スターシップ・トゥルーパーズ

 「スターシップ・トゥルーパーズ」は、ロバート・A・ハインラインのSF小説「宇宙の戦士」を原作とする1997年のアメリカ映画。
 冒頭、おまぬけな青春映画のような印象だが、徐々に緊迫の度を高めていく。残酷なシーンも多く、子どもと一緒に見るには適さないかもしれないが、映像にかける意気込みは凄い。特に、虫型の宇宙人が大挙して襲ってくるシーンは圧巻。
 主人公の成長ドラマとしても良く出来ている。SFアクション映画の傑作。

スターシップ・トゥルーパーズ [DVD]
ロバート・A・ハインライン
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GOLDEN☆BEST/倍賞千恵子

 「まるで映画のひとこまのように」と副題があるように、倍賞千恵子の歌は、ふわりとその世界に連れて行ってくれる。
 「オホーツクの舟歌」は、知床旅情の本歌であり、北海道の大地と清冽な海がうかぶ。どの歌も、その情景の中に自然といざなう力を持っているのだ。美しい日本語で、折り目正しく歌われ、包み込むような優しさを持っているがゆえであろう。
 ご主人の小六禮次郎がプロデュースしており、次々現れる抒情的なメロディと歌詞に、自然と心癒される。

GOLDEN☆BEST/倍賞千恵子 まるで映画のひとこまのように・・・
谷川俊太郎 倍賞千恵子
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刑事コロンボ 構想の死角 指輪の爪あと

 刑事コロンボ「構想の死角」は、スティーブン・スピルバーグ監督による作品。ジャック・キャシディが相棒の推理作家を貶めるふてぶてしい演技を見せ、コロンボと対決する。
 「指輪の爪あと」は、ロバート・カルプ演じる探偵社社長の犯罪を描く。コロンボの執拗な追求が小気味よい一編。
 どちらも、意欲的な凝った映像の作りが印象に残る作品。

刑事コロンボ 完全版 Vol.2 [DVD]
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バイオハザードIII

 ウィルスが広まり荒廃し、砂漠化してしまった世界を舞台にした「バイオハザード」第3作。ずっと砂漠が舞台で、絵的にはいまひとつ。西部劇を思わせるような作品。主人公の格好良さが救い。

バイオハザードIII(1枚組) [DVD]
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バイオハザードII

 バイオハザードの映画第2弾。ゾンビとの戦いは市街戦に発展し、アクションの度合いは増したが、第1作の緊迫感は薄れてしまったか。

バイオハザードII アポカリプス (1枚組) [DVD]
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バイオハザード

 「バイオハザード」は、カプコンのゲームを原作としたアクション・ホラー映画の傑作。脚本もよくできており、楽しませてくれる。特殊部隊が遭遇するレーザートラップのシーンは、ゾンビとの戦闘以上に印象に残る。
 ミラ・ジョヴォヴィッチの容姿や動きの美しさが際立ち、このシリーズの魅力を支えている。

バイオハザード [DVD]
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日本映画 黄金時代「ヴォーカル編」

 「裏町のおてんば娘」(1956年)から、「パンダ・コパンダ」(1972年)まで、日本映画の歌を選んだCDであるが、なかなか興味深い。
 「ひとりだけの歌」「虹を掴もうよ」「おしゃべりな真珠」「霧のキスカ」など、曲を聴いただけでも映画を見たくなる雰囲気がある。
 ザ・ピーナッツが映画「モスラ」で歌う「インファントの娘」、大映の「ガメラの歌」など、一方で怪獣映画の系譜が見られる。松竹が作成した「宇宙怪獣ギララ」の「月と星のバラード」は、永六輔、いずみたくが手がけ、怪獣映画の中では出色の素晴らしい曲。「ギララのロック」は、どこがロックなのか分からない。
 「さくらのバラード」「寅さんの子守歌」では、倍賞千恵子の素晴らしさを改めて感じさせてくれる。
 「パンダ・コパンダ」は、高畑勲、宮崎駿が手がけた日本アニメにとって大事な作品。
 ジャケットのトホホ感に反して、中身の濃いCDであった。

日本映画 黄金時代「ヴォーカル編」
映画主題歌 梓みちよ 伊東ゆかり ボニージャックス 布施明 佐々木新一 ひばり児童合唱団 倍賞千恵子 水森亜土 江利チエミ ザ・ピーナッツ
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スピード

"There is a bomb on this bus."

 キアヌ・リーブス主演の「スピード」は、1994年公開のノン・ストップアクション映画。爆弾を仕掛ける犯人と警察側との手に汗握る攻防が全編にわたって繰り広げられる。
 時速80km以下になると爆発するバスなど、設定の妙で息もつかせぬ展開を見せる。低予算で作られたというが、日本での低予算とは比べものにならないほど派手なアクションが続く。
 やはり、映画の面白さは脚本で決まることを実感させてくれる。

スピード [DVD]
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ジャッカルの日

 ド・ゴール大統領を狙う暗殺者と、阻もうとするフランス警察との対決を描いた1973年の映画「ジャッカルの日」。
 特注の狙撃銃、偽造パスポートの入手など、徐々に手筈を整え、フランス全土に張り巡らされた警備網をかいくぐる暗殺者の動きがスリリングであり、最後までぐいぐいと引きこまれる。
 エドワード・フォックスがスタイリッシュな暗殺者を演じる。一方、追う側はマイケル・ロンズデール演じる警視で、風采はぱっとしないが老練な手腕で敵の動きを徐々に突き止めていく。
 全編緊迫感に満ちた、サスペンス映画の最高峰。

ジャッカルの日
エドワード・フォックス  アラン・バデル

007 黄金銃を持つ男

 007の9作目にして、原作者イアン・フレミングの遺作となった長編を映画化。香港、マカオ、タイを舞台に、クリストファー・リー演じる殺し屋スカラマンガとの対決を描く。ガイ・ハミルトン監督による1974年公開作品。
 短い期間で製作したためか、スケールが小さく感じるが、カーチェイス、ボートチェイスなど、見所は随所にある。オマヌなボンド・ガールや、せこさを感じる刺客など、B級映画の雰囲気を持っているが、原作者イアン・フレミングの従兄弟でもあるクリストファー・リーの存在感がそれらを補ってあまりあるほど光っている。気楽に見られる007映画。

黄金銃を持つ男 (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
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