ダークナイト
クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演のバットマン3部作の2作目。
ジョーカーが登場し、俄然バットマンらしい物語が展開される。その内容の濃さ、数々のアイディアは圧巻。後半から登場するキャラクターも鮮烈。
バットマンシリーズ最高傑作とも言える、密度の濃い作品。
クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演のバットマン3部作の2作目。
ジョーカーが登場し、俄然バットマンらしい物語が展開される。その内容の濃さ、数々のアイディアは圧巻。後半から登場するキャラクターも鮮烈。
バットマンシリーズ最高傑作とも言える、密度の濃い作品。
1961年、依然として人種差別が残るアメリカ南部で、宇宙開発に携わる黒人女性3人を描いた映画「ドリーム」。
当時アメリカ国内では、ソ連と熾烈な宇宙開発競争が行われていた。黒人女性キャサリンは、黒塗りの資料を渡されるなど同僚から迫害をうけるが、数学を駆使して正確な解答を導いていった。友人のドロシー、メアリーも同様の差別を受けながら、コンピュータ技術習得や資格取得に励み、自らの頭脳で地位を高めていく。
宇宙飛行における数学がきちんと描かれている点が素晴らしい。見る者に勇気を与えてくれる感動作。
学校に行けなくなった中学生こころは、自室にこもる毎日が続いていた。ある日、鏡が光り中に引き込まれると、そこには似た境遇をもつ七人の中学生たちがいた。
辻村深月の「かがみの孤城」は、学校にうまく向き合えない子どもたちの心情を丁寧に描いた小説。ファンタジーの体裁をとっているが、その設定が惹き付ける力をもち、最後まで一気に読ませる。様々なことがらが最後に収束していく様は圧巻で、良質のミステリーに接した読後感があった。
福島聡氏に、取材協力のお礼として「バララッシュ」の第1巻を寄贈いただく。見てまわられた場所が、見事に漫画の背景として表現され、その画力にあらためて感嘆する。
1987年、アニメをこよなく愛する高校生山口は、抜群の絵の才能をもつ宇部と出会う。「風の谷のナウシカ」「機動戦士ガンダム」「王立宇宙軍オネアミスの翼」「うる星やつら2」など、映画・テレビアニメを共に鑑賞し、やがて二人はアニメ制作のプロの道を歩み始める。
アニメの傑作が次々と誕生した1980年代を舞台に、夢に向かって進む男たちを描く王道の青春漫画。
宇宙空間を舞台にしたSFサスペンス「ゼロ・グラビティ」。2013年に公開されたアルフォンソ・キュアロン監督作品。
空気のない無重力空間で繰り広げられる究極のサバイバルには、最後まで惹き付けられる。映像の美しさが映画全体を支える。
2013年のアカデミー賞において、監督賞、撮影賞など7部門を受賞した名編。
会社で働く人々の人間模様を描いた池井戸潤の小説「七つの会議」。各章ではそれぞれの部署で開かれる会議を中心に据えまとまりをもったエピソードになっている。それらが章が進むにつれて束ねられ、会社組織に関わる大きな流れに発展していく。
銀行を舞台とした連作短編「シャイロックの子供たち」と似た構成であるが、本作は物語としてより練度が増している感がある。
様々な角度で企業と社員をフレーミングし、そのありようをスリリングに綴る迫真の小説。
近未来の日本、ロックバンドのヴォーカリスト、マコトは、バイトをしながらプロのミュージッシャンを夢見て練習に励んでいた。そんなある日、政府は、すべての政策を人工知能に委ねる決定をした。コンピュータ「SORAI」は、「国民の住居は会社・業種ごとにまとめ国が定める」「他県への引っ越しを禁ずる」など、斬新な政策を次々に実行していく。その結果、フリーターであるマコトから彼女やバンド仲間が離れていくことになる。マコトがとった行動は…。
江戸時代の学者、荻生徂徠による意見書「政談」を基にしたコミック。教養漫画というと、文字がやたらと多く絵はおまけ的なものが多かったが、この作品はストーリーで名著の内容を体現しており、自然に読める点が素晴らしい。古典の思想とSF的な設定が見事なまでにかみ合っている。
名著へと誘う画期的なコミック。中高生にも一読を勧めたい。
連続殺人犯、榎津巌を描いた映画「復讐するは我にあり」。1979年公開、今村昌平監督作品。
キリスト教信者である殺人鬼を緒形拳が演じ、どろどろとした情念が放たれる。
幕府の要人が流罪となり、讃岐の丸海藩が預かることになる。罪人が幽閉された屋敷や城下で、特異な事件が次々と起こる。少女ほうと引手見習いの宇佐は、翻弄されながらも徐々にその中核に近づいていく。
怪異と凛然たる人々の生き様が共に屹立する宮部文学の到達点。
江戸から讃岐国に連れてこられた少女ほうは、藩医の家に引き取られるが、不審な事件の渦中に巻き込まれる。
江戸の風物や港町の情緒をたおやかに盛り込みながら、藩の人間模様を推理小説の手法で織りなしていく。宮部みゆきの傑作時代小説。
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