花燃ゆ 16
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第16回は、「最後の食卓」。松陰が家族と最後のひとときを過ごす。
NHKのドラマ「64」が濃密な脚本で素晴らしい。次の日にあるこの大河が逆にすごく間延びして見える。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第16回は、「最後の食卓」。松陰が家族と最後のひとときを過ごす。
NHKのドラマ「64」が濃密な脚本で素晴らしい。次の日にあるこの大河が逆にすごく間延びして見える。
横山秀夫の小説「64」がドラマ化される。それを知ったときには、胸の高鳴りすら覚えた。あの重層的な小説を、どのように映像化するのか、不安と期待が交錯する。
NHKのホームページで、【脚本】大森寿美男を目にしたとたん、これは必見と小躍りした。NHK大河ドラマで、近年の名作といえば「風林火山」である。また、「TAROの塔」も印象に残る出来映えであった。この人なら、という思いがある。
「クライマーズ・ハイ」のスタッフが、練りに練ってつくりあげたドラマ。それは、期待を裏切ろうはずがなかった。最後まで一時たりとも目を離せない、引き締まった映像であった。
主人公の三上広報官を、ピエール瀧が演じる。次々と襲いかかる難題に、苦悩しつつ立ち向かう。14年前の誘拐事件の映像は、段田安則の名演技と相まってこの上ない緊迫感をもっていた。
甘さの一切ない、キレのある映像と巧みなプロット、個性豊かな俳優の存在感により、近年まれに見る硬質なドラマが誕生した。
未解決であった誘拐事件の時効に合わせ、警視庁長官がD県の視察に訪れる。その真の目的を知った広報官三上は、自己と組織との間で苦悩し、解決に向けて奔走する。視察前日、事態は急転直下新たな局面を迎える。
緊迫感をもった圧巻のストーリーテリングで、多彩の登場人物が交錯しながら、ラストに向かって怒濤の展開をみせる。その緻密な構成と手並みには心底感嘆する。
上毛新聞の記者として誘拐事件を担当した作者が、渾身の思いを込めて描く警察小説の最高峰。
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)
横山 秀夫
昭和64年におきた誘拐事件を縦糸とし、警察における個人と組織の相克を描く横山秀夫の小説「64(ロクヨン)」。
主人公の広報官三上に、記者との軋轢を抱えるなかで、長官視察の準備をする命が下される。視察当時までのリミットが迫る中、次々と問題と謎が生まれ、組織全体を巻き込んだドラマに発展していく。
読む者を惹き付けてやまない警察小説の白眉。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
横山 秀夫
横山秀夫の「第三の時効」は、刑事たちの確執と執念を描く短編集。
6つの短編は、どれも人間の心理を鋭く描き、優れたストーリーテリングによる読み応えのある物語となっている。すべての作品が極めて高いレベルであり、作者の力量に感嘆する。
読み手の心をゆさぶる警察小説の傑作。
第三の時効 (集英社文庫)
横山 秀夫
「クライマーズ・ハイ」「64」などの作者、横山秀夫のデビュー作。
刑事物のような操作畑の人間ではなく、警務課という警察のバックボーンを支える部署を主な舞台としている。主人公も人事に関わる地味な職種であるが、それだけに組織の生み出す人間模様が読み手の心をつかむドラマをうむ。
スリリングなストーリーはどれも秀逸で、余韻を残す。
陰の季節 (文春文庫)
横山 秀夫
音速を超えるジェット機の開発に情熱を傾ける人々の人間模様を描いた映画「超音ジェット機」。デヴィッド・リーン監督による、1952年の作品。
デヴィッド・リーンの作品では、「ライアンの娘」「大いなる遺産」の冒頭でも、雲の描写が印象的であるが、この作品においても大空の雲が、ジェット機とともに雄大な世界を表している。
テンポ良い展開と、巧みな心理描写で見るものを引き込む、巨匠初期の傑作。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第15回は、「塾を守れ!」。
野山獄に再び入牢した吉田松陰は、塾生たちに要人暗殺の計画を実行するよう迫る。
歴史のうねりを丁寧に描いてこなかったために、松下村塾が単なる危険思想の温床に見えてしまう。大河ドラマの脚本家にこそ、歴史的背景を反映した個をしっかりと表現する「至誠」が求められるのでは。
茂木健一郎の幸福になる「脳の使い方」は、ストレスから解放され、幸福に生きる方法を記述した本。
筆者自身の体験として、潔癖性、人見知り、注意欠陥多動性障害などの性格からトラブルを抱えてきたことが語られる。
脳科学を背景にしながら、具体的に幸福へのアプローチを示唆した書。
幸福になる「脳の使い方」 (PHP新書)
茂木 健一郎
エレクトロ・ポップの旗手デヴィッド・ゲッタが、豪華なゲストと共に世に送り出した2009年のアルバム”ONE LOVE”。
輝く魅力を放つパーティ・アルバム。
ONE LOVE
デヴィッド・ゲッタ ザ・ブラック・アイド・ピーズ ウィル・アイ・アム クリス・ウィルス ウィンター・ゴードン ケリー・ローランド エイコン キッド・クディ
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