高崎高校 第60回 翠巒祭

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 高崎高校の文化祭、第60回「翠巒祭」に家族で行く。駐車場が満車だったので、家に戻り自転車で行くことにする。
 今年は60回ということで、テーマは”Try Angle"。三角形の内角の和が60であることにかけている。
 優れた美術スタッフがいるようで、入り口もアーティステックな雰囲気がある。

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 校舎の一面を飾る巨大壁画は、帆船が描かれ、力強く前進する気概が感じられる。

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 長男はいつもながら物理部のゲームにはまる。30面以上あるオリジナリティ溢れるゲームを必死でクリアしようとしていた。

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 薔薇の香匂う校舎は、今年も大勢の来場者で賑わっていた。
 作成されたアーチのように、明るい未来を目指して多くの人材が育って欲しいと切に願う。
 

群馬県立高崎高等学校

高崎高校 翠巒祭

日本人の知らない日本語3

 日本語学校で学ぶ外人と奮闘する先生の姿を描くコミック「日本人の知らない日本語」。シリーズ第3弾となるが、そのパワーは衰えない。
 「敬語」や「キャラクターと言葉」など、章ごとにテーマを設け、日本語の難しさと奥深さを爆笑のうちに感じさてくれる。
 言葉を通して文化の相違を爽やかに描く好エッセイ、ひとまず完結。

日本人の知らない日本語3  祝! 卒業編
蛇蔵 海野凪子
4840143544

まんが攻略BON!中学故事成語・漢文

 学研の「まんが攻略BON!中学故事成語・漢文」は、このシリーズの中でもたいへん質が高い。
 「矛盾」「漁夫の利」など、故事成語が書き下しと共に漫画で描かれている。また、「学びて思わざれば則ち罔し」「春眠暁を覚えず」「四面楚歌」など論語・漢詩・史記の文には、訓読文と書き下し文が並べて記されている。
 漢文の入門としても好適な一冊。

まんが攻略BON!中学故事成語・漢文―定期テスト・入試対策 (まんが攻略BON! 6)
学習研究社
4053016754

人を動かす

 自己啓発、人間関係についての本はあまたあるが、この本ほど説得力をもった中身のあるものは少ないであろう。1936年に初版が出され、世界中で読み継がれている、古典ともいえる本である。
 豊かな人生、よりよき人間関係を築くために、どう行動すればよいか。その問いに答えるため、何年にもわたる成人教室での具体的な実践を踏まえて記された書であり、畳みかけるように語られる実例には心を動かされる。
 日本人が古来重んじていた「謙譲の美徳」といった内容も含まれている。しかし、現代の日本では、新自由主義の名の下に、自己責任としてすべてが個に委ねられ、またサービス産業の肥大化もあいまって個人主義が進み、本来日本が大切にきた美徳が薄れつつある。本書は、あらためて謙譲や相手への思いやりなどの大切さを想起させてくれる。本書の価値は今なお失われるどころか、重みを増しているのではないか。
 人生の節目ごとに読み返したくなる名著。

人を動かす 新装版
デール カーネギー Dale Carnegie 山口 博
4422100513

光触媒が未来をつくる

Hikari_mirai  光触媒の第一人者、藤島昭氏の講演「科学も感動から」で長男が質問をし、サイン入りの著書「光触媒が未来をつくる」をいただき、大事にしている。
 藤嶋氏が書き下ろしたこの岩波ジュニア新書は、中高生でも分かるように記述されているが、中身は濃い。

 触媒を、自分では変わらずに周りの人間模様を変えていくフーテンの寅さんにたとえるなど、独特のユーモアも含まれ、藤嶋氏のお人柄が感じられる。
 科学における研究を、どのように応用につなげていくかを具体的に示しており、たいへん興味深い。科学技術の未来を指し示し、理科を学ぶ子どもたちに希望を与えてくれる良書。

光触媒が未来をつくる――環境・エネルギーをクリーンに (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)
藤嶋 昭
4005007058

ダギーへの手紙

 エリザベス・キューブラー・ロスが、脳腫瘍を患っていた少年にあてた手紙をもとに作られた絵本。精神科医であり、ターミナル・ケアのパイオニアとして死について生涯向き合ったエリザベス博士が命の尊さを静かに語りかける。
 はらだ たけひでの暖かい絵と共に、深い優しさに包み込まれる絵本。

ダギーへの手紙―死と弧独、小児ガンに立ち向かった子どもへ
E. キューブラー・ロス はらだ たけひで
4333018595

まんが攻略BON!中学公民

 公民の内容をギャグマンガで描いた本。学研が作成しただけあり、ポイントはよく押さえられている。ギャグが激しいだけに、印象に残るものも多い。1日でも読めてしまうが、公民の概略をつかむ本としては、ばかにできないものがある。

