ケロロ軍曹

051211_110641  最近、息子たちが「ケロロ軍曹」のゲームに夢中になっている。あまり教育的な内容とは思わないが、2人で仲良くやっているので、時間を区切ってさせている。
 「人々は自らの行いに恐怖した」というセリフとともにスペース・コロニーが降ってくるなど、ガンダムやウルトラシリーズのパロディが随所に見受けられる。子どもたちが、「目をくいしばれ!」「世界中のすべての嫉妬をぼくに分けてくれ」とか、「天上天下唯我独尊」「ってゆーか、千載一遇~?」など、妙な言葉を口にするようになった。

 原作は、吉崎観音の漫画。カエルの宇宙人が突然、普通の家庭にやってくるというドラえもん的な設定だが、様々なアニメや映画のパロディを盛り込んでいる。アニメ化され、かわいいキャラクターと、マニアックな趣向の両面をもつため、多くの層に人気が広がったのだろう。

ケロロ軍曹
メロメロバトルロイヤル

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ケロロ軍曹 (1)
吉崎 観音
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ケロロ軍曹 1
山本祐介 渡辺久美子
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ドラマ クライマーズ・ハイ 前編

 NHKで放映された「クライマーズ・ハイ」前編を見る。横山秀夫の原作に忠実で、日航機墜落を追う新聞社の動きが、緊迫感をもって描かれている。主人公を佐藤浩市をはじめ、新聞記事に携わる人々を、存在感のある俳優たちが競演し、見応えのある人間ドラマとなっている。ニュース映像や、記者の表現から20年前の日航ジャンボ機123便墜落の大惨事がまざまざと思い出された。

 報道というテーマを軸に据え、様々な人間関係が縦横に描かれる実に密度の濃いドラマ。

クライマーズ・ハイ[DVD]

脳梗塞からの再生

 昨日(2005年12月4日)放映されたNHKスペシャル「脳梗塞からの“再生”~免疫学者・多田富雄の闘い~」を見る。多田富雄氏の著作「免疫の意味論」を10年ほど前に読み、たいへん感銘を受けた。生体反応を研究し続けた著者が、自己の変化とどう向き合ったのか、失礼かもしれないが、関心があった。
 多田氏は4年前に脳梗塞で倒れ、右半身不随となり、喋ることもできなくなった。第一線で活躍していた学者が、一夜にして話すことができず、歩くこともできず、自分で食べることすらできなくなる、その苦痛はいかばかりだったろうか。一時は死ぬことばかり考えたという。
 しかし、リハビリを続け、少しづつ自分の機能が戻り始めたことから、自己を見つめ直す。
 電子音声が出る装置のキーボードを叩き、家族と会話をするだけでなく、研究生を叱咤する。パソコンを始め、片手でキーボードを押してメールはおろか、本の執筆までこなす。それのみならず、能を創作し、演出を手がけ、上演まで行う。
 その前向きな姿に、ひたすら頭が下がる思いだった。
 

バビル2世

 科学知識をもとにイマジネーションを膨らませた世界を展開する作品を「SF」とすれば、横山光輝の「バビル2世」は、まぎれもなく優れたSFである。旧約聖書に記されている「バビルの塔」をモチーフとし、超能力者の対決を描く漫画。
 アニメーションでは馴染んでいたが、最近第1巻を読み、緻密な構成と躍動感のある描写、緊迫感のある展開に、久しぶりにワクワクした。作者のイマジネーションの豊かさには、脱帽する。
 漫画は、1971年から1973年にかけて少年チャンピオンに連載された。アニメーションは、1973年に東映動画(現在の東映アニメーション)で制作されている。テーマ曲は今聴いても胸躍る。

バビル2世 (1)
横山 光輝
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バビル2世バビルの使者の巻
横山 光輝
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バビル2世 DVD-BOX
横山光輝 神谷明 大塚周夫
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チャングムの誓い

 韓国のドラマ、「チャングムの誓い」は、これこそまさに大河ドラマ。美しく個性的な俳優、練り込まれた脚本、絢爛豪華な衣装や宮廷の装飾、料理の細やかな描写、自然な音楽など、いずれもたいへん魅力がある。実に丁寧に作られており、じっくりとその世界に浸ることができる。
 そのため、毎回、食い入るように見て、60分がいつのまにか過ぎてしまう。ストーリーが巧みで、次の回が楽しみで仕方がない。

 何より、人も背景も凛然とした美しさに溢れている点が素晴らしい。日本にもかつてこのようなドラマがあったのだろうが、最近は凛としたドラマがめっきり減ってしまった。バブルや飽食の時代を経て、いつの間にかドラマの制作側も、視聴する側も精神的な高みを求めなくなったのだろうか。

 「チャングムの誓い」は、品性と娯楽性を兼ね備えており、一級のドラマがもつ輝きを放ち、よいドラマを見る喜びを深く感じさせてくれる。

宮廷女官チャングムの誓い DVD-BOX I
イ・ヨンエ チ・ジニ ホン・リナ
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ONE PIECE DVD

 ONE PIECE のDVD第1巻を見る。テレビシリーズの第1話から第4話までが収録されている。作り手の意気込みが伝わってくる。
 第1話は、ルフィという人物を紹介するための回で、キャラクターは原作と同じだが、ストーリーは大分工夫されていた。スピード感のある展開が小気味よかった。第2話、第3話は、剣豪ゾロとの出会い、モーガン大佐との対決、コビーの成長が、原作にほぼ忠実に描かれている。
 ルフィの麦わら帽子にまつわる第4話は、本当に素晴らしく、いい作品に仕上げようという思いが伝わる回であった。原作の第1話にあたる赤髪のシャンクスと子供時代のルフィとの出会いを中心とし、原作の味わいを大事に作っていて、たいへん好感が持てた。

