理数セミナー
理科・数学の授業でコンピュータを活用するセミナーを行う。午前中、Logoや数式処理ソフトMuPADについて、その背景と授業への利用について話し、実際に体験してもらう。午後は、理科や数学のソフトについて紹介する。今後、主流となるであろうソフトウェアの配信サービスについても触れる。学校においても、ソフトウェアをパッケージで買うのではなく、1年契約でソフトをWeb上から使う形が増えていくであろう。
理科や社会などの資料的なコンテンツは充実してきている。しかし、ソフトを試用してみると、勘違いしているのではないかと思われるものも多い。ただキャラクターが面白おかしく話をして、問題を出していくソフトが目につくが、どうも本質から逸脱している。目先の楽しさでなく、学ぶこと本来の良さや、学問の素晴らしさを伝えるソフトには、なかなか出会えない。
コンテンツでは、ブリタニカ・サイエンスのクリップのような、密度のあるものには好感がもてる。多くのソフトでは、「詰め込み」を忌避するあまり、「中身の濃さ」がおろそかにされていないか。
それにしても、市販の数学ソフトの状況はお寒い限りである。相変わらず電子問題集的なものが多い。もっと、「数学は素晴らしい」と、グッと迫ってくれるものはないものか。
Logoのように、試行錯誤をするなかで概念形成をはかるようなソフトにもっと目を向けてもらいたい。
1986年の本だが、佐伯胖著、岩波新書の「コンピュータと教育」に掲げられた戸塚滝登氏のLogoを用いた実践は、20年を経た今でも新鮮であり、教育におけるコンピュータ活用の方向を示しているように思う。
コンピュータと教育
佐伯 胖 


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