十二人の怒れる男
陪審員に関わる人々を描いた「十二人の怒れる男」は、1957年に公開されたシドニー・ルメット監督による映画。
ひとつの部屋だけで紡がれる物語であるが、一切の無駄が無く、最初から最後まで目が離せない。
映画における脚本の重要性を如実に示した名作中の名作。
陪審員に関わる人々を描いた「十二人の怒れる男」は、1957年に公開されたシドニー・ルメット監督による映画。
ひとつの部屋だけで紡がれる物語であるが、一切の無駄が無く、最初から最後まで目が離せない。
映画における脚本の重要性を如実に示した名作中の名作。
娘の病気見舞いを終えバグダッドからイギリスに帰る途中、主人公は周囲の人間関係に様々な疑問を抱き始める。
ミステリーの女王、アガサ・クリスティが、揺れ動く女性の心を繊細に描く。派手な事件は起こらないが、それゆえに力量が遺憾なく発揮されている。心理サスペンスの傑作。
南極大陸を目指す女子高生を描いたアニメ「宇宙よりも遠い場所」。第1話から第3話では、4人の女子高校生が出会うまでを綴る。
高校2年生の少女・玉木マリは、何かを始めたいという焦りはあるものの、目的を見つけられないでいた。そんな折、南極を目指す少女・小淵沢報瀬にふとしたきっかけで出会う。
青春の息吹を爽やかに感じる序盤。背景の美しさも素晴らしい。前向きな力を与えてくれるアニメーション。
姫神のアルバム「青い花」を、時折聴きたくなるときがある。独特のサウンドと、女性の「謡い」が紡ぐ世界。オリジナル曲も良いが、日本民謡をアレンジした曲が秀逸。特に、富山県民謡「こきりこ節」をモチーフにした音楽が素晴らしい。
和のテイストをもち壮大な広がりをもったアルバム。
青い花
姫神
ドイツの潜水艦を舞台として極限状況の人々を描いた映画「U・ボート」。1981年公開のウォルフガング・ペーターゼン監督作品。
第二次大戦中の海の下、狭い空間で人々は必至に任務にあたる。敵艦への攻撃の後は必ず報復攻撃があり、逃げ場はない。艦内の状況が実にリアルに描写され、この上ない緊迫感を生み出している。
3時間を越える長尺であるが、個性的な登場人物と巧みなストーリー展開のため、最後までずっと惹き付けられる。
閉塞された中での濃密な人間模様を活写した戦争映画の大傑作。
小泉今日子が、野村義男バンドなどの強烈なヘヴィ・メタルサウンドに乗って放つ懐かしの歌。
「学園天国」からはじけまくる。「S・O・S」「お出かけコンセプト」「赤頭巾ちゃん御用心」とテンションは落ちず、「夢見る16才」のような落ち着いたナンバーをはさみつつ、ラストの「みかん色の恋」まで一気に駆け抜ける。構成感もステキ。
ファンキーな「アクビ娘」が自分のツボにはまった。
遊びゴコロと楽しさに満ちたサイコーのアルバム。
1970年代後半、一世を風靡したピンク・レディーのベスト・アルバム。セクシーな踊りと意味深な歌詞、強烈なサウンドで多くの若者を虜にした。
あらためて聴くと、音楽がたいへんによくできている。何より、この勢いのある歌は今の時代には稀少な要素に思われる。
気分をハリケーンのように盛り上げてくれるアルバム。
新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」を原作とする日本映画。1977年公開の森谷司郎監督作品。明治35年、青森の連隊が雪中行軍の演習中に遭難した事件を基にしている。
高倉健、北大路欣也、丹波哲郎、三国連太郎、加山雄三、緒形拳など錚々たる俳優が競演している。過酷な雪中行軍の描写は圧巻で、寒さが背中を伝わってくるようである。
壮大なスケールで描く日本映画の名作。
原田マハによる「楽園のカンヴァス」は、アンリ・ルソーの名画「夢」をめぐる小説。現代と1900年代初頭のパリを交錯させながら、日曜画家と揶揄されたルソーの真の姿に迫っていく。ウッディ・アレンの映画「ミッドナイト・イン・パリ」を思わせる雰囲気もある。
絵画とそれに関わる人々をモチーフに、巧みなストーリーで読み手を魅了する傑作アート・ミステリー。
ファルコムのゲーム「英雄伝説 5 海の檻歌」は、ガガーブ・トリロジーの最後にあたる作品。若き頃、旅芸人として諸国を演奏してまわった老人が、伝説の作曲家レオーネの遺品を見つけたことにより、孫とその娘、愛犬と共に再び旅に出る。
RPGの魅力の一つは、実際に旅をしている気分にさせてくれることだが、この作品は見事にそれを実現している。変化に富んだ地形、風光明媚な土地、個性豊かな都市と、進むたびにワクワクする。戦闘シーンもよく練られており、戦略性の高い攻撃ができる。
何より、音楽があまりに素晴らしい。この作品のテーマそのものが、失われたメロディを探すというものであり、各地でメロディを集めながら演奏活動がなされていく。コンサートのシーンでは、プログラミングの面でも多くの手間をかけていることが伺える。
練られたストーリーと美しい音楽、職人芸的なグラフィックスに彩られ、プレーヤーを最後まで飽きさせないRPGの名作中の名作。
なお、鳥肌が立つほど素晴らしいオープニングを手がけているのは「君の名は。」の監督、新海誠。
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