 やはり、原作が素晴らしいものは、それを生かして映像化して欲しい。某大河ドラマのように、原作をぐちゃぐちゃにして良さを削ぎ落とすに留まらず、原作の冒涜に近いような創りにしてしまうことは避けてほしい。ほとんど投げやり脚本の「徳川慶喜」とか、トレンディドラマのようになってしまった「宮本武蔵」など、あまりにひどかった。「義経」も、家来が「マツケンサンバ」「電車男」「お笑いタレント」などであることは我慢するにしても、もう少し脚本がなんとかならないかと思うのだが…。
 書くまいと思って、つい書いてしまった。ここでは良きものを紹介することをモットーとすべく努めているのだが…。書いてみて分かったが、悪い点を書くのは比較的楽である。しかし、良いものを紹介するのは、その作品に敬意をもって言葉を選ぶのでエネルギーがいる。悪い作品をけなすより、何倍もの手間がかかるのである。
 ともかく、いろいろと思いをめぐらさせてくれるほど、ONE PIECE の初期のアニメーションは優れている。

ONE PIECE piece.1
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ウルトラQ BGM

 ウルトラQのBGM集を聴く。
 ウルトラQを見たことのある人で、最初のメインタイトルを聴いて流体状のマーブル模様が「ウルトラQ」の文字になる映像を思い出さない人はいないだろう。そして、あのテーマ曲、「これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入ってゆくのです…」という石坂浩二のナレーションのバックに流れる音楽にワクワクすることだろう。
 宮内国郎の音楽は、どれも潜在意識に働きかけてくることが、音楽のみを聴いてはっきりと分かった。このシリーズを名作たらしめるに大いなる役割を果たしている。
 聴いてしまうと、無性に本編の映像が見たくてたまらなくなる。

〈ANIMEX 1200シリーズ〉 (54)
テレビオリジナル BGMコレクション ウルトラQ (限定盤)

TVサントラ スタジオ・オーケストラ 宮内国郎
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赤い運命

 1976年に山口百恵が主演したドラマ「赤い運命」のリメイクが、10月4日から6日の三夜にわたって放映された。今回の主役は、綾瀬はるか。
 つい、のめり込んで見てしまった。特に、第1話の次から次へと展開する密度の濃いストーリーは、小気味が良かった。「義経」のような、まったりとしたところがなく、常に緊迫感が漂っていて、充実の2時間だった。

 「抗しえぬ運命の歯車が、ついにまわりはじめたのだった。
  運命のいたずらとはいえ、あまりにも残酷な仕打ちであった…」
 「…心の中で言いようのない悲しみと疑惑が渦を巻いていた…」
 「…巨大な運命の高波が飲み込もうとしていた…」
石坂浩二のナレーションがドラマを盛り上げる。ここまで無理矢理引きずり込まれると、それがあまりに作り物っぽくっても、逆に心地よくなる。

 ドラマを支えているのは、なんといっても綾瀬はるかの健気さだ。ここまで自分を犠牲にしなくてもと思えるほど、人に尽くしている姿が自然に映る器量はたいしたものだ。船越英一郎の、役者魂をこめた演技も見応えがあった。榎木孝明の苦悩する姿、紺野美沙子のうるんだ瞳もよかった。渡辺いっけいは、重いドラマに軽さを添えるアクセントか?

 「あんたはお日様の下を歩いちゃいけないの。ドブネズミのようにドブをコソコソ這い回りなさいよ。ドブネズミ!」
 殺人者に引き取られた綾瀬はるかを指さして、検事の娘として引き取られた幼なじみ(佐藤千亜妃)が言うセリフ。激しいが、なんだか懐かしい感じのするシーンだった。そういえば最近ドブネズミを見かけなくなった。
 「お日様の下を歩く」という意識は、今の高校生にはあるんだろうか。

TBSテレビ放送50周年記念ドラマ特別企画「赤い運命」

赤い運命 DVD-BOX
綾瀬はるか 佐々木守 長野洋
B000E1KOUG

「赤い運命」 DVD BOX
山口百恵 宇津井健 三國連太郎
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ONE PIECE (3)

 それにしても、テレビアニメのワン・ピースは、最近、話がなかなか進まない。一ヶ月たって見ても、ちゃんと最後に見た話とストーリーが繋がることがしばしばある。

 これは、原作にアニメのストーリーが追いついてしまったためだろう。一話完結なら、オリジナルでアニメを作る手もあるが、こちらは大河ドラマで、話の筋そのものを大幅に変えることはできないので、いたしかたないだろう。

 この時間の進み具合のゆるやかさは、「巨人の星」の試合にも通じるものがある。しかし、それが作品の評価を落とすものではないことが、「巨人の星」同様、名作としての素地を備えているとも言える。

アニメーションのプロデュースと作業の実際 清水慎治氏

ONE PIECE piece.1
尾田栄一郎 田中真弓 平田広明
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小さなバイキング ビッケ

 ONE PIECE の尾田栄一郎氏は、アニメーション「小さなバイキング ビッケ」の仲間が楽しそうで、海賊の漫画を書こうというきっかけになったとコミックのコラムの中で言っている。

 確かに、「ビッケ」は、楽しいアニメだった。略奪を生業とするバイキングは恐ろしいはずなのだが、なぜかほのぼのとした話になっていた。だいたい、バイキングの面々が皆間抜けな感じで、唯一、族長の子供だが体つきの弱々しいビッケが頭が良い。毎回、このビッケが一休さんのように知恵で問題を乗り越えるストーリーだった。

 子供がなじみやすい柔らかい色調だが、北欧の雰囲気が良く出ていた。結構、職人芸気質のアニメではないか。

小さなバイキング ビッケ(1)
栗葉子 ルーネル・ヨンソン
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