として登場。
春風亭小朝演じる光秀が、微妙な感情のぶれを表現してなかなか味わいがある。秀吉の陽に対比する陰の役を徹底して追求している感があり興味深い。
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