握り寿司の名人
北大路魯山人の「握り寿司の名人」の朗読CDを聴く。芸術家である美食の達人が寿司について蘊蓄を語る。寿司のネタやシャリ、はたまたノリにまで言及し、店の善し悪しを好き放題に話す。
聴いているうちに無性に寿司が食べたくなる。
北大路魯山人の「握り寿司の名人」の朗読CDを聴く。芸術家である美食の達人が寿司について蘊蓄を語る。寿司のネタやシャリ、はたまたノリにまで言及し、店の善し悪しを好き放題に話す。
聴いているうちに無性に寿司が食べたくなる。
鬼平犯科帳の語り芝居シリーズ「土蜘蛛の金五郎」。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵は、料理を格安で提供する定食屋の存在を耳にし、食い詰め牢人の姿に身を変えて探りに出かける。
野間脩平のナレーションが素晴らしい。定食屋の料理の場面も、たいへんおいしそうに聞こえる。江戸情緒が豊かに醸されるオーディオ・ブック。
金沢の中華料理店を舞台にした映画「しあわせのかおり」。年老いた中華料理の名人が病に倒れ、若い女性がその後を継ごうと弟子入りをする。
何気ないシーンの積み重ねで綴られるが、それゆえに安心して身を委ねることができる。人々の善意にあふれた、ほっこりと優しい気持ちになれる映画。
南極観測隊員の日常を描く「南極料理人」。堺雅人主演、沖田修一監督作品。ふじドーム基地は、昭和基地より遥か奥地にあるバクテリアすら生息できない陸の孤島。極限の地で業務に携わる8人にとって、食事は特別な時間であった。
料理が人々の営みに大きな意味をもっていることを実感させてくれる映画。
路地裏にあるマスター1人で切り盛りする小さな飯屋でおこるエピソードを描く「深夜食堂」。安倍夜郎による漫画を原作とする。劇場版では、3つのエピソードを連ねた人生模様が綴られる。
小林薫演じるマスターとワケありの客たちが織りなす人情劇。
2017年10月13日、高崎駅前に、ファッションビル「高崎オーパ」が開業した。それにちなみ、超オススメの本を紹介したい。
「何事であれ、
ブラジルでは驚ろいたり
感嘆したりするとき、
「オーパ!」という。
開高健の名エッセイ「オーパ!」の巻頭言である。
大魚を釣るため、アマゾン河をさまよった一大紀行。そこには、ピラーニャ、ドラド、ピラルクーなど怪魚・巨魚との闘いが、迫真の写真と共に熱く刻まれている。
アマゾン河流域の人々、風土、自然があますところなく綴られ、胸躍る紀行文であると同時に、透徹した眼で書かれた文明論でもある。
大河16,000km、60日間のフィッシィングの旅を濃密な文で鮮やかに描く驚嘆のエッセイ。「オーパ!」
オーパ! (集英社文庫 122-A)
開高 健 高橋 昇
北海道、洞爺湖畔でのパン屋を舞台にした映画「しあわせのパン」。
原田知世と大泉洋演じる夫婦が営む、宿泊もできるパン屋「マーニ」に、様々な人々が訪れる。おいしそうなパンや旬の野菜をあしらった料理とともに、人間模様が静かに綴られる。
そのパンや料理のおいしそうなこと。見ているだけでほっこりとした気分になれる三島有紀子監督の名編。
アニメ「ワカコの酒」では、沢城みゆきが酒場の料理を満喫するOL役を好演。地味な演技で美味を表現するのは、豊富なキャリアに裏打ちされた匠の技。
1話2分という短さだが、その潔さが逆に余韻を残す。
料理の描写は本当にうまそうで、無性につまみつつ飲みたくなる。
「ゴールデンカムイ」第3巻は、凶悪な脱獄囚に加え、新選組の残党、伝説のマタギなども加わり、主人公たちの行く手を阻む。
アイヌの大自然で生き残る智恵を盛り込みつつ、変化に富んだ物語で飽きさせない。ますます好調な歴史サバイバル・アクション・コミック
明治期の北海道を舞台にしたサバイバル・コミック「ゴールデンカムイ」第2巻。 この作品は、シカやウサギなど、様々な食材を扱ったグルメ・コミックとしての側面がある。大自然の恵みを愛で、ありがたくいただく姿は本当においしそうである。
緩急巧みな物語の展開もさすがである。お腹いっぱいに味わえる傑作コミック。
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