宇宙よりも遠い場所 3
アニメ「宇宙よりも遠い場所」第7話から第9話は、いよいよ陸を離れ南極に向かう観測船を舞台としたストーリー。
南極観測船内のリアルな描写がたいへん興味深い。荒れ狂う海を進むスペクタキュラスなシーンも迫力がある。
丁寧に人物を描きつつ、自然の猛威も表現され、奥行きのあるアニメーション。
アニメ「宇宙よりも遠い場所」第7話から第9話は、いよいよ陸を離れ南極に向かう観測船を舞台としたストーリー。
南極観測船内のリアルな描写がたいへん興味深い。荒れ狂う海を進むスペクタキュラスなシーンも迫力がある。
丁寧に人物を描きつつ、自然の猛威も表現され、奥行きのあるアニメーション。
アニメ「宇宙よりも遠い場所」第4話から第6話は、南極観測隊に取材班として同行することになった4人の女子高生の準備段階が描かれる。長野での夏期訓練を経て、シンガポールへと渡る。
美麗な背景で、旅をしている気分にさせてくれる。4人それぞれのエピソードを交えた、明るくも切なさを含んだ巧みなストーリーに終始ひきつけられる。
南極大陸を目指す女子高生を描いたアニメ「宇宙よりも遠い場所」。第1話から第3話では、4人の女子高校生が出会うまでを綴る。
高校2年生の少女・玉木マリは、何かを始めたいという焦りはあるものの、目的を見つけられないでいた。そんな折、南極を目指す少女・小淵沢報瀬にふとしたきっかけで出会う。
青春の息吹を爽やかに感じる序盤。背景の美しさも素晴らしい。前向きな力を与えてくれるアニメーション。
太平洋戦争前後の呉・広島を舞台に、人々のささやかな暮らしを描いた映画「この世界の片隅に」。コトリンゴが紡ぐ繊細な音楽がすずさんの日常をやわからく包む。
「悲しくてやりきれない」「みぎてのうた」など、抒情あふれる曲はどれも心にしみる。
太平洋戦争前後の広島・呉を舞台とし、市井の人々の姿を描く「この世界の片隅に」。こうの史代による漫画を原作とし、片渕須直がアニメーション映画化した。
主人公すずは、広島から呉に嫁ぎ、戦時下の困窮する暮らしの中でも工夫を凝らし生活に潤いをうみだす。
一貫して日常的な視点で人々が描かれ、ほのぼのとした絵柄で温かみを感じる。それゆえに戦争の悲惨さが際立つ。
諄々と心に染みる至高のアニメーション。
ドイツの潜水艦を舞台として極限状況の人々を描いた映画「U・ボート」。1981年公開のウォルフガング・ペーターゼン監督作品。
第二次大戦中の海の下、狭い空間で人々は必至に任務にあたる。敵艦への攻撃の後は必ず報復攻撃があり、逃げ場はない。艦内の状況が実にリアルに描写され、この上ない緊迫感を生み出している。
3時間を越える長尺であるが、個性的な登場人物と巧みなストーリー展開のため、最後までずっと惹き付けられる。
閉塞された中での濃密な人間模様を活写した戦争映画の大傑作。
南極観測隊員の日常を描く「南極料理人」。堺雅人主演、沖田修一監督作品。ふじドーム基地は、昭和基地より遥か奥地にあるバクテリアすら生息できない陸の孤島。極限の地で業務に携わる8人にとって、食事は特別な時間であった。
料理が人々の営みに大きな意味をもっていることを実感させてくれる映画。
東西冷戦下のヨーロッパを舞台としたジョン・ル・カレのスパイ小説を原作とする映画「裏切りのサーカス」。イギリス諜報部を追われた老スパイ、スマイリーは、ソ連の二重スパイを探し出す任務に就く。
人間関係が錯綜し、見ている者を迷宮のような事実関係の世界に落とし込む。古きヨーロッパの佇まいを背景に、重厚でゆったりと物語は進む。終始曇天の中、焦燥を感じる雰囲気を醸しているが、それがこの映画ならではの魅力でもある。
ゲイリー・オールドマンの知的な老スパイが静かでありながら圧巻の存在感を示す。深みのあるスパイ映画の傑作。
「グリーン・デスティニー」は、2000年公開の映画。ワイヤー・アクションを多用し、その流れるような動きが見どころのひとつであるが、普通に映画としての魅力を持っている。
背景も含め映像美が素晴らしい。タン・ドゥンの音楽も物語に奥行きを与えている。第73回アカデミー賞における外国語映画賞、作曲賞など4部門受賞作品。
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