未来少年コナン 2

 「未来少年コナン」第2話は「旅立ち」。ラナを連れ去られ、おじいさんの悲運に接し、コナンは旅立ちを決意する。
 飛行艇に取りつき、素手で立ち向かうコナンの勇姿が素晴らしい。岩を次々と割るシーンにも、思いが込められている。何より、おじいがコナンに聞かせる、絶海の孤島に不時着してからコナンが誕生するまでの話には感動した。
 人々の営みが丁寧に描写されていることがこの作品の魅力であることを再認識させられた。

未来少年コナン Blu-rayボックス
宮崎駿

未来少年コナン 1

 NHK初のテレビアニメシリーズ「未来少年コナン」。1978年に放送され、宮崎駿が実質的な監督をつとめていた。核戦争後に多くの土地が海面下に没した世界に残された人々の物語。
 第1話は「のこされ島」。おじいさんとコナンが暮らす島に、ひとりの少女が流れ着く。島の平穏な日々は、その追っ手によって破られることになる。
 少年コナンは超人的に元気な活躍をするが、これを作ったスタッフも超人的な仕事であったのではないか。1話の密度からして半端ではない。コナンがサメを追う海中のシーンをとおして、海に沈んだ世界の様子が自然と描かれる、その前半から感銘を受けた。
 何度か見た作品ではあったが、第1話を見るともう次回が気になりしかたがない。やわらかな絵柄であるが、演出の見事さとともにその世界に引き込まれてしまう。
 宮崎駿の魂がこもった、冒険活劇アニメーションの傑作中の傑作。

未来少年コナン Blu-rayボックス
宮崎駿

ベイマックス

 「ベイマックス」はディズニー映画だが、子ども向けとあなどることなかれ。オタッキーの心をくすぐる、かなりマニアックなCGアニメーションである。日本の特撮やアニメへのオマージュも至る所に散りばめられている。
 美術的には、都市の情景が素晴らしい。東京とサンフランシスコを混ぜ合わせたような描写には、相当力が入っている。
 何より、科学技術への明るい志向がいい。未来を切り開くのは科学だという、素直な割り切りが良い。
 とことん作り込まれた動きと、マニアックな設定、ちょっぴりハート・ウォーミングなディズニーの野心作。

ベイマックス (字幕版)

道は開ける

 「悩み」を克服する方法を具体的に述べたロング・セラー。たいへん分かりやすく書かれているが、背景には豊富な経験と人脈があり、哲学や科学の知見に裏打ちされている。
 その説得力のある文章にふれるだけでも価値があるだろう。悩みを抱く人だけでなく、より良く生きることを見据えたい人にもすすめられる名著。
 最近落ち込むことがあり、久しぶりにひもといたが、やはり心を癒してくれた。何度読み返しても得るところがある真の名著と実感する。

道は開ける 文庫版
ディール・カーネギー

スター・トレックⅠ

 宇宙大作戦「スタートレック」の最初の劇場版。1979年、「宇宙大作戦」のメンバーがほぼそのまま出演する映画が完成した。巨大なエネルギーをもった生命体が、地球に敵対的な意志を示して進んでくる。スタートレックのメンバーは、人類を救うべく未知の生命体に立ち向かう。
 知性をもった雲、それに智力で対抗しようとするカーク船長以下のクルー。そして、自己犠牲という人類ならではの選択肢。映像美術、音楽も素晴らしいが、何より深遠な哲学的事象を衒うことなく映像化するスタッフの矜持に頭を垂れて敬服する。
 ジェリー・ゴールドスミスの音楽も素晴らしい。この曲には思い出がある。映画をみて感銘を受けたので、音楽を吹奏楽部出身の友人に聴かせると、やはり感動したらしく、出身校の卒業式のセレモニーでこの曲を編曲し、指揮してくれた。雨の降る卒業式の日、参加はできなかったが、式の行われた体育館の外で、傘を差しながら母校の卒業式の音楽に耳を傾けたのは良い想い出だ。
 SFの真価がイマジネーションにあるとすれば、まさしく本作品はSF映画の金字塔と云える作品である。

スター・トレックⅠ(字幕版)

Apollo 11

 1969年7月20日、アポロ11号は月面に降り立ち、人類は月面に最初の一歩を記した。
 「Apollo 11」は、NASAやアメリカ公文書記録管理局に残された映像や音声を基に構築されたアポロ11号の足跡を辿る映画。1969年の映像が、鮮明な形で残っていることに驚かされる。
 トッド・ダグラス・ミラー監督は巧みな構成で、見る者を科学の一大イベントに引き込んでいく。映像からは、当時の科学技術の凄さと、周囲の熱気が伝わってくる。
 人類の偉大なミッションを綴った圧巻のドキュメンタリー。

アポロ 11 [完全版] (字幕版)

ターミネーター2

 正月に家族で「ターミネーター2」を見る。1991年の映画だが、今見てもまったく色あせない。特に、液体金属の表現が素晴らしい。
 優れた脚本と映像表現の巧みさで最後まで惹き付けられるアクションSFの金字塔。

ターミネーター 2 (字幕版)

スター・トレック BEYOND

 「宇宙は広大で方向が定まらない。頼りは自分と船とクルーだけ。」

 クリス・パイン主演のスタートレック、第3作。カークは船長としての悩みを持つようになる。
 監督がジャスティン・リンに変わり、映画の方向性も万人受けをする内容に変化した。そのため、スター・トレックがたたえる知的な深みがなくなった感がありやや残念。異星を舞台にした西部劇のようになってしまった。ただ、敵との戦闘シーンなどの映像表現は凄い。
 気軽に見られるSF映画。

スター・トレック BEYOND [DVD]

スター・トレック イントゥ・ダークネス

 「スター・トレック イントゥ・ダークネス」は、クリス・パインがカークを演じる、J.J.エイブラハム監督による映画。
 畳みかけるアクションの連続で展開されるSF。未来都市の映像がよく出来ている。しっとりとした雰囲気や哲学的な趣きがあるオリジナルのスタートレックとは異なり、派手なSF大作に仕上がっている。
 それにしても、エンタープライズ号のデザインは本当に素晴らしく、本作でも存在感を示している。改めて、1960年代に制作されたドラマ「宇宙大作戦」の偉大さを感じた。

スター・トレック イントゥ・ダークネス 【DVD】

スター・トレック

 J・J・エイブラムス監督による「スター・トレック」は、2009年公開のSF映画。
 オリジナル・シリーズでは、ウィリアム・シャトナーが知的で品のあるカーク船長を演じていたが、本作ではクリス・パインが喧嘩っ早い野性味のあるカークとなっている。キャラクターはオリジナルの設定とほぼ同じであるが、並行世界という設定になっている。
 オリジナル・シリーズへのリスペクトをたたえつつ、凝った映像表現とアクションで楽しませてくれる。宇宙船や都市の造形美が素晴らしい。
 SFの醍醐味を満載した、新生スタートレック。  

スター・トレック スペシャル・エディション 【DVD】

アクセスランキング

Ajax Amazon

  • Amazon.co.jpアソシエイト
  • UserLocal
  • Ajax Amazon
    with Ajax Amazon