ゴールドフィンガー
007シリーズの第3作目「ゴールドフィンガー」は、シリーズ屈指の名作。
練り込まれた脚本と、エンターテイメントに徹した演出により、何度見ても楽しめる。秘密兵器を搭載したボンド・カー、帽子を武器とする敵役オッド・ジョブなど、極端な設定が功を奏している。
シャーリー・バッシーが熱唱するパンチの効いた主題歌も印象深い。
完成度の高さを誇るアクション映画の金字塔。
007シリーズの第3作目「ゴールドフィンガー」は、シリーズ屈指の名作。
練り込まれた脚本と、エンターテイメントに徹した演出により、何度見ても楽しめる。秘密兵器を搭載したボンド・カー、帽子を武器とする敵役オッド・ジョブなど、極端な設定が功を奏している。
シャーリー・バッシーが熱唱するパンチの効いた主題歌も印象深い。
完成度の高さを誇るアクション映画の金字塔。
007シリーズの記念すべき第1作、「ドクター・ノオ」は、1962年制作のイギリス映画。東西冷戦下のジャマイカを舞台に、緊迫したスパイ映画になっている。
ジェームズ・ボンドを演じるショーン・コネリーも、ギラギラした魅力を放っている。以降の作品のように、奇抜な秘密兵器が出てこないが、終盤の大がかりな舞台装置はシリーズの方向を決定づけた。そこに至るプロセスの緊張感は、他に抜きん出ている。
冒頭のテーマ音楽は高揚感がある。ぎらついた太陽のもとで展開される、大型スパイ・アクションの嚆矢。
「絵と音に憑かれた彼らの倦むことのない希求は、未知なる世界の開拓であった。」
「リボンの騎士」「ジャングル大帝」「どろろ」など、手塚治虫のアニメーションのために作曲した冨田勲の音楽を、初音ミクや重音テトが歌うアルバム。
精魂こめて作った絵と音の世界を、現在のテクノロジーと融合させて新たな世界を紡いでいる。
テレビの草創期から手塚・冨田両名と密接に関わり、脚本を書いた辻真先が構成を手がけている。辻氏の書いたアルバムの解説にぐっとくる。
辻氏、手塚治虫の長女るみ子さんのトークが、当時の熱気と作品にかけるこだわりが伝わり、実に興味深い。
音楽を監修した佐藤允彦のピアノが素晴らしい。「どろろ」のジャズアレンジが心にしみた。
作品にかける思い入れが詰まった、一期一会のコラボレーション・アルバム。
初音ミク Sings “手塚治虫と冨田勲の音楽を生演奏で" [ 佐藤允彦 meets 初音ミクと歌う仲間たち with 重音テト ]
ひたひたと胸に迫るブラームスの音楽。交響曲第4番は、枯葉が風に舞うように、あるいは泉の水面に冷たい風がさざ波をたてるかのように、心象の深みに静かな影響を与える。
サイトウ・キネン・オーケストラは確かに美しい。しかし、ことこの曲に関しては先鋭さがほんとうにプラスになっているのかと考えてしまう。カラヤン、ブルーノ・ワルターなどの表現がどうにも懐かしくなってしまう。
ブラームスの音楽は、「秋のソナタ」と称されることがある。人生の哀歓を感じさせる曲調に満ちているからだろうか。ロマン派であるが、曲の構成を多く古典に求めている趣きにも所以があると言われる。
ブラームス交響曲第3番は、まさに「秋のソナタ」と言うにふさわしい曲。全体を覆う美しくもの悲しい雰囲気は、聴く者の心の底に迫る。
サイトウ・キネン・オーケストラは研ぎ澄まされた音でブラームスの翳りを美しく表出している。
ブラームス交響曲第2番は、第1番に22年の歳月をかけたことと対照的に、わずか4ヶ月間ほどで書き上げられたと言われる。第1番の完成によりふっきれたのか、曲想は全体的に伸びやかで、牧歌風の趣がある。
小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラのCDでは、優美な演奏が聴ける。
小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラによるブラームス交響曲全集のCDを聴く。交響曲第1番は、ブラームスが長年あたためて満を持して発表した曲であり、重厚さとブラームスらしい晦渋さをたたえている。
洗練されたアンサンブルと広い音域によりスケール感のある演奏となっている。
羽田健太郎が演奏したピアノ曲や、作曲した作品を収めた2枚組のCD。
演奏家としての技量の高さもさることながら、TV「渡る世間は鬼ばかり」、「西部警察PART-Ⅱ」、映画「さよならジュピター」など、質の高い楽曲を残した作曲家としても功績がある。
通して聴くと、その多彩さと懐の深さにあらためて感銘を受ける。
「若者たち」「なごり雪」「学生街の喫茶店」「結婚しようよ」「白い色は恋人の色」「太陽がくれた季節」など、懐かしのフォークソング40曲を収めた2枚組CD。次から次へとしっとりとした名曲が流れる。
それにしても、小椋佳の「さらば青春」のように、歌詞の意味がよくわからないものが意外と長く歌い続けられている。あまり具体的でないほうが、いろいろな心象を重ねられてよいという見本かもしれない。
心潤す青春フォークの集大成。
「スーダラ節」「あゝやんなっちゃった」「ケメ子の歌」「マリリン・モンロー ノー・リターン」「日本全国酒飲み音頭」「金太の大冒険」「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」など、昭和の熱気と混沌を感じさせてくれるCD。
カラオケで歌うと気持ちいいが、まわりの人からは顰蹙を買う歌が多い。
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