まんが攻略BON!中学故事成語・漢文
学研の「まんが攻略BON!中学故事成語・漢文」は、このシリーズの中でもたいへん質が高い。
「矛盾」「漁夫の利」など、故事成語が書き下しと共に漫画で描かれている。また、「学びて思わざれば則ち罔し」「春眠暁を覚えず」「四面楚歌」など論語・漢詩・史記の文には、訓読文と書き下し文が並べて記されている。
漢文の入門としても好適な一冊。
学研の「まんが攻略BON!中学故事成語・漢文」は、このシリーズの中でもたいへん質が高い。
「矛盾」「漁夫の利」など、故事成語が書き下しと共に漫画で描かれている。また、「学びて思わざれば則ち罔し」「春眠暁を覚えず」「四面楚歌」など論語・漢詩・史記の文には、訓読文と書き下し文が並べて記されている。
漢文の入門としても好適な一冊。
デニス・ルヘイン原作の小説「ミスティック・リバー」を、クリント・イーストウッド監督が映画化。幼なじみの3人の男性が25年後に交錯する人生を描く、重厚なミステリー。 暗い川の底のように、終始重苦しい雰囲気を漂わせる作品。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
デニス ルヘイン 加賀山 卓朗
吉行淳之介の芥川賞受賞作「驟雨」を、渡辺謙が朗読したCDを聴く。娼婦に愛情を抱いてしまった男の心のゆれを描いた小説。男女の機微が巧みな情景描写を織り交ぜて表現された文学作品。
渡辺謙の深みのある声が、作品に奥行きを与える。
驟雨 (新潮CD)
吉行 淳之介
原色の街・驟雨 (新潮文庫)
吉行 淳之介
NHK大河ドラマ「平清盛」第15回は、「嵐の中の一門」。タイトルの割に、おとなしめの回で、弟家盛を亡くした後の清盛の姿を軸に描く。
中井貴一演じる冷静沈着な平忠盛をも激高させる、藤原頼長役の山本耕史の怪演に凄みを感じた。
松山ケンイチが無口でいる場面が多い回であり、そのせいか引き締まって見えた。「銭ゲバ」でも、第1話のほとんど口を開かない陰のある人物造形は素晴らしかったのに、回が進むにつれてベラベラ喋るようになると凄みがなくなっていった。この人は寡黙でいる方が絵になるようだ。
ミステリーの古典的名作「オリエント急行の殺人」。中学生の時、この作品を読もうとしたとき、他の生徒から「犯人は××だよね」と言われ、残念ながらそのトリックの素晴らしさを味わうことができなかった。
しかし、大人になってから読んだらこれが抜群に面白い。犯人を知っていてもこれほど読む楽しみを与えてくれる推理小説というのは、それほどあるものではない。アガサ・クリスティーならではの人物造形や筋運びの巧みさがなせる技であろう。
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー Agatha Christie
赤塚不二夫の漫画「レッツラ*ゴン 」は、ハチャメチャ・ギャグの到達点。編集者をも巻き込んで展開されるシュールなギャクのオン・パレードには恐れ入る。
レッツラ*ゴン (小学館文庫―赤塚不二夫名作選)
赤塚 不二夫
赤塚不二夫の問題作を満載した別冊宝島編集の1冊。藤子不二雄、北見けんいち、武居俊樹のインタビューの後、赤塚のシュールな作品群が怒濤のごとく続く。
たかがギャグ、されどギャグ。これらの作品には、自ら体を張って笑いを求めた者のみが到達し得る境地がある。
「これでいいのだ。」という全肯定の体現には、強烈な発散と抑制のバランスがあることが感じられ、戦慄すら覚えた。
「日本百名山」の著者、深田久弥が1971年に行った講演を収録したCD。万葉集に登場する山々を愛着を込めて語る。亡くなる一週間前の貴重な肉声の記録。飄々とした語り口に氏のお人柄が偲ばれる。
深田久弥の万葉登山 (新潮CD 講演)
深田 久弥
「宇宙兄弟」のアニメが2012年4月1日から放送される。ギャグを含んだほのぼのとした雰囲気をもち、家族で気軽に見られる。
アニメの作画は丁寧で、未来への希望もあり好感が持てる。JAXAの人気が更に高まるのではないか。
宇宙兄弟(1) (モーニングKC)
小山 宙哉
自己啓発、人間関係についての本はあまたあるが、この本ほど説得力をもった中身のあるものは少ないであろう。1936年に初版が出され、世界中で読み継がれている、古典ともいえる本である。
豊かな人生、よりよき人間関係を築くために、どう行動すればよいか。その問いに答えるため、何年にもわたる成人教室での具体的な実践を踏まえて記された書であり、畳みかけるように語られる実例には心を動かされる。
日本人が古来重んじていた「謙譲の美徳」といった内容も含まれている。しかし、現代の日本では、新自由主義の名の下に、自己責任としてすべてが個に委ねられ、またサービス産業の肥大化もあいまって個人主義が進み、本来日本が大切にきた美徳が薄れつつある。本書は、あらためて謙譲や相手への思いやりなどの大切さを想起させてくれる。本書の価値は今なお失われるどころか、重みを増しているのではないか。
人生の節目ごとに読み返したくなる名著。
人を動かす 新装版
デール カーネギー Dale Carnegie 山口 博
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