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グレン・グールド ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番

 グレン・グールドのピアノによる、レオポルド・ストコフスキー指揮アメリカ交響楽団とのベートーヴェン・ピアノ協奏曲第5番は、一期一会の名演。
 繊細で闊達なグールドのピアノはこの曲の美質を最大限引き出している。巨匠の華麗な指揮によるオーケストラも融和し、音楽を作り出す喜びに溢れている。それは、聴き手にも至福のときを与えてくれる。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

グレン・グールド ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

 グレン・グールドによるベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集、3枚組CD。
第1番:ウラディミール・グルシュマン指揮、コロンビア交響楽団 1958年
第2番:レナード・バーンスタイン指揮、コロンビア交響楽団 1957年
第3番:レナード・バーンスタイン指揮、コロンビア交響楽団 1959年
第4番:レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック 1961年
第5番:レオポルド・ストコフスキー指揮、アメリカ交響楽団 1966年

 グールドの1音1音が煌めくピアノに魅了される。とりわけ、第1番のカデンツァは独自の世界をつくっており、幻惑されたかのように引き込まれる。
 解説書にある朝比奈隆の「グールドの思い出」がオーケストラとの関係をよく表しており極めて興味深い。
 繊細に紡がれるピアノと、それに感化されたオーケストラの独特な関係が希有の音楽を生み出している。 

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

達磨寺 鼻高展望花の丘

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 今年は家族で遠出をしなかったので、年賀状用の写真を撮るために近くの少林山に行く。
 少林山達磨寺は群馬県高崎市の古刹であり、縁起物の生産地に近く多くのだるまが奉納されている。
 晩秋であり、人もあまりいないであろうと思っていたが、意外なことに寺の駐車場には多くの車が停まっていた。しかも県外のナンバーが多く、紅葉のシーズンでもあり人気のスポットだったのかもしれない。

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 境内からは榛名山などが望まれ、紅葉に彩られた風景が見られる。

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 達磨寺からほど近い、鼻高展望花の丘に行く。四季折々の花が植えられているスポットである。コスモスの季節が有名であるが、晩秋にもかかわらず鮮やかな色合いの花が植えられていた。
 花畑の向こうに、高崎市街や榛名山などが遠望できる。広やかな景色に心も自然とおだやかな気分になる。

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 近くの長坂牧場からの眺望も素晴らしく、新鮮なミルクで作られたソフトクリームを食べながら景色を満喫した。Hanadaka06_2
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 鼻高の高地からは、浅間山、妙義山など群馬を囲む霊峰が一望できる。
 これら峨々たる山塊が、群馬県人の心の襞を四季折々の情景と共に耕し、情感豊かな人々を育てているのではないかと感じさせられた。

少林山 達磨寺

長坂牧場 みるく工房タンポポ

Joyful Monster

 Little Glee Monster のアルバム「Joyful Monster」。高い歌唱力で全編躍動感にみちている。  特に感心したのは、2枚目のカヴァーアルバム。山崎まさよしの「One more time,One more chance」、DREAMS COME TRUEの「何度でも」など、選曲もよい。何より、「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU」が素晴らしい。

Joyful Monster(2CD)

青春の輝き~上松美香 PLAYS カーペンターズ

 アルバ奏者上松美香が奏でるカーペンターズ曲集。「青春の輝き」「トップ・オブ・ザ・ワールド」「イエスタデイ・ワンス・モア」など名曲がアルバの繊細で表現力豊かな音色で紡がれる。
 曲への共感と敬愛が温かみのある音楽を生みだしている。

青春の輝き~上松美香 PLAYS カーペンターズ

カラーズ~ベスト・オブ・コスメティック CM ソングス~

[「め組のひと」ラッツ & スター、「Rock'n Rouge」松田聖子、「セクシャルバイオレット No.1 」桑名正博、「君のひとみは10000ボルト」堀内孝雄、「春咲小紅」矢野顕子…
 化粧品のCMに使われた楽曲を集めた2枚組のCD「カラーズ」。コスメティックCMは、どれも華やぎと高揚感がある。ドライブのBGMにも最高の1枚。

カラーズ~ベスト・オブ・コスメティック CM ソングス~

MAGI 天正遣欧少年使節 10

 「あなたがたは、なぜ簡単に答えをだすのです」

 「MAGI 天正遣欧少年使節」最終話は「終わりなき旅へ」。ローマ法王への謁見を果たし、少年たちは帰国の途に就く。しかし、日本は秀吉の命により、キリスト教徒への苛烈な迫害が始まっていた。
 歴史に翻弄される少年たちを通し、信仰のありよう、文化のせめぎ合いを描き、ダイナミックに16世紀の日欧を活写した意欲作。鎌田敏夫の優れた脚本、長崎俊一監督による映像美により、極めて見応えのあるドラマになっていた。
 とりわけ少年たちの中でも信仰心の熱い中浦ジュリアン演じる森永悠希には、藤井道人監督の「青の帰り道」において職場での撮影現場でお会いしたこともあり、その繊細な演技に引き込まれた。
 優れたスタッフと俳優の演技により、時々の人々の苦悩と矜持を鋭く描く深みのあるドラマであった。
 歴史は人々の有り様を照射し、今なお問いかけを続けている。それをまざまざと伝える作品。

THE LAST EPISODE 終わりなき旅へ

MAGI 天正遣欧少年使節 9

 「MAGI 天正遣欧少年使節」第9話は「三人の賢者 -ヴァチカン篇-」。少年たちは、ついに法王に謁見することがかなう。一方、秀吉は諸国に伴天連追放令を掲げる。
 法王との謁見シーンでは、作り手の思い入れも感じられ、自然と涙が出てきた。そこには、人としての偽らざる発露があった。

EPISODE 9 三人の賢者 -ヴァチカン篇-

MAGI 天正遣欧少年使節 8

 「MAGI 天正遣欧少年使節」第8話は「物乞いの子 -ローマ篇-」。ヴァチカンを目前にするが、少年たちの身分に疑念が生じ木賃宿で足止めとなる。一方、利休を死罪にし、高山右近を放逐した秀吉は、宣教師に自らの胸の内を語り、キリシタンへの憤懣をあらわにする。
 常に冷徹に周囲を見る伊藤マンショが自らの過去を語る。愛と残酷さ。キリスト教のもつ二つの側面を多層的に描きだす回。

EPISODE 8 物乞いの子 -ローマ篇-

MAGI 天正遣欧少年使節 7

 「MAGI 天正遣欧少年使節」第7話は「ユダは誰だ -フィレンツェ篇-」。少年たちは、メディチ家のトスカーナ大公に謁見する。その後、ローマに向かうが、途中で足止めとなる。
 各地をめぐる少年たちを通し、当時のヨーロッパの文化を描いていく。伝統に裏打ちされた色彩美豊かな映像が見事。

EPISODE 7 ユダは誰だ -フィレンツェ篇-

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