100万回生きたねこ
何度読んでも泣いてしまう絵本。
100万回生きたねこ
佐野 洋子 
何度読んでも泣いてしまう絵本。
100万回生きたねこ
佐野 洋子 
ストーリー漫画の開拓者、手塚治虫の伝記を息子が読み終える。エジソンや宮沢賢治に比べ、「ブラックジャック」や「火の鳥」などで息子にもなじみがあるので、読みやすかったようだ。
毎日、息子の朗読を聴くのを日課にしているが、手塚治虫の伝記は親子ともに本当に楽しむことができた。ところどころに手塚まんがが挿入され、イメージが描きやすい。
著者は、手塚治虫の担当編集者であった中尾明。半世紀を嵐のように駆け抜けた手塚の生涯を、活き活きと記している。
手塚治虫は夢と希望を与える、皆に愛される作品を生み出し続けた。その子供時代は、昆虫、天文など様々なことに興味をもっていた。実際に手塚が中学時代に作った昆虫図鑑を見たことがあるが、その精密さに驚き、感動すら覚えた。
よき作品を残した人が、あふれる好奇心を持ち続け、どれほど豊かな生涯をおくったかを息子と共にたどれ清々しい思いだった。
陰山英男が尾道市立土堂小学校長に就任してからの一年間を自ら綴った記録。子どもたちに真の学力をつけさせるために、様々な工夫をし、現場の先生方と実践を重ねていく。多忙な校務の合間に、良い授業をもとめて全国を飛び回る。苦悩をしながらも、ひたむきに子どもたちのために取り組む姿に胸をうたれた。
陰山英男の「校長日記」 土堂小学校校長一年目の全記録
陰山 英男 山崎 敬史 
戦国時代の堺の商人たちが、財力をもって為政者たちと対峙した姿を描く城山三郎の小説。経済という切り口から信長・秀吉の時代をとらえ、気概にあふれる堺の姿が活き活きと描かれている。舞台はフィリピンにまで及び、その雄大な物語にしばし時を忘れて読みふける。経済が人の心で動いていることをまざまざと感じさせてくれる。
黄金の日日
城山 三郎
セブン・イレブンを創業し、その経営のトップであり続けている鈴木氏の方法論を分析した「鈴木敏文の統計心理学」が実に興味深い。まさしく目から鱗が落ちるとはこのことかと思う。
過去の経験にこだわらず、様々な実験を行い、それを検証していく手法。顧客ニーズをつかむために続けられるありとあらゆる努力。大胆な発想でどんな変化にも柔軟に対応できる姿勢。そして繊細な心を持って臨む一貫した顧客視点の経営。全国の1500名に及ぶ店舗指導員が毎週本部に集まる会議に象徴される、共有する場、ダイレクト・コミュニケーションの重視。
店舗数1万1千を超えなお伸び続けるセブン・イレブンの背景にある鈴木流経営学は刺激と示唆に満ち、読む者を大いに奮起させる書であった。
スタニスワフ・レムの「ソラリスの陽のもとに」は、SFの価値を想像力という観点に置くなら、これを越える傑作はないのではと思うほど、豊潤な内容をもっている。思索する海の存在、それに人類はどう関わるのか。
ソラリスの陽のもとに
スタニスワフ・レム 飯田 規和 
大学を出て間もなく、スクーターに乗ってのヨーロッパ一人旅。多くの人々、多くの音楽との出会い。若き小澤征爾の快活でユーモアあふれる青春記。小澤が生み出す音楽の魅力の源泉が感じられる書。
ボクの音楽武者修行
小澤 征爾 
小中学生を対象にしたプレゼンテーション指導のねらいと具体的な方法が丁寧に書かれている本。プレゼンテーションは、相手を意識し、他との関わりを見つめさせるためにも、教育において益々重要な位置をしめるであろう。本書では、段階を踏んでいかにプレゼンを会得させるかが豊富な実例で示されている。
子どもたちに、真に必要な「生きる力」を育むためにも、プレゼンテーションのスキルとマインドに目を向けていくことが求められるであろう。
「だめだこりゃ」は、いかりや長介の自伝。音楽活動への思い、ドリフターズの入団から、全員集合のヒット、メンバーとのエピソード、俳優への転身など、テンポ良く書かれている。実に興味深く、楽しく読めた本だった。
個人的には、火曜サスペンス劇場の「取調室」シリーズが好きだった。密室でのやりとりは、刑事と犯人との2人の演技にすべてがかかっている。緊迫感の中にも飄々とした雰囲気を失わずに演じられるのは、この人しかいなかったのでは。人間的な厚みを感じさせる人でなければ、犯人を落とすことはできない。落とすほどの説得力を持つ体験を自らしてきたいかりや長介だからこそ、演じられる役だったのではないか。自伝「だめだこりゃ」を読んで、その感をより強くした。
3月20日で3回忌を迎える。ご冥福をお祈りいたします。
だめだこりゃ
いかりや 長介 
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