高崎高校 第64回 翠巒祭

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 高崎高校の文化祭、第64回「翠巒祭」が6月4日・5日に開催される。今年は次男が入学し、1年生ながら文化祭実行委員の創作班美術課として関わる。校舎入口に設けられた絵画の色塗りを直前になって仕上げたようだ。

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 校門に設置されたアーチは、イタリアのピサ大聖堂を模したもの。白亜の建造物が日常と非日常を分ける。

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 校内は今年も大勢の人出で賑わっていた。いつもながら気温が高く、模擬店に人の列ができている。

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 校舎一面を飾る壁画は、ドイツのドレスデンにある聖母教会をモチーフにしている。第二次大戦で前回した建物であるが、空爆で破壊された元のパーツと新しいパーツの両方が用いられていることから、今年のテーマ"Plant and Raise"にちなみ、伝統を引き継ぎながら新しい種をまこうという意味合いを込めているとのこと。

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 フォト・モザイクは、「種をまく人」。これも、テーマ"Plant and Raise"にちなんでいる。

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 近くで見ると、高崎高校の生徒が学校生活や部活動で活躍している写真をちりばめたものであることが分かる。写真5000枚を用いているとのこと。

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 昨年、長男が部長をつとめた物理部では、他校を招いて自律型ロボットによるサッカー試合が行われていた。人間が操作せず、ボールに素早く向かい肉薄するロボットの姿に感心する。

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 次男はマンドリン部に入部し、1年生だけの演奏に登場した。今まで楽器の習い事や部活動などは一切していなかったが、きれいな合奏であった。文化祭実行委員も兼ねながら、短い期間でよく仕上げたものだ。

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 マンドリン部2・3年生の演奏は、力強くかつ繊細なニュアンスもよく表現し、レベルが高かった。全国大会に出場するとのこと。

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 来場者の憩いの場所として、喫茶室が設けられていた。室内の装飾も、いつもながら凝っていた。
 校内の至る所にこだわりのあるデザインが施されていた。

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 緑溢れる地で催された文化祭は、未来を担う若者が知力と創造力を発揮した場になっていた。将来への種は確実にまかれていると感じた。

高崎高校 第64回 翠巒祭

高校合格発表

 高校入試の合格発表の日。多くの喜ぶ生徒の顔が見られた。次男も努力が報われ、安堵する。

卒業式

 次男の中学校の卒業式。3年間はあっという間であった。クラスの友人に恵まれ、充実した日々であったようだ。

大学入試合格発表

 長男の大学入試の合格発表がある。教育学部理科専攻の2次試験は小論文で、生物の相同と相似に関する文章を基に論述する問題であった。本人の弁では、「科学にとって画期的な発見」の問題に対して、フロギストン説から原子論への移行を記述することができ、これで自信がついたという。
 センター試験の結果など不安な点はあったが、倍率の低さもあってなんとか大学に進学できることになり、安堵する。
 以下、2次試験対策のために要旨をまとめるなど活用した本。この他、雑誌「ニュートン」別冊や科学のコミックなど、何冊かの啓蒙書を読んだ様子。

理科授業の理論と実践―子どもの「すごい!」を引き出す手作り授業
宮下 治 益田 裕充
4901734423


筑波発「わかった! 」をめざす理科授業 (9784491031750)
筑波大学附属小学校理科教育研究部
4491031754

新理系の小論文 (河合塾SERIES―KP小論文シリーズ)
天野 哲彦
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小学校学習指導要領解説 理科編―平成20年8月
文部科学省 文科省=
4477019491


