芸術の神様が降りてくる瞬間
脳科学者、茂木健一郎と、芸術の一線で活躍している人々との対談集。町田康、金森穣、山下洋輔、立川志の輔、荒川修作の各氏と熱のこもった対談が綴られている。茂木健一郎は、各氏からうまく話を引き出し、アクティブに生きる力の源や方向を示している。各氏がヴィヴィッドな言葉で語る芸術のフィールドやバックグラウンドは様々だが、『未来に向き合うのに必要な「前に進む衝動」を与えてくれる』点で共通している。
芸術の神様が降りてくる瞬間
茂木 健一郎 町田 康 金森 穣
脳科学者、茂木健一郎と、芸術の一線で活躍している人々との対談集。町田康、金森穣、山下洋輔、立川志の輔、荒川修作の各氏と熱のこもった対談が綴られている。茂木健一郎は、各氏からうまく話を引き出し、アクティブに生きる力の源や方向を示している。各氏がヴィヴィッドな言葉で語る芸術のフィールドやバックグラウンドは様々だが、『未来に向き合うのに必要な「前に進む衝動」を与えてくれる』点で共通している。
芸術の神様が降りてくる瞬間
茂木 健一郎 町田 康 金森 穣
中国戦国時代、民から慕われた宰相として名高い孟嘗君を描く宮城谷昌光の小説は、文庫本5巻で完結する。
この長大な小説で、孟嘗君が宰相として活躍する部分は意外に短い。しかし、その前の分量の多さが、この小説の真価でもある。名宰相が生まれるまでの、人々との出会い、様々な人物の生き様が、変化に富んだストーリーの中で見事に編み上げられているからである。
特に、孟嘗君の育ての親、白圭の行動は、「義人」という現代では忘れ去られた感のある生き方を示している。それも、爽やかな風にふれるような心持ちで読ませてくれる。
国同士が互いに知力と武力を駆使してせめぎ合う戦乱の世に、凛とした生き方を貫いた孟嘗君の生涯は、一つの理想像と言える。
国を統べる人格を、波瀾に満ちた物語の中に練達の筆で活写した歴史ロマン。
孟嘗君(5) (講談社文庫)
宮城谷 昌光
「ノックの音がした」
15編全てが、ノックの音から始まる星新一の短編集。扉の内側、あるいは外側には、それぞれの人生模様、世界が待ち受けている。シャープな文体と意表をつく展開、ミステリアスな雰囲気とトリッキーなアイディア、星新一の魅力がつまった秀逸なショート・ショート集。
ノックの音が (新潮文庫)
星 新一
香川元太郎氏による絵本シリーズを子どもたちが店頭で見つけ、兄は「時の迷路」を、弟は「進化の迷路」を買った。
「進化の迷路」は、アノマロカリス、オパビニアなど奇妙な形の生物が海を席巻するオルドビス紀、恐竜が闊歩するジュラ紀など、太古の時代がイラストになっており、迷路として楽しむだけではなく、各時代の雰囲気を味わうこともできる。緻密なイラストのなかに、だまし絵などの趣向もこらされ、何度もページをめくって楽しめ、学びのきっかけとなる絵本。
進化の迷路 原始の海から人類誕生まで
香川 元太郎 冨田 幸光
歴史考証イラストの専門家、香川元太郎氏による迷路の絵本。恐竜時代、古墳時代、平安時代、江戸時代などの風景が迷路になっている。緻密なイラストで、各時代の雰囲気が伝わってくる。隠れアイテムや、だまし絵などがあり、楽しみながら時代の流れを感じることができる。
時の迷路―恐竜時代から江戸時代まで
香川 元太郎
対応に苦慮する親との関わり方を、質問に答える形で解説した本。「要求がエスカレートする親」「法的措置も辞さない親」「議員を伴って「いじめ転校」を訴える親」「通知表にクレームをつける親」など具体的な事例に基づいて対応が詳細に記述され、実際的である。心理学的な裏付けを伴っており、保護者との良好な関係を築くための拠り所のひとつとなる良書。
学校に過大な要求をつきつける保護者をパターン分けして記した本。実例が豊富でたいへん読みやすいが、解決策に関しての記述は多くない。
交通事故、いじめ、不登校など、校内でおこる様々な対応を掲げた本。ここまで書いていいのだろうかと思うほど実例が赤裸々に記されている。初期対応を誤った例なども包み隠さず書かれている。
こんなときあなたならどうする―学校危機管理演習
まゆずみ ひろし
赤字の続く不振事業の再建に取り組む人々を描いた「V字回復の経営」。実際に企業再生を手がけてきた筆者が、実話を基に小説の形で改革のプロセスを克明に記している。ダメな企業の症状、改革を進める要諦が随所に示されている。文章は明快でムダがなく、抜群の説得力を持つ。巻末には、丁寧にも「あなたの会社でもこうした症状が見られませんか?-不振事業の症状50」「改革を成功に導くための要諦50」として、本文中のポイントがまとめられている。
組織を活性化するための方策を鮮明に示した、社会人必読の書。
治乱興亡が激しい中国戦国時代、田文、後の孟嘗君は、諸国を巡りながら様々な人との出会い、体験を積み重ね資質を高めていく。そして、人の長所を認め、活かしていく凛質が随所に現れていく。動乱の世、人々の生き様が田文を軸にくっきりとした輪郭で浮かび上がる。
孟嘗君(4) (講談社文庫)
宮城谷 昌光
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