ソルト
一切甘いところのないスパイ・アクション。このような徹底してハードボイルドの作品もよい。アンジェリーナ・ジョリーの体当たりの演技が凄い。
終始緊迫感に満ちたクールなアクション映画。
一切甘いところのないスパイ・アクション。このような徹底してハードボイルドの作品もよい。アンジェリーナ・ジョリーの体当たりの演技が凄い。
終始緊迫感に満ちたクールなアクション映画。
「あなたがたは、なぜ簡単に答えをだすのです」
「MAGI 天正遣欧少年使節」最終話は「終わりなき旅へ」。ローマ法王への謁見を果たし、少年たちは帰国の途に就く。しかし、日本は秀吉の命により、キリスト教徒への苛烈な迫害が始まっていた。
歴史に翻弄される少年たちを通し、信仰のありよう、文化のせめぎ合いを描き、ダイナミックに16世紀の日欧を活写した意欲作。鎌田敏夫の優れた脚本、長崎俊一監督による映像美により、極めて見応えのあるドラマになっていた。
とりわけ少年たちの中でも信仰心の熱い中浦ジュリアン演じる森永悠希には、藤井道人監督の「青の帰り道」において職場での撮影現場でお会いしたこともあり、その繊細な演技に引き込まれた。
優れたスタッフと俳優の演技により、時々の人々の苦悩と矜持を鋭く描く深みのあるドラマであった。
歴史は人々の有り様を照射し、今なお問いかけを続けている。それをまざまざと伝える作品。
「MAGI 天正遣欧少年使節」第9話は「三人の賢者 -ヴァチカン篇-」。少年たちは、ついに法王に謁見することがかなう。一方、秀吉は諸国に伴天連追放令を掲げる。
法王との謁見シーンでは、作り手の思い入れも感じられ、自然と涙が出てきた。そこには、人としての偽らざる発露があった。
「MAGI 天正遣欧少年使節」第8話は「物乞いの子 -ローマ篇-」。ヴァチカンを目前にするが、少年たちの身分に疑念が生じ木賃宿で足止めとなる。一方、利休を死罪にし、高山右近を放逐した秀吉は、宣教師に自らの胸の内を語り、キリシタンへの憤懣をあらわにする。
常に冷徹に周囲を見る伊藤マンショが自らの過去を語る。愛と残酷さ。キリスト教のもつ二つの側面を多層的に描きだす回。
「MAGI 天正遣欧少年使節」第7話は「ユダは誰だ -フィレンツェ篇-」。少年たちは、メディチ家のトスカーナ大公に謁見する。その後、ローマに向かうが、途中で足止めとなる。
各地をめぐる少年たちを通し、当時のヨーロッパの文化を描いていく。伝統に裏打ちされた色彩美豊かな映像が見事。
「MAGI 天正遣欧少年使節」第6話は「僕のために死ぬのか -フィレンツェ篇-」
ジュリアンが高熱で倒れ、残りの少年たちは東方からの三賢人としてMAGIという歓声のうちに迎えられる。
陰影のある映像で、ルネサンスの花を咲かせるフィレンツェの影の姿をも描く。科学と宗教との対立にもふれ、物語に奥行きを与えている。
「MAGI 天正遣欧少年使節」第5話は「歓声と憎しみの矢 -マドリッド篇-」。
フェリペ二世と信長の意をうけて向き合うマンショ。秀吉と利休の対面も短いが印象的。
人と人との対峙の内に多くを描き出す卓越した脚本にうならされる回。
「MAGI 天正遣欧少年使節」第4話は「太陽の沈まぬ国 -リスボン篇-」。喜望峰をめぐり、少年たちはついにヨーロッパの地に到達する。リスボンの大司教に拝謁するが、東洋からの民には侮蔑的な目が向けられる。続いて、一行はフェリペ二世に謁見する。
ヨーロッパの重厚な建築物の中で行われる欧州2要人との会見は極めて興味深い。
歴史的交流の場面を描く濃密な回。
「MAGI 天正遣欧少年使節」第3話は「煉獄のはじまり -ゴア篇-」。少年たちは、ゴアに着く。それまで主導していた宣教師がゴアにとどまることになり、他の宣教師が付き添うことになる。
早くも前途の雲行きが怪しくなる展開。重厚な映像の内に、少年たちの不安ととまどいを描く回。
「MAGI 天正遣欧少年使節」第2話は「東の果ての王 - 京都篇 -」。
宣教師と4人の少年たちは、京都で信長に謁見し、日本から使節であるお墨付きを得る。
悠揚とした信長を吉川晃司が好演している。少年たちとの謁見シーンや台詞が印象に残る。
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