ミッドナイト・イン・パリ
ウッディ・アレン監督・脚本による映画「ミッドナイト・イン・パリ」。パリを婚約者と訪れた映画脚本家は、真夜中1920年代のパリに迷い込む。
ヘミングウェイ、ピカソなど、1920年代当時パリで活躍した人々と現代人との出会いを通して、アカデミックな気風をしっとりと描く。シドニー・ベシェの名曲をバックにした冒頭のパリのシーンも実に素晴らしい。
アカデミー賞脚本賞受賞作品。
ウッディ・アレン監督・脚本による映画「ミッドナイト・イン・パリ」。パリを婚約者と訪れた映画脚本家は、真夜中1920年代のパリに迷い込む。
ヘミングウェイ、ピカソなど、1920年代当時パリで活躍した人々と現代人との出会いを通して、アカデミックな気風をしっとりと描く。シドニー・ベシェの名曲をバックにした冒頭のパリのシーンも実に素晴らしい。
アカデミー賞脚本賞受賞作品。
「明るいナショナル」「キリンキリン」「バャリースは夢の味」「エンゼルはいつも」「ヤン坊マー坊の歌」「カステラ一番電話は二番」… テレビ草創期の1951~1959年のコマーシャル・ソング集。三木鶏郎を中心とし、優れたメロディーが生み出された。明るい未来を指向する曲が多く、聴いていて楽しくなる。
懐かしのCMソング大全1
CMソング 千秋恵子 