まんが攻略BON!中学公民―定期テスト対策 (まんが攻略BON! 3)
学習研究社
4053014514

Matilda

 ロアルド・ダールの「マチルダ」を原書で読む。
 4才にしてディケンズやヘミングウェイの本に親しむ天才少女マチルダが、家庭や学校での無理解な大人に立ち向かう物語。「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダールによる著作。
 文章は比較的読みやすいが、やや凝った表現もあり中級者向けか。話の面白さから、特に後半になると俄然早く読み進めることができた。”HOLES”の次に読む一冊としてオススメの原書。

Matilda (PMC) (Puffin Modern Classics)
Roald Dahl Quentin Blake
0142402532

愛される学校づくりフォーラム2012

Aigf12_01  「愛される学校づくりフォーラム2012」が、2月25日に、東京コンファレンスセンター・品川で行われる。そうそうたる授業名人や、多彩なパネラーの出演とあって、300名の定員はいっぱいとなり、参加を随分断ったとのこと。コンファレンスセンターの広い会議室は熱心な参加者でびっしりと埋まった。

 午前中は、「愛される学校づくり研究会」会長の玉置崇氏をコーディネーターとするパネルディスカッション。学校のお荷物と言われる学校ホームーページや学校評価に対し、10名のパネラーから実践紹介や方策について熱く討論された。打ち合わせをせず、玉置氏が次々とポイントをとらえてパネラーに話題をふり、鋭い突っ込みなどがあり、2時間のパネルディスカッションがあっという間であった。

 午後は、「授業名人が語る!斬る!ICT活用」として、若手教師の実践をビデオで視聴し、授業名人がコメントをする形で行われた。

Aigf12_03  算数では、小学校3年の「三角形」において、ICTと復唱法を併用した授業について、志水廣氏がコメント。前時に児童がたけひごで三角形を分けた体験を踏まえ、電子黒板で三角形を児童の意見をもとに移動して分類を進める活用法が示された。ソフトが工夫されており、三角形が自由に回転や反転ができ、分類のために三角形を移動した後にも影が残る点が評価された。

Aigf12_04  社会では、小学校3年でコンビニの物や人に着目させる授業であった。生徒がノリにノッている熱い授業であったが、ICTの活用では、コンビニ内部を自由に見せるソフトを使ったことが、逆に視点を動かしてしまうことに課題が残った。有田和正氏からは、「これだけは追求したいというものを鮮明に持つ」ことの重要さが指摘された。

 国語では、小学校6年生を対象に、谷川俊太郎の「うとてとこ」を教材とした授業が紹介された。ICTは鵜などの映像資料の提示や、基礎事項の確認に用いられた。
 野口芳宏氏からは、ICTで鵜を提示した時に、大きさ、鵜の性質、鵜飼いなどについて話をしたかという指摘があった。児童に豊かなイメージを与えるのであれば、写真でもできるという言葉には、ごもっともと思った。ICTで提示したことによって分からせた気に教師がなってしまう点は、充分に注意しなければならないと実感した。

 最後に、「授業名人と語るこれからの授業づくりとICT活用」と題し、堀田龍也氏をコーディネータとしてパネルディスカッションが行われた。授業名人3氏による含蓄のある話に、たいへん引き込まれた。授業に対する飽くなき探究があって初めてICTも生きてくることを実感させられた。
 授業名人の「じっと見て吟味」「たくさん見せてはダメ」「出し惜しみをする」という言葉、堀田氏の「ICTの万能感で見えなくするものがある」というまとめには、授業におけるICT活用の留意点が見事に集約されている。

愛される学校づくりフォーラム2012

愛される学校づくり研究会

藤嶋昭氏講演「科学も感動から」

 光触媒の発見者である、藤嶋昭氏の講演「科学も感動から」が群馬県生涯学習センターで行われる。
 2週間前に群馬県総合教育センターにおいても藤嶋氏の講演があった。東京理科大学の学長であり、現在も精力的に研究活動を続けていらっしゃるのに、1ヶ月に2回も群馬県に来てくださるその熱心さには頭が下がる思いである。

Fujisima02  今回は理科の指導者も大勢参加されていたため、光触媒の性質に関する話も多かった。光触媒で半分をコーティングした鏡を蒸気にあてる実験もなされ、興味をずっと引きつける講演であった。

Fujisima03  最後には質問をする人々の列ができた。中学2年生の長男は先頭に並び、「光触媒となる物質は酸化チタンのほかにどんなものがあるのですか。」と質問をした。「いい質問ですね。」藤嶋氏にほめられ、長男はとても喜んだ。

Fujisima04  そして、藤嶋氏のサイン入りの新書 「光触媒が未来をつくる」を手にした。自らの力で得た著者のサインと印のある本は、ずっと大事にされることであろう。本から刺激を与えられ、科学に対する思いを抱き続けることであろう。

 藤嶋氏は、小学生向けの講演でも、質問した児童に本を手渡しているという。子どもたちの身近に置かれた本は、科学への関心と意欲を永く育んでゆくことであろう。

科学も感動から 光触媒を例にして
藤嶋 昭
4487804701

時代を変えた科学者の名言
藤嶋 昭
4487805317

光触媒が未来をつくる――環境・エネルギーをクリーンに (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)
藤嶋 昭
4005007058

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