中学校学習指導要領解説 理科編
文部科学省 文科省=
4477019793

卒業

 長男が高校を卒業する。Sotugyo_201601
 セルリアン・ブルーのだるまが春の訪れを祝う。

犬塚勉展

 「私は、自然への愛に導かれて生きてきた。」

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 高崎市美術館で開催された「犬塚勉展 永遠の光、一瞬の風。」を家族で見に行く。
 草の一本一本まで精密に描き、写実的で独特の空気感を伝える「ひぐらしの鳴く」がまず目を引く。写真とみまごうばかりの絵であるが、単なるリアリティではなく、様々なタッチで自然の営みを描く喜びが伝わってくる。
 小学校や中学校で美術を教えつつ、終業後に写生に出かけるため、初期の作品には夕景や夜景が多く、様々な方法を模索している様子がうかがえる。
 やがて、面相筆で草むらをその密度のままに描写する技法を得て、「梅雨の晴れ間」「6月の栗の木の下より」などの作品で光と影がつくる自然そのものの美をとどめることに専心する。
 「縦走路」は、夏山の晴れ晴れとした景色を描いた見事な作品で、特に感銘をうける。「坂の上の雲」のエンディングを思い出した。

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 その後、切り株やブナなど木の生命力で自然を表現する創作に没頭する。「縞リスの食卓」「山の暮らし」「ブナ」など、木の稠密な描写から抒情と自然の尊厳が伝わってくる。
 晩年、渓谷のイメージに魅せられ、岩と渓流の響き合いを描く作風になっていく。背景に抽象性が加わった「深く暗き渓谷の入り口」が絶筆となる。
 「もう一度水を見てくる。」と言い残し谷川岳に向かい、悪天候で遭難。38歳の若さであった。
 光と空気の織りなす自然の一瞬を定着させた絵は、いつまでもその前に佇んでいたいと思わせる魅力をもっている。

犬塚勉 公式ホームページ

高崎市美術館 

包丁人味平

 「包丁人味平」は最もわくわくした漫画のひとつ。1973年から1977年に週刊少年ジャンプに連載された作品であり、子どもの頃、その単行本の発売が待ち遠しくてしょうがなかった。
 日本料理人の息子「味平」が成長していく物語である。まだ「グルメ」という言葉すら日本に存在していなかった時代、様々な料理や料理人の姿が描かれていた。
 小さな洋食料理店の修行に始まり、「包丁試し」「点心礼勝負」といった料理の対決が繰り広げられる。また、デパート間の経営上の威信をかけた「カレー戦争」など、組織としての対決も見られた。
 そこでは大小の料理に関する蘊蓄が繰り広げられる。原作者牛次郎お得意の大風呂敷のものもあるが、それはそれでまことに楽しい物語であった。
 料理の多様さと料理人の矜持を、昭和の熱気の中に描く「包丁人味平」は、職業漫画のルーツであり、日本漫画界のエポックメイキングとも言える名作である。

包丁人味平 〈1巻〉 包丁試し1

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岩地海水浴場

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 西伊豆の岩地海水浴場に行く。3年前に雲見温泉に行ったとき、民宿のおかみさんが、「岩地という素晴らしい海水浴場がありますね。」と言っていたので、ずっと気になっていた場所である。
 堂ヶ島から南に15分ほど車で走ると、岩地の入江が見える。朝6時に到着する。国道沿いの駐車場に停め、海側を展望できる場所に行くと、オレンジや青の屋根が海に映え美しい。その眺望は「東洋のコート・ダ・ジュール」と呼ばれるという。

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 今回の旅のメインは、シュノーケリング。北側のテトラポットのあたりに魚がいるとのこと。
 駐車場から眺めても、岩場付近の海は濃いグリーンを呈し、いかにも魚がいそうな雰囲気がある。

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 崖上の駐車場から5分ほど歩いて海岸に降りる。
 浜辺からも、海水の透明度の高さがはっきりと分かる。実に澄んだきれいな水である。

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 初体験のシュノーケル。ライフジャケットを身につけ、海に入ると水中の様子が克明に見える。体を水にならしながら、徐々に北側に泳いでいく。

