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2008年ベスト

 1日1作。毎日ひとつ何かを紹介する試みを続け、3年5ヶ月になる。記事の数も1250に達した。
 2008年も最後なので、今年のブログ記事から、ジャンルごとに出会ったベスト作品を挙げてみたい。

 小説 : 宮城谷昌光 「晏子」
   宮城谷昌光の作品世界に出会えたことが、今年の大きな収穫。「孟嘗君」も素晴しかった。

 ビジネス書 : 三枝匡 「V字回復の経営
   マクドナルド創業者ジム・クロックの「成功はゴミ箱の中に」も良かった。いずれも改革の手法が具体的に記され、示唆に富む。

 数学書 : フーリエの冒険
   現代で最も活用されている数学を、これ以上ないほど分かりやすく記した本。

 教育書 : 佐藤学「学校の挑戦―学びの共同体を創る」
   「平等で質の高い学び」-その静かだが着実な歩みを示した書。

 クラシック : ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコ・フィル マーラー交響曲第9番
   美しさがストレートに迫ってくる。ノイマン最後の録音。

 落語 : 古今亭志ん朝 「柳田格之進」
   格調の高さにおいて一級の人情噺。落語がまさしく芸であることを実感させられた。

 映画 : ピーター・セラーズ主演「チャンス」
   極上のユーモア。余韻の残る映画。

 コミック : 黒田硫黄「茄子」
   さりげない短編なのだが、どの登場人物にも愛着を感じてしまう不思議な魅力がある。

 アニメ : ヒカルの碁
   白と黒の世界をこれほどドラマチックに描けるとは。家族皆が熱中。

 来年も良い作品に出会えることを楽しみにしている。

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