空飛ぶタイヤ
運転中にトラックのタイヤが外れ、当たった母子が死傷する。原因はトラックの整備不良と断定されるが、運送会社の社長はその結果に納得がいかず、大企業を相手に孤独な闘いを挑む。しかし、行く手には次々と苦難が襲いかかる。
テンポの良い展開と描写のリアルさに圧倒される。あまりの迫力にページをめくる手がとまらず、下巻は仕事帰りに買ってその日の夜に読み終えてしまった。
骨太の企業小説であるが、市井の人々への暖かい眼に裏打ちされ読後感は良い。
大企業の倫理を問う、渾身の力作。
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
池井戸 潤
空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)
池井戸 潤
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