そうだったのか!現代史
パレスチナ問題、民族紛争、朝鮮問題など、第二次世界大戦後の歴史を分かりやすく解説した現代史の入門書。
実際の事件をたどりながら、今に至る問題を俯瞰する。中身が濃く、高校生にもおすすめの書。
パレスチナ問題、民族紛争、朝鮮問題など、第二次世界大戦後の歴史を分かりやすく解説した現代史の入門書。
実際の事件をたどりながら、今に至る問題を俯瞰する。中身が濃く、高校生にもおすすめの書。
夏目漱石の「こころ」を、遅ればせながら全て読む。
国語の教科書に、最後の部分が載っているが、あれでは推理小説の犯人を知らせてしまっているようなものではないか。もっとも、結末が分かっていてもたいへんに面白い。わくわくしながら読むことができる。新聞小説として発表されたものなので、区切りにリズムがあり読みやすい。読書の楽しみを与えてくれる本であった。
こころ (新潮文庫)
夏目 漱石
高崎高校の文化祭、第63回翠巒祭が、2015年6月6日・7日に開催される。初日の朝方、校舎の前を通りかかると、まだアーチが完成していないようで仕上げの作業をしていた。スタッフの苦労の一端が伺えた。
12時開始のファンファーレとともに、大勢の人が校内に溢れる。
今年の巨大壁画は、アメリカのハワイ州にある平等院テンプルをモチーフとしている。京都ではなく、ハワイの平等院にしたのは、山に囲まれている様が観音山に抱かれた高崎高校と似ているためとのこと。
物理部の会場を訪れると、長男が熱心に来場者に説明をしていた。ヘロンの噴水について、原理を伝えているようであった。子どもたちも良く聴き入っていた。3年生の長男にとっては在校生として最後の文化祭となる。
今年は物理部員がだいぶ増えたようで、会場に活気があった。自作のゲームや、空気砲など、来場者も楽しんでいる様子がみられ、なによりだった。
レールガンの実験映像が流れていたが、まさしく物理的な内容で感心する。激しいため実演は危険なのかもしれないが、レールガンに限らず是非このような実験のデモンストレーションと解説を充実させてほしい。
アーチはなんとか完成されたようで、夢の世界に誘うような優美な姿で来客を迎えていた。
校舎内は大勢の人で溢れ、たいへんな活気を呈していた。模擬店のメニューも安くておいしく、人気がある。
ゴミの置き場を休憩所のそばに設けるなど、改善をしているようであった。ゴミ担当の高校生が明るい表情で活き活きと仕事をしている姿が印象的であった。
文化祭実行委員が運営する喫茶室は、凝った装飾に彩られた静かな空間になっており、落ち着ける。窓を飾る切り絵もセンスがあり、外の景色を映して爽やかな作品となっていた。
豊かな緑に囲まれた学舎で行われた活気溢れる文化祭は、高校生の充実した日々を思わせる。
生徒たちにとっても、訪れた人にとっても、良き思い出を残すことだろう。
河合隼雄と茂木健一郎の対談「こころと脳の対話」。それぞれの専門を生かしつつ、話がはずんでいる感じが伝わってくる。特に、河合隼雄が楽しそうに語っているのが印象的。
夢と無意識、シンクロニシティなど、こころの不思議について科学と臨床をバックに語る深みのある対話集。
こころと脳の対話 (新潮文庫)
河合 隼雄 茂木 健一郎
後漢の始祖、光武帝を描く宮城谷昌光の小説「草原の風」。下巻では、天下統一のうねりが、真の叡智をもった人物によってなされる様が鮮やかに活写される。
吹き抜ける風のように爽やかな気を与えてくれる歴史ロマン。
草原の風(下) (中公文庫)
宮城谷 昌光
後漢王朝を打ち立てた光武帝の生涯を描く、宮城谷昌光の小説「草原の風」。上巻では、若き日の光武帝・劉秀の学ぶ姿と、後に関わる人々との出会いが活き活きと描写されている。
草原の風(上) (中公文庫)
宮城谷 昌光
茂木健一郎の幸福になる「脳の使い方」は、ストレスから解放され、幸福に生きる方法を記述した本。
筆者自身の体験として、潔癖性、人見知り、注意欠陥多動性障害などの性格からトラブルを抱えてきたことが語られる。
脳科学を背景にしながら、具体的に幸福へのアプローチを示唆した書。
幸福になる「脳の使い方」 (PHP新書)
茂木 健一郎
「内外教育」に連載された小野田 正利の「普通の教師が“普通に"生きる学校―モンスター・ペアレント論を超えて」をまとめた書籍。
学校と保護者との意識のずれをどう調整するか、どのように向き合うかを、長年このテーマに取り組んできた著者が分かりやすく語る書。かなり教員のホンネに近い部分で書かれているため、参考になる箇所も多い。
「花」「故郷」「みかんの花咲く丘」「かわいいかくれんぼ」「浜辺の歌」「紅葉」など、日本の唱歌・童謡を栗コーダーカルテットが演奏する「あの歌この歌」。
リコーダーやハーモニカで旋律が奏でられ、懐かしさがこみあげてくる。
解説書に書かれた歌詞を見て、あらためて歌われている言葉の素晴らしさを実感した。
あの歌この歌
栗コーダーカルテット
評論家、小林秀雄と数学者、岡潔の対談「人間の建設」。芸術や文学、数学と幅広い分野に話は及ぶ。知性と知性の出会いが、雑談に普遍的な精神のダイナミズムを与える。
「素読教育の必要性」の中で、丸暗記の重要性、「すがた」に親しませることが必要と語っているが、この部分は現在の教育にとって重要な提言と感じられた。
知的なことにふれる醍醐味を与えてくれる希有の対談。
人間の建設 (新潮文庫)
小林 秀雄 岡 潔
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