マスカレード・ホテル
東野圭吾のミステリー小説「マスカレード・ホテル」。ホテルマンに扮装して潜入捜査をする刑事と、現場での立ち居振る舞いを教育する女性フロントマネージャーのやりとりを軸に描く。
ホテルでの人間模様が興味深く描写され、石ノ森章太郎の「HOTEL」のような連作短編を思わせる。
ストーリーテリングの冴えをみせる、エンターテイメント小説の良作。
マスカレード・ホテル (集英社文庫)
東野 圭吾
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東野圭吾のミステリー小説「マスカレード・ホテル」。ホテルマンに扮装して潜入捜査をする刑事と、現場での立ち居振る舞いを教育する女性フロントマネージャーのやりとりを軸に描く。
ホテルでの人間模様が興味深く描写され、石ノ森章太郎の「HOTEL」のような連作短編を思わせる。
ストーリーテリングの冴えをみせる、エンターテイメント小説の良作。
マスカレード・ホテル (集英社文庫)
東野 圭吾
楡周平の小説「再生巨流」を原作とする、渡部篤郎主演のドラマ。
物流業界をめぐる、男たちの闘いを描いた作品。苦虫をかみつぶした顔をしている渡部篤郎と対照的に、中村蒼が爽やかさを放っている。
逆境に立ち向かう男の姿をテンポ良く描く経済ドラマ。
アガサ・クリスティの推理小説「ゴルフ場殺人事件」は、エルキュール・ポワロのライバルが登場したり、助手のヘイスティングスのロマンスがあったりと、変化に富む展開。
クリスティの筆運びが生き生きとしている、初期の快作。
ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー
女子十二楽坊による、日本のポピュラーやクラシックのカバーアルバム。「世界に一つだけの花」「涙そうそう」「地上の星」などの名曲が中国の古楽器で演奏される。
分厚い響きの「ドラえもんのうた」は、どら焼きを食べ過ぎて胃もたれしたドラえもんのよう。
「いい日旅立ち」は、シルクロードを行くかのようである。
「川の流れのように」は、悠然とした河を感じさせる。
こころをふわりと異国にただよわせてくれるようなアルバム。
2001年8月、品川グロリアチャペルにて3日間行われたアコースティック・ライブから収録したアルバム。
今井美樹が思いをこめた歌に、バックのミュージシャンが見事に応える、一期一会の演奏。
桂枝雀の落語「かぜうどん」「子ほめ」「スビバセンおじさん」が収められたCDを聴く。
「かぜうどん」は、うどん屋にからむ酔っ払いの描写が素晴らしい。マクラも粋である。
「子ほめ」は、枝雀の工夫が光るテンポ良い落語。
「スビバセンおじさん」は、枝雀が創作したショートショート落語。メルヘンタッチの中に作り手の才能がきらりと感じられる枝雀ワールド。
枝雀落語大全(30)
桂枝雀
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第40回は、「二人の母」。
今回は極めて不愉快であった。子どもに対する扱いがあまりにひどい。いつもひどいドラマだとは思っていたが、今回は見るのが苦痛でならなかった。吉田松陰の妹といいながら、教育に対する冒涜もはなはだしい。志以前に、人間としての情感がおかしくなっている。
夢野久作の奇書「ドグラ・マグラ」を元にしたCGアニメ。SFとして仕上げているが、原作の趣きとは別の雰囲気になってしまっている。人々の表情や乗り物・建物など、それなりに力を入れて制作しているのは分かるのだが、どうも軽さが目立ってしまう。
これだけエネルギーをつぎ込んだのに、ただ暗いだけの話になってしまっているのは、もったいない感じがする。
「黒い薔薇のかほり」など9曲が収められているが、あっという間に聞き終わってしまう。世界各地のことを歌に織り込んでいるようだが、いったい何だったのだろう。
発表!知らなきゃイケない!?最新ワード展覧会
(オムニバス) DAIGO いいとも水曜オールスターズ
向田邦子原作の映画「あ・うん」。高倉健演じる社長と板東英二による万年サラリーマン、富司純子演じる妻が織りなす人間模様を描く。高倉健の笑顔やはにかんだ様が格別に良い。
昭和初期の空気が、ひとびとの温かい生き様をふわりと包む。人情の機微がそれぞれの台詞とともに印象に残る日本映画。
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