西郷どん 17
NHK大河ドラマ「西郷どん」第17回は、「西郷入水」。
橋本左内が安政の大獄で処分されたようである。が、彼の功績がほとんど描かれていなかったことに気付く。吉田松陰はまったく登場しなかった。
島津久光もどうしようもない人間に描かれていて悲しい。
難しいことは避けて、派手で表面的な演出のみに力点をおいた脚本により、歴史の重みや当時の緊迫感が削がれた不幸な大河ドラマになっている。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第17回は、「西郷入水」。
橋本左内が安政の大獄で処分されたようである。が、彼の功績がほとんど描かれていなかったことに気付く。吉田松陰はまったく登場しなかった。
島津久光もどうしようもない人間に描かれていて悲しい。
難しいことは避けて、派手で表面的な演出のみに力点をおいた脚本により、歴史の重みや当時の緊迫感が削がれた不幸な大河ドラマになっている。
娘の病気見舞いを終えバグダッドからイギリスに帰る途中、主人公は周囲の人間関係に様々な疑問を抱き始める。
ミステリーの女王、アガサ・クリスティが、揺れ動く女性の心を繊細に描く。派手な事件は起こらないが、それゆえに力量が遺憾なく発揮されている。心理サスペンスの傑作。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第16回は、「斉彬の遺言」。井伊直弼の粛清の手は西郷や月照にも及び、二人は逃亡を余儀なくさせられる。
他の大河ドラマでも幻滅させられた手法を、早々と使うあたりの神経に感心した。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第15回は、「殿の死」。渡辺謙の演技に頼り切った島津斉彬が退場する回。
ひたすらにばたばたとした回であった。陳腐な脚本と安易な演出で、斉彬の魅力を削いでしまったのでははないか。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第14回は、「慶喜の本気」。佐野史郎演じる井伊直弼の佇まいが良い。抑えた演技がなされ、大河らしい雰囲気を少しの間感じることができた。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第13回は、「変わらない友」。本来の大河であれば、ここで新展開となるはず。
近衛忠煕、月照が登場する。後は安っぽいホームドラマの展開がメインで記憶に残らなかった。あまりにしょぼい2クール冒頭。
昔の少年誌には、見開きで未来を予想する絵がよく載っていた。空中を浮遊する車であふれた都市や、海中都市の様子など、未来をリアルに描き、子どもたちの想像力をかき立てた。
小松崎茂、伊藤展安など画伯の絵には説得力が感じられた。
中には、高速道路でスピード違反をする車を排除するロボット、手紙をロケットで外国に運ぶ郵便システムなど、奇妙な描写もあるが、ツッコミどころのあるパノラマを大まじめに作っていた。
どのページをみてもほほえましくも楽しい本であり、夢がある時代の良さを感じさせてくれる。当時の想像力の産物が実現したものもあるが、来なかった未来も多い。
現在の子どもたちは未来にどんなイメージを持っているのだろうかと、ふと考えさせられる。
夢のあった、わくわくした時代の空気を感じる貴重な本。
昭和ちびっこ未来画報
初見 健一
「星守る犬」の続編となる村上たかしのコミック。前作に関わるエピソードがちりばめられるが、やはり犬がメインのストーリー。人々の温かい情が全編に流れ、前の巻より感動するシーンが多かった。
潤んだ目で見つめる犬と、癒される人々が織りなすハートフル・コミックの名編。
続・星守る犬 (漫画アクション)
村上たかし
村上たかしのコミック「星守る犬」は、残された時間を生きる人と犬との交流を描いた作品。一コマ一コマに抒情があり、切なさと温かさがこみ上げてくる。
犬の無償の愛に感慨がこみあげる癒しの書。
星守る犬
村上 たかし
不眠症の女性が飛行機で席が隣りとなった男性の話に惹かれていく「飛行機で眠るのは難しい」、水泳選手の弟の異変を描く「バックストローク」、少女と中年男性の逢瀬での体験を綴る表題作など、小川洋子の短編8話を集めた「まぶた」。
ロアルド・ダールの「あなたに似た人」のような趣きもある。現実と非現実が交錯する奇妙な味の作品集。
まぶた (新潮文庫)
小川 洋子
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