軍師官兵衛 25
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第25回は、「栄華の極み」。松寿丸が元服し、松坂桃李が演じる黒田長政として登場。
春風亭小朝演じる光秀が、微妙な感情のぶれを表現してなかなか味わいがある。秀吉の陽に対比する陰の役を徹底して追求している感があり興味深い。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第25回は、「栄華の極み」。松寿丸が元服し、松坂桃李が演じる黒田長政として登場。
春風亭小朝演じる光秀が、微妙な感情のぶれを表現してなかなか味わいがある。秀吉の陽に対比する陰の役を徹底して追求している感があり興味深い。
百田尚樹の「モンスター」は、美容整形を繰り返し、醜い顔から美女に変貌を遂げた女性の情念を描いた小説。
美醜の差によって生じる現実を痛々しいほどの表現で描いている。テンポ良いストーリーで一気に読ませる物語。
モンスター (幻冬舎文庫)
百田 尚樹 
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第24回は、「帰ってきた軍師」。タイトルでおもわず「帰ってきたウルトラマン」の曲が浮かぶ。中身はひたすらまったりとした45分。
三木城陥落、小寺の敗走と播磨平定の詰めを描くのだが、よくこれだけ味気ない話にできるものだと感心する。
トリックのアイデアそのものよりも、文章の巧みさに感心した。「新奇なものより、時を止めてしまいたい」という登場人物の台詞に、著者の古典ミステリーへ傾倒する姿勢がうかがえる。雰囲気を味わうミステリー。
霧越邸殺人事件 (新潮文庫)
綾辻 行人 
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第23回は、「半兵衛の遺言」。
長らく幽閉されていた官兵衛が息子や妻と再開するのだが、盛り上げようとする演出があまりにストレートで、感情移入ができなかった。後遺症に悩むが、半兵衛の形見で復活する官兵衛という展開も、どこか陰影に乏しく、深みが感じられない。分かりやすさを優先させた脚本というのも善し悪しである。
あまりに残酷な話であるが、構成の巧みさにより最後まで話に惹き付けられる。
凄惨この上ないが、ほのかな抒情がかすかな救い。
中学でのいじめを描いた、押切蓮介によるコミック「ミスミソウ」。第1話からショッキングな内容である。いじめを通り越して徐々にホラーの様相を呈してくる。
「模倣の殺意」は、中町信のデビュー作であり、日本の叙述ミステリーの古典。1971年の作品。
本格推理小説が流行った頃のノスタルジーを感じさせられた。
模倣の殺意 (創元推理文庫)
中町 信 
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第22回は、「有岡、最後の日」。
竹中半兵衛が退場をし、黒田官兵衛が家来によって有岡城の土牢より救出される。谷原章介演じる半兵衛はドラマを引き締めてただけに、残念な気がする。官兵衛が文字通り日の目を見るのだが、一年牢内で過ごしていきなり空をみて大丈夫なのだろうか。生きて出られた喜びを表す演出なのだろうが、それにしても毛利方や三木城など、まわりの情勢の生体反応がなさすぎる。
戦国時代を舞台にした司馬遼太郎の短編小説集「おれは権現」。福島正則、可児才蔵、花房助兵衛など、7名の武将を描く。
最後の「けろりの道頓」は、武将というよりは地方の名士で、「道頓堀」に名を残す人物を造形していが、たいへん味わい深い。また、「信九郎物語」には、歴史を手堀りする司馬作品の魅力が凝縮されている。
出だしから一気に作品世界に引きずり込み、個性的な生き様を意外な切り口で述べ、読後に余韻を残す。司馬遼太郎のストーリーテリングの見事さがどの作品にも息づいている。
新装版 おれは権現 (講談社文庫)
司馬 遼太郎 
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