軍師官兵衛 39
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第39回は、「跡を継ぐ者」。
寺尾聰の徳川家康や主従が登場するとなぜ落ち着くのか。要は、他のシーンがあまりに声高で喧噪に満ちているからだ。騒がないとドラマが成立しないと考えているのだろうか。会話の妙が味わえる重厚な大河ドラマを渇望している。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第39回は、「跡を継ぐ者」。
寺尾聰の徳川家康や主従が登場するとなぜ落ち着くのか。要は、他のシーンがあまりに声高で喧噪に満ちているからだ。騒がないとドラマが成立しないと考えているのだろうか。会話の妙が味わえる重厚な大河ドラマを渇望している。
価値観の転換に直面した若者の青春を描いた柴田翔の小説「されどわれらが日々―」。若者の苦悩を通して、時代の雰囲気を感じることができる。
自分にとっては、「ロクタル菅の話」のほうが共感できた。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第38回は、「追い込まれる軍師」。
官兵衛が千利休の伊武雅刀と共に茶室で寺尾聰演じる徳川家康と出会うシーンは、雰囲気があった。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第37回は、「城井谷の悲劇」。
黒田長政が宇都宮鎮房と対峙するシーンは、「ゴッドファーザー」でアル・パチーノが演じるマイケルが、他のマフィアのソロッツォとレストランで向き合うシーンを思わせた。ゴッドファーザーでの緊迫感には到底及ばないものの、このドラマとしてそれなりの見せ場であった。
しかし、子役の頃は素晴らしい人格者となりそうな描き方をしてきた長政が、ここまで無能で、ダークな時だけに喜びを見出す人物になるとは誰が予想できたであろうか。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第36回は、「試練の新天地」。
「軍師」とタイトルにあるが、策謀をめぐらす姿がほとんどないのが哀しい。眼力で恫喝するだけが軍師の本領ではないだろう。
侍女や淀君など、女性の出てくるシーンが毎度深みがなく、平板に感じ、時間がもったいないと思えてしまう。視聴者にも試練を課しているのか。
山本周五郎の短編小説「将監さまの細みち」を長山藍子が朗読したCDを聴く。
岡場所で働く女性の揺れる心を熟達した筆致で描く作品。長山藍子の澄んだ声で、薄幸な女性の姿がたおやかに表現されている。
将監さまの細みち [新潮CD]
山本 周五郎 
古典をCDで聴くのはよい。
鴨長明の「方丈記」を、川久保潔の朗読で聴く。火災、地震などを克明に描写した記録文学としての価値もあり、閑居に身を据えた心境の名文も味わい深い。
淡々とした朗読により、かえって韻律が見事に浮き上がり、その世界に身をここちよく浸らせてくれる。
方丈記 新潮CD
鴨長明 
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第35回は、「秀吉のたくらみ」。
今回は、久しぶりに見応えがあった。九州平定に出陣する秀吉。軍師官兵衛は九州攻めに功をなすも、キリスト教の布教などで秀吉と対立し、遠ざけられることになる。
いつもながら合戦シーンは省かれているものの、竹中直人が陰陽両面で絶好調の演技を見せる。また、村田雄浩演じる宇都宮鎮房が独特の存在感を示す。展開もテンポ良く進み、構成感のある回であった。
北杜夫の小説「薄明るい場所」は、精神病棟で生死を見つめる医師を描いた重苦しい作品。「星のない街路」は、占領統治下のベルリンを舞台に、日本人とドイツ人少女との情交を抒情溢れる筆致で綴る小品。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第34回は、「九州出陣」。大友宗麟を援護するために、秀吉の命を受け九州に兵を出す官兵衛。毛利に出兵を促すが、吉川元春の腰が重い。
吉川元春を動かす官兵衛がテーマとなっているが、どうも説得力がない。また、肝心の城攻めのシーンは、狭い場所での小競り合いが一瞬見せられただけで終わってしまう。
戦における「軍師」としての官兵衛の知略が全く見られないのが残念。
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