三島由紀夫 最後の言葉
三島由紀夫が、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決をする一週間前に、評論家古林尚と対談した声の記録。文学、芸術、政治について饒舌に語っている。思想を異にする古林との対話は、時に緊迫感をはらみ、覚悟を持っていたことが伺える。
三島由紀夫 最後の言葉 [新潮CD] (新潮CD 講演)
三島 由紀夫 古林 尚
三島由紀夫が、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決をする一週間前に、評論家古林尚と対談した声の記録。文学、芸術、政治について饒舌に語っている。思想を異にする古林との対話は、時に緊迫感をはらみ、覚悟を持っていたことが伺える。
三島由紀夫 最後の言葉 [新潮CD] (新潮CD 講演)
三島 由紀夫 古林 尚
池上彰が、ニュースの背景を解説した本。EU金融危機、アメリカの諸問題、中国・朝鮮の状況、アラブの革命・紛争、日本経済などについて、歴史をさかのぼるなどして、分かりやすい説明を心がけている。ポイントを押さえて簡潔に書かれているので、短時間で読める。高校生が読むにも良いのでは。
福本伸行原作の「カイジ」をアニメ化した作品の第二弾、「逆境無頼カイジ 破戒録篇」。
借金返済のため、地下に連行され強制労働させられる主人公が挑むギャンブルを描く、まさしくアンダー・グラウンドな話。人間の弱みを徹底して前面に出す心理描写が凄みを帯びる。第1話では、ビールを飲むことがどんなに幸せかと、痛々しいまでに実感させてくれる。
作家、山本一力が2006年に慶應丸の内シティキャンパスで行った講演。旅行代理店、デザイン会社などで自ら体験した中から素直に語られる話には、人生の教訓がちりばめられる。
開高健の講演「経験・言葉・虚構」(1972年)と「地球を歩く」(1984年)を収録したCD。
戦場でのルポルタージュや、大自然を相手に挑む釣りで世界を駆け巡る行動作家であり、その豊富な経験から語られる話は極めて含蓄があり刺激的である。
卓越した知性と無類のユーモアで聴き手の心をとらえる貴重な講演。
人類を進歩させた発明や技術の量や広がりは、なぜ大陸によって偏りがあるのか。農耕、家畜、文字、武器など、その伝播の歴史は多くのことを物語る。
人類史の軌跡を広大な視野でたどり、文明興亡の特質を明らかにする学際的な名著。
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
ジャレド・ダイアモンド 倉骨彰
南アメリカのインカ帝国は、わずかなヨーロッパ人によって滅ぼされたが、なぜ逆に南アメリカの文明がヨーロッパ文明を駆逐することがなかたのか。人類は1万3000年前には共通のスタートラインであったのが、現代社会で富とパワーの著しい相違が生じるようになったのは何が原因か。
この人類史の謎に、進化生物学、地理学、言語学などあらゆる学術的成果を総動員して挑む壮大な著作。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
ジャレド・ダイアモンド 倉骨彰
2歳の時に高熱で聴力、視力を失ったヘレン・ケラーと、電話の発明・普及を通じて、人類に多大な貢献をしたアレグザンダー・グレアム・ベルとの交流を描いた本。小学生でも読める易しい文章で書かれているが、中身は濃く、多くの写真と共に二人の生涯をたどることができる。
ベルは、母親、妻共に聴覚障害者であった。ベルは、難聴であった母に声を伝える経験を通じ、発声や伝達の仕組みに関心をずっと抱いており、それが電話の発明への情熱に繋がったといわれる。
ベルは若い頃、ボストン聾唖学校に勤め、その仕事に誇りを持ち、電話の発明家として大成した後も肩書きに「聴覚障害者の教師」を入れ続けたという。
ヘレン・ケラーを生涯支え続けたアニー・サリバンは、ベルがヘレンに家庭教師をつけるために、盲学校の校長を通じて呼び寄せた人であった。アニー・サリバンは、ヘレンを明るい世界に導いた。
技術と教育の双方に示唆を与えてくれる本。
「迷走」「傍聞き」「899」「迷い箱」。収録された4編は、タイトルだけでも興味をそそられる。
各作品とも、先の見えない巧みなプロットと暖かみのある読後感が印象に残る。秀逸なアイディアが盛り込まれた、珠玉の短編ミステリ集。
傍聞き (双葉文庫)
長岡 弘樹
バブル期に銀行に就職し、大手銀行融資課長である主人公が、危機を乗り越える奮闘を描く企業小説。
巧みなストーリーと心理描写で、一気呵成に読める痛快な作品。
オレたちバブル入行組 (文春文庫)
池井戸 潤
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