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 テトラポットの付近に行くと、驚くほどたくさんの魚がいる。青い熱帯魚や、黄色、黒、大きさも様々な魚が悠々と泳いでいる。群れをなしている魚もおり、感動する。これほど海岸に近い場所に、多くの魚が集まっていることに感嘆する。いつまで見ていてもあきない。
 ただし、岩場であり急に深くなるので、子どもには絶対に注意が必要である。水の色をみても分かるように、かなり深く、ライフジャケットなどの装備なしでは危険である。海藻が繁茂し、足場もほとんどない。
 それにしても、水中を自然に泳ぐ魚の美しさには魅了される。シュノーケリングの楽しさを子どもたちも満喫したようだ。

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 岩場に近づかなければ、波静かな入江であり、実におだやかな海だ。風光明媚な山々を眺めながらのんびりと泳ぎや水遊びを楽しむことができる海水浴場である。

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 雲見温泉の帰りにも寄った湯治場「ほたる」を帰りに訪れる。土肥と修善寺の間にある船原温泉のひとつである。料金もリーズナブルで、気軽にさっぱりとできる。

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 早めの夕食を、三島の「にぎりの徳兵衛」でとる。最初に穴子一本焼を頼むと、皿からはみ出る迫力。どのネタも新鮮で、海の幸を堪能する。なかでも、イクラの食感には感動する。

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 夕日に映える富士山を眺めながら帰路に着く。
 シュノーケリングで海の豊かさを体感することができ、実りのある1日であった。

高崎高校 第63回 翠巒祭

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 高崎高校の文化祭、第63回翠巒祭が、2015年6月6日・7日に開催される。初日の朝方、校舎の前を通りかかると、まだアーチが完成していないようで仕上げの作業をしていた。スタッフの苦労の一端が伺えた。

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 12時開始のファンファーレとともに、大勢の人が校内に溢れる。
 今年の巨大壁画は、アメリカのハワイ州にある平等院テンプルをモチーフとしている。京都ではなく、ハワイの平等院にしたのは、山に囲まれている様が観音山に抱かれた高崎高校と似ているためとのこと。

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 物理部の会場を訪れると、長男が熱心に来場者に説明をしていた。ヘロンの噴水について、原理を伝えているようであった。子どもたちも良く聴き入っていた。3年生の長男にとっては在校生として最後の文化祭となる。

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 今年は物理部員がだいぶ増えたようで、会場に活気があった。自作のゲームや、空気砲など、来場者も楽しんでいる様子がみられ、なによりだった。
 レールガンの実験映像が流れていたが、まさしく物理的な内容で感心する。激しいため実演は危険なのかもしれないが、レールガンに限らず是非このような実験のデモンストレーションと解説を充実させてほしい。

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 アーチはなんとか完成されたようで、夢の世界に誘うような優美な姿で来客を迎えていた。

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 校舎内は大勢の人で溢れ、たいへんな活気を呈していた。模擬店のメニューも安くておいしく、人気がある。
 ゴミの置き場を休憩所のそばに設けるなど、改善をしているようであった。ゴミ担当の高校生が明るい表情で活き活きと仕事をしている姿が印象的であった。

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 文化祭実行委員が運営する喫茶室は、凝った装飾に彩られた静かな空間になっており、落ち着ける。窓を飾る切り絵もセンスがあり、外の景色を映して爽やかな作品となっていた。

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 豊かな緑に囲まれた学舎で行われた活気溢れる文化祭は、高校生の充実した日々を思わせる。
 生徒たちにとっても、訪れた人にとっても、良き思い出を残すことだろう。

高崎高校 第63回 翠巒祭

山梨県立美術館

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 快晴の秋、山梨県立美術館に行く。
 途中、野辺山のドライブインに寄る。コスモスの咲き乱れる畑の向こうに見える八ヶ岳が美しい。

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 山梨県立美術館には、ミレーの「種まく人」の他、バルビゾン派の作品が数多く展示されている。ミレーの作品では、「古い塀」に惹かれ、しばらくその場に佇んでいた。
 バルビゾン派では、シャルル=エミール・ジャックの「森の中の羊の群れ」、テオドール・ルソーの「フォンテーヌブローの森のはずれ」など魅力的な作品が多く展示されていた。

山梨県立美術館
 

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