タツノコGoGo ギャグ&ファンタジー編

 「ハクション大魔王」「みなしごハッチ」「いなかっぺ大将」など、タツノコプロのアニメ作品でのオープニングとエンディングを収録した2枚組CD。
 「みなしごハッチ」の路線は、「樫の木モック」「けろっこデメタン」などの哀感溢れる作品に引き継がれていく。
 「ハクション大魔王」のナンセンス・ギャグは、時代を先取りしていた。今なお新鮮な魅力を放つ「アクビ娘」を歌う堀江美都子は当時若干12歳であった。
 「タイムボカン」シリーズでは、「ヤッターマン」「逆転イッパツマン」も収録されている。「ヤッターマン」のエンディング「天才ドロンボー」は、悪役三人トリオが歌うダークな前向きさが印象に残る曲。
 とりわけ「てんとう虫の歌」は、貧しくても助け合って生きていく小学生以下のこどもたちの話であり、音楽の素晴らしさもあってひときわ輝いている。
 アニメ音楽の魅力が凝縮された、聴き手の心のひだに優しくふれるアルバム。

タツノコプロ55周年記念 ベストソングコレクション タツノコGoGo ギャグ&ファンタジー編

伊藤ゆかり メモリーズ・オブ・ミー

 「小指の想い出」「恋のしずく」「天使の誘惑」「ブルーライト・ヨコハマ」「白い色は恋人の色」など、1960年代から70年代のスタンダード・ポップスを伊藤ゆかりが歌うアルバム。
 バックのジャジーな演奏が素晴らしく、円熟の歌唱とあいまって豊かな世界をつくりだしている。

メモリーズ・オブ・ミー

ノイマン ドヴォルザーク:交響曲第9番

 ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団によるドヴォルザーク交響曲第9番のCDを聴く。
 ドヴォルザークがニューヨークで初演した1893年から100年目にあたる1993年にチェコで演奏された録音。
 作曲者ドヴォルザークを生んだ祖国への誇りと、指揮者ノイマンへの敬意が自然とあふれ出るチェコフィルの風格ある響きが快い。正統の名盤。

ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調《新世界より》

子供の不思議な角笛 さすらう若人の歌

 エリアフ・インバル指揮、ウィーン交響楽団によるマーラーの歌曲集「子供の不思議な角笛」「さすらう若人の歌」を聴く。
 悲哀とユーモア、アイロニーに満ちたドイツ民謡に、独特のメロディーと音響が加わり、マーラーならでは世界が構築されている。
 マーラーの交響曲に転用されているものも多い。さながら交響曲のためのスケッチのようである。 

マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」「さすらう若人の歌」

古関裕而 作曲家研究 名作選

 古関裕而の音楽を収録したCD。
 「ひるのいこい」テーマ曲は、雄大な自然とそこに根ざす人々の息づかいが感じられ、深い叙情をたたえた普遍的な名曲。
「日曜名作座」「とんがり帽子」など、懐かしくも上品な情緒がここちよい。
 大阪タイガースの歌(六甲颪)、巨人軍の歌(野球の王者)など、応援歌はどれも高揚感があり長く歌い継がれている。 
 「オリンピック・マーチ」「栄冠は君に輝く」など、スポーツにおける音楽も品格と勇壮さを兼ね備え、今なお人々を奮い立たせる。
 稀有の才能をもった作曲家による、日本人のこころに響く音楽が凝縮されたアルバム。

古関裕而/作曲家研究 名作選

花鳥風月集

 コブクロ「蕾」、絢香「三日月」、山下達郎「FOREVER MINE」、トータス松本「明星」、新垣結衣「heavenly days」、鶴「桜」、竹内まりや「人生の扉」など、それぞれのアーティストが大切にしている曲を集めたCD。
 優しさと華やぎのある素敵なサウンドがつまったアルバム。

東京03の好きにさせるかっ!

 NHKラジオ第1にて放送された「東京03の好きにさせるかっ!」より、ゲストを招いてのコントを収録した2枚組CD。
 働く大人たちのやりとりが描写されるが、テンションがどんどん増幅されていくシチュエーションが多い。
 ゲストも、梶裕貴、本田翼、内田雄馬、水瀬いのり、花澤香菜、玉井詩織など豪華であり、俳優・声優の熱演に感化されてメンバーのノリがすごいことになっていく。
 熱のこもったトークで時を忘れて楽しめる爆笑アルバム。

働く大人たちの日常痛快コントショー 東京03の好きにさせるかっ!

ガチョーン伝説

 谷啓の音楽がつまった「ガチョーン伝説」。「図々しい奴」「愛してタムレ」「おらぁグズラだど」など、谷啓ならではのユーモアとペーソスが込められた歌いが懐かしい。
 「スターダスト」「ムーンライト・セレナーデ~星影のワルツ」など、トロンボーン奏者としての魅力を示す作品も収録。
 「怪奇ラップ現象」「アリババの日々」のような怪作も味がある。
 戦後の洋楽に魅せられ、メディアの寵児となった谷啓の音楽的素養が遺憾なく発揮されている。音楽の見本市ともいえるアルバム。

スミ・ジョー 世界のラヴ・ソング

「日曜日はダメよ」「ドナ・ドナ」「あなたが欲しい」「パリの空の下」「埴生の宿」「ケ・セラ・セラ」など、名曲を韓国出身のソプラノ、スミ・ジョーが歌うCD。
 様々な愛の形を歌った曲は、スミ・ジョーの伸びやかで透明感のある声により旋律美が引き立ち、深みのある音楽になっている。  

世界のラヴ・ソング

シネマ・ボッサ

 今井亮太郎のハモンド・オルガンによる映画音楽集「シネマ・ボッサ」。
 ゆるやかなボッサのリズムに乗せて、センチメンタルな映画の思い出が綴られる。
 懐かしさあふれる安らぎのアルバム。

シネマ・ボッサ 〜ニュー・シネマ・パラダイス / ラ・ラ・ランド〜

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