青の炎
「青の炎」は、高校生が家族を守るために計画した犯罪を描くミステリー。
主人公の心理が精緻に描写され、優れた倒叙推理小説になっている。湘南の明るい風景と、主人公の複雑な内面が照応した哀切な小説。
青の炎 (角川文庫)
貴志 祐介
「青の炎」は、高校生が家族を守るために計画した犯罪を描くミステリー。
主人公の心理が精緻に描写され、優れた倒叙推理小説になっている。湘南の明るい風景と、主人公の複雑な内面が照応した哀切な小説。
青の炎 (角川文庫)
貴志 祐介
「みんなちがつて、みんないい。」
金子みすゞの詩を、紺野美沙子、檀ふみ、小林綾子、中井貴惠、宮崎淑子の5人の女優が朗読する。
やさしく繊細な詩が、名優の豊かな表現により温かく心を満たす。
NHK大河ドラマ「八重の桜」第42回は、「襄と行く会津」。会津のシーンは、前半の総集編的な趣もあるが、当時の映像がいかに重みと風格のあるものであったか再認識させられた。
うらとみねの再開シーンは胸に迫るものがあった。大河ドラマの良さが集約された回であり、久しぶりに見応えがあった。
柳広司による「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第3弾。リアルな情報機関の暗躍を描いた作品で、今回も究極の頭脳戦が展開される。特に、スパイ養成組織を立ち上げた結城中佐の過去を探る「追跡」は、圧巻の迫力。
パラダイス・ロスト (角川文庫)
柳 広司 森 美夏
「黒い家」は、ホラー小説の傑作。生命保険の査定にあたる若き社員に、底知れぬ恐怖が襲いかかる。保険会社の内情がリアルに描写されている。心理学の知見も加わり社会の暗部をあぶり出し、超常現象に頼るホラーとは一線を画し、作品に厚みを与えている。
ストーリーテリングの巧みさが光り、読み始めたら最後まで一気に作品世界に引きずり込む。
第4回日本ホラー小説大賞受賞作。
黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
池井戸潤のサスペンス・ミステリー「ようこそ、わが家へ」。半沢直樹に登場する近藤のように、電子部品の会社に出向している元銀行員が、身の回りにじわりと忍び寄る恐怖を描いた小説。
サスペンスではあるが、ほのぼのとした雰囲気もあり、手堅いストーリーテリングでまとめられた作品。
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)
池井戸 潤
星野之宣によるコミック「星を継ぐもの」は、第4巻で完結する。時を超えた人類の謎をビジュアルに表現し、その作品世界にじっくりとひたらせてくれる。
ハードSFコミックの大傑作。
星を継ぐもの 4 (ビッグコミックススペシャル)
星野 之宣 J・P・ ホーガン
星野之宣によるコミック「星を継ぐもの」第3巻は、次々と提示される謎が、豊かなストーリーと精密な絵で解明されていく。スケール感に圧倒される怒濤の巻。
星を継ぐもの 3 (ビッグコミックススペシャル)
星野 之宣 J・P・ ホーガン
星野之宣による「星を継ぐもの」第2巻では、宇宙船の遺跡、異星人との邂逅と、さらにスケールが広がり、人類の謎に迫る。シャープなデザインと緻密な描写で読む者を引き込むハードSFコミック。
ホーガンの名作SF「星を継ぐもの」を、星野之宣が漫画化。長大な時空のスケールを描く、その画力に圧倒される。久しぶりにわくわくする気分で読めた。
1ページ1ページ、その絵の素晴らしさに見とれつつ、ストーリーの面白さにはまる至福の時を与えてくれる本格的SFコミック。
星を継ぐもの 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
星野 之宣 J・P・ホーガン
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