六韜(まんが学術文庫)
中国の兵法書「六韜」の言葉を、現代の銀行を舞台に実践した様を描いた漫画。主人公は、謀略を用いて行内を変えようとする。
手段を選ばず突き進む主人公の姿が力強い。しかし、池井戸潤の小説やドラマのようになってしまい、さらりと読めるが肝心の古典の深みはあまり伝わってこなかった。登場人物が皆あまりに刹那的すぎる。
学術書の漫画化の難しさを感じさせてくれた書。
中国の兵法書「六韜」の言葉を、現代の銀行を舞台に実践した様を描いた漫画。主人公は、謀略を用いて行内を変えようとする。
手段を選ばず突き進む主人公の姿が力強い。しかし、池井戸潤の小説やドラマのようになってしまい、さらりと読めるが肝心の古典の深みはあまり伝わってこなかった。登場人物が皆あまりに刹那的すぎる。
学術書の漫画化の難しさを感じさせてくれた書。
19世紀イギリスの田舎町に、2人の若者が工場を建て運営にあたる。その形態は、やがて地域に大きな波紋を巻き起こしていく。
相対剰余価値、絶対剰余価値、労働者の疎外、搾取など、マルクスの「資本論」の内容を漫画によるストーリーで伝えていく。短時間で読めるが、エッセンスがつまっており、充実した時を与えてくれる。
漫画というメディアの力をあらためて感じさせてくれる本。
ゾンバルトの「恋愛と贅沢と資本主義」を、漫画で示した書。フランス革命前後の人々の暮らしから、資本主義発展の源泉を極めて分かりやすく表現している。
漫画の表現力を如実に伝える啓蒙文庫。
近未来の日本、ロックバンドのヴォーカリスト、マコトは、バイトをしながらプロのミュージッシャンを夢見て練習に励んでいた。そんなある日、政府は、すべての政策を人工知能に委ねる決定をした。コンピュータ「SORAI」は、「国民の住居は会社・業種ごとにまとめ国が定める」「他県への引っ越しを禁ずる」など、斬新な政策を次々に実行していく。その結果、フリーターであるマコトから彼女やバンド仲間が離れていくことになる。マコトがとった行動は…。
江戸時代の学者、荻生徂徠による意見書「政談」を基にしたコミック。教養漫画というと、文字がやたらと多く絵はおまけ的なものが多かったが、この作品はストーリーで名著の内容を体現しており、自然に読める点が素晴らしい。古典の思想とSF的な設定が見事なまでにかみ合っている。
名著へと誘う画期的なコミック。中高生にも一読を勧めたい。
「善人なおもて往生をとぐ。いわんや悪人をや」
親鸞の弟子、唯円を主人公にすえ、「歎異抄」の教えを具体的にストーリーで伝えるまんが学術文庫の一冊。
いわゆる悪人正機を主軸に、親鸞の教えを漫画で分かりやすく表現している。当時の人々の暮らしに密着した絵は、説得力をもって迫ってくる。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十三回は、「帰蝶のはかりごと」。
我が子斎藤義龍と道三との確執に心をいためる深芳野と、道三と織田信長の対面の準備を楽しむ帰蝶、2人の女性の対比が興味深い。そして、藤吉郎の登場。個性が描き分けられた英傑がそろい、今後の展開が楽しみ。
トットてれび最終回は、黒柳徹子と森繁久彌との交流を軸に描かれる。最後は、黒柳徹子本人も出演して「ザ・ベストテン」が再現され、祝祭的な終わり方。
満島ひかりの演技が素晴らしく、キュートなファッションと共に楽しませていただいた。テレビを手がける人々の苦労が表現された作品ということもあり、制作スタッフの意気軒昂さが伝わってきた。
良質のドラマは、幸せな時を与えてくれる。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十二回は、「十兵衛の嫁」。織田信秀は、居城である末盛城を信長の弟である信勝に譲ると伝える。信長は怒り、帰蝶は真意を訪ねるため病床の信秀の元を訪れる。一方、光秀は嫁を迎え入れる決心をする。
今回は、前回のように光秀が難題をおしつけられることもなく、幼なじみを嫁にして気持ちも落ち着くことになる。と、思いきや、美濃は一気に不穏な雰囲気になり、やはり苦渋の選択を迫られる。信長の眼力、道三の気迫、光秀の表情に引き込まれていたら、今回もいつの間にか終わっていた。密度濃く組み上げられた脚本はますます冴えている。
黒柳徹子と周囲の人々を通してテレビの草創期を描いた「トットてれび」。第3回は、1961年のドラマ「若い季節」撮影のエピソード。生放送のドラマであり、セットが倒れてきたりとハプニングの連続の中で奮闘する出演者たちがほほえましい。
森繁久彌、渥美清、坂本九、植木等、三木のり平など、ブラウン管の文化を支えた人々の姿が生き生きと演じられ、勢いと温かみのある幸せな時代の空気を感じることができた。
最近パソコンで行っている英語の学習法を紹介したい。
まず、「えいご漬け+対話」をパソコンにダウンロードする。このソフトは、読み上げられた音声をキーボードで入力するものである。
"Daily Life","Entertainment & Leisure","Buisiness","Science & Technology"などのジャンルに別れ、それぞれ豊富なシュチュエーションの対話文が用意されている。
学習は、"Word & Sentence" と "dialogue" の2段階に分かれている。
"Word & Sentence" では、単語が表示され、続いてそれを用いた例文が表示される。各シチュエーションごとに10~25程度の単語が出題されるが、一回の出題は10問であり、スモール・ステップで学習できる。
全単語が学習できたら、 "dialogue" に挑むことになる。いままで出てきた単語が使われたネイティブの会話が流れ、それを聞き取ってキーボードで入力していく。
さて、ここからがポイント。ヘッドセットを用い、音声を聞き、入力した後、"Google 翻訳" に自ら発音して英語を認識させるのだ。これできちんと認識してくれれば、発音も正しいことになる。ところが、精度の問題もあるのかもしれないが、なかなかうまく認識してくれない。勢い何度も話すことになる。これが良いトレーニングになるのだ。すぐに認識してくれると、励みにもなる。 もっとも、自分の場合はまったく別の意味になることの方が多いのだが……。
「えいご漬け+対話」 -> 「Google 翻訳」 により、聴くこと、書くこと、話すことがほぼ同時に学習できる。何日も続けることにより、発音もだいぶまともになってきたように感じる。AIが認識してくれるのだから、人にも分かってもらえる発音になっているのではと思う。
「Google 翻訳」、結構学習にも役立つソフトである。
最近のコメント