七つの会議
会社で働く人々の人間模様を描いた池井戸潤の小説「七つの会議」。各章ではそれぞれの部署で開かれる会議を中心に据えまとまりをもったエピソードになっている。それらが章が進むにつれて束ねられ、会社組織に関わる大きな流れに発展していく。
銀行を舞台とした連作短編「シャイロックの子供たち」と似た構成であるが、本作は物語としてより練度が増している感がある。
様々な角度で企業と社員をフレーミングし、そのありようをスリリングに綴る迫真の小説。
会社で働く人々の人間模様を描いた池井戸潤の小説「七つの会議」。各章ではそれぞれの部署で開かれる会議を中心に据えまとまりをもったエピソードになっている。それらが章が進むにつれて束ねられ、会社組織に関わる大きな流れに発展していく。
銀行を舞台とした連作短編「シャイロックの子供たち」と似た構成であるが、本作は物語としてより練度が増している感がある。
様々な角度で企業と社員をフレーミングし、そのありようをスリリングに綴る迫真の小説。
近未来の日本、ロックバンドのヴォーカリスト、マコトは、バイトをしながらプロのミュージッシャンを夢見て練習に励んでいた。そんなある日、政府は、すべての政策を人工知能に委ねる決定をした。コンピュータ「SORAI」は、「国民の住居は会社・業種ごとにまとめ国が定める」「他県への引っ越しを禁ずる」など、斬新な政策を次々に実行していく。その結果、フリーターであるマコトから彼女やバンド仲間が離れていくことになる。マコトがとった行動は…。
江戸時代の学者、荻生徂徠による意見書「政談」を基にしたコミック。教養漫画というと、文字がやたらと多く絵はおまけ的なものが多かったが、この作品はストーリーで名著の内容を体現しており、自然に読める点が素晴らしい。古典の思想とSF的な設定が見事なまでにかみ合っている。
名著へと誘う画期的なコミック。中高生にも一読を勧めたい。
「ラプラスの魔女」は、SF的趣のあるミステリー小説。先を読まずにはいられないストーリーテリングに、科学的な記述がスパイスとなり東野圭吾ならではのサスペンスとなっている。
フランスの数学者、ピエール=シモン・ラプラスの決定論「ラプラスの悪魔」をモチーフとした野心作。
ゾンバルトの「恋愛と贅沢と資本主義」を、漫画で示した書。フランス革命前後の人々の暮らしから、資本主義発展の源泉を極めて分かりやすく表現している。
漫画の表現力を如実に伝える啓蒙文庫。
「善人なおもて往生をとぐ。いわんや悪人をや」
親鸞の弟子、唯円を主人公にすえ、「歎異抄」の教えを具体的にストーリーで伝えるまんが学術文庫の一冊。
いわゆる悪人正機を主軸に、親鸞の教えを漫画で分かりやすく表現している。当時の人々の暮らしに密着した絵は、説得力をもって迫ってくる。
体の6割をやけどし、九死に一生を得た著者が綴った復活の書。自身が経営する会社の部屋に押し入った暴漢にガソリンを浴びせられ、火だるまになる。幾度も危篤に陥り、移植を繰り返えし、耐え難い痛みが襲う。その苦しみの日々から著者を救ったものは何か。
一代で事業を急成長させた著者が、急転直下絶望の淵においやられる。その壮絶な経験を経て到達した境地を切々と語る書。人間の可能性をまざまざと感じさせてくれる。
人生逃げたらあかん
大島 修治 
「白ゆき姫殺人事件」は、湊かなえの小説を原作とした映画。中村義洋監督、2014年公開作品。
化粧品会社のOLが惨殺され、犯人をめぐりSNS上で様々な噂が流れる。テレビやネット社会の無責任さを体現したミステリー。
鬼平犯科帳の語り芝居シリーズ「土蜘蛛の金五郎」。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵は、料理を格安で提供する定食屋の存在を耳にし、食い詰め牢人の姿に身を変えて探りに出かける。
野間脩平のナレーションが素晴らしい。定食屋の料理の場面も、たいへんおいしそうに聞こえる。江戸情緒が豊かに醸されるオーディオ・ブック。
「盤上の向日葵」は、柚木裕子の小説。事件の現場で将棋の名駒が遺体と共に発見される。それを唯一の手がかりとし、ベテランと若手二人の刑事が地を這うように聞き込みを行っていく。
捜査の過程と過去の出来事が交互に描かれ、読み手をぐいぐい引っ張っていく。将棋に向き合う人々の姿を迫真の筆で活写する力作ミステリー。
盤上の向日葵
柚月 裕子 
幕府の要人が流罪となり、讃岐の丸海藩が預かることになる。罪人が幽閉された屋敷や城下で、特異な事件が次々と起こる。少女ほうと引手見習いの宇佐は、翻弄されながらも徐々にその中核に近づいていく。
怪異と凛然たる人々の生き様が共に屹立する宮部文学の到達点。
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