道は開ける
「悩み」を克服する方法を具体的に述べたロング・セラー。たいへん分かりやすく書かれているが、背景には豊富な経験と人脈があり、哲学や科学の知見に裏打ちされている。
その説得力のある文章にふれるだけでも価値があるだろう。悩みを抱く人だけでなく、より良く生きることを見据えたい人にもすすめられる名著。
最近落ち込むことがあり、久しぶりにひもといたが、やはり心を癒してくれた。何度読み返しても得るところがある真の名著と実感する。
道は開ける 文庫版
ディール・カーネギー
「悩み」を克服する方法を具体的に述べたロング・セラー。たいへん分かりやすく書かれているが、背景には豊富な経験と人脈があり、哲学や科学の知見に裏打ちされている。
その説得力のある文章にふれるだけでも価値があるだろう。悩みを抱く人だけでなく、より良く生きることを見据えたい人にもすすめられる名著。
最近落ち込むことがあり、久しぶりにひもといたが、やはり心を癒してくれた。何度読み返しても得るところがある真の名著と実感する。
道は開ける 文庫版
ディール・カーネギー
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十一回は、「将軍の涙」。織田は今川の侵攻におされ、窮地に陥る。織田信秀は、信長に嫁いだ帰蝶の父、美濃の斎藤道三に援軍を頼むが、道三はつっぱねる。明智光秀は、援軍が出せない旨を伝えに信長の元に行くが…。
斎藤道三、織田信長双方からいやな役目を押しつけられる明智光秀。その困った表情を見ているうちに、いつの間にか終わってしまった。今川、尾張、美濃、京と、光秀が行く先々で出会う人々を通して時代を描く脚本は、今回も見事。複雑なRPGを見ているような楽しさもある。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十回は、「ひとりぼっちの若君」。織田信長の異母兄、信広の守る城が今川に攻められ陥落する。信広は捕らえられ、今川は織田信秀に、竹千代と息子との人質交換を要求する。
斎藤道三は、明智光秀に織田方の動向を探るよう命じる。光秀は帰蝶のご機嫌伺いを口実に、信長の居城に向かう。
信長と光秀の対面シーンの緊迫感がすごい。信長が茫洋とした表情になると、逆に怖さを感じる。信長と物怖じせず将棋を指し意見を述べる竹千代を演じる子役も見事。
ただ話をしているだけで見る側に緊張が伝わってくる役者と脚本が素晴らしい。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第九回は、「信長の失敗」。祝言をすっぽかされた帰蝶のもとに、信長が翌朝やってくる。領民のために化け物退治を演じていたといい、素直に謝る信長に、帰蝶は興味を覚える。織田信秀と土田御前のもとに行き、婚儀の喜びを分かち合うが、信長が持参した祝いの品に信秀は嫌悪感をあらわにする。一方、光秀は米を届けた妻木城で一人の女性と再会する。
信長の無邪気さすら感じさせる外観から、ふと垣間見せる怖ろしさが感じられる見事な回であった。幼き頃の家康、竹千代も妙に大人びており、それぞれ後の人生での絡み合いに期待がもてる。
「わたし、この村に来てよかった。」
「ナポレオンの村」第2話は、神楽村に移住してきた家族を描く。村の療養所に入院する母のために、娘はお粥をたべさせたいと願うが…。
村人との対立と和解を繰り返しながら、スーパー公務員浅井は、少女の願いを最高の形で実現するために奔走する。お目付役の市長秘書も、その熱意に徐々にほだされていく。
コメディタッチだが、ハートウォーミングな脚本はドラマの王道。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第八回は、「同盟のゆくえ」。光秀は、海辺で信長と出会う。自ら海で釣った魚を漁村の人々に手ずから切って売る信長を見て、光秀は不思議な印象をもつ。
美濃に戻り、光秀は帰蝶に「尾張にお行きなされませ」と信長への嫁入りの背中を押す。
微妙な心理劇が続いている。光秀と帰蝶、駒との関係もはっきりと描かないがゆえに物語にひきつけられ、見入ってしまう。光秀の鈍感だか演技だか定かでない微妙な立ち位置が、本作の複雑な味わいを生んでいる。
野坂昭如の「火垂るの墓」を橋爪功が朗読したCD。昭和20年、戦争中に亡くなる兄と妹の物語。
橋爪功の自然な語りで、情景がうかびあがる。
悲惨な中に抒情をたたえた文学を、至芸の語りで鮮やかに表現したアルバム。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第七回は、「帰蝶の願い」。織田信秀は、美濃の斎藤道三と和議を結ぶことを決める。道三の娘、帰蝶は、織田信長に嫁ぐことを妻になることを求められる。帰蝶は、明智光秀に輿入れをやめてほしいと頼む。一方、道三は光秀に帰蝶の説得を依頼する。狭間に立たされた光秀は、信長その人を見ようと尾張に出かけるが…。
信長への輿入れをめぐり、道三、帰蝶双方から難題をもちかけられる光秀を、長谷川博己が好演。台詞のない部分が多く、顔芸が随分うまくなった。俳優の力量がためされる含蓄のある脚本。心理劇を楽しんでいる間に、今日もあっという間にドラマが終わってしまった。ああ、先が見たいと思わせる巧みな回。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第六回は、「三好長慶襲撃計画」。連歌の会で、三好長慶と松永久秀の暗殺が行われることを耳にした明智光秀は、将軍足利義輝の側近、三淵藤英と細川藤孝に伝えるが…。
連歌の会の雅な描写が美しい。その後の狭い空間での殺陣も見応えがあった。特に、色彩設計が見事で、鮮やかさが際立つ。駒と旅する情景など、日本の美をじっくりと感じさせてくれた。
光秀の実直で他を惹き付ける人物像が巧みに醸成されていく。円熟の脚本と斬新な演出、俳優の気迫により今回も引き込まれた。
アニメ「鬼滅の刃」立志編最終話は「新たなる任務」。回復した炭治郎は、伊之助、善逸と蝶屋敷を後にし、駅に向かう。
前半、鬼たちの動きが久しぶりに描かれる。その作画密度の濃さに圧倒される。最後まで素晴らしクォリティを維持し続け、スタッフの意気込みが伝わる。
日本の美を見事に織り込み、最高度の技術で動きを表現した世界に誇れるアニメーション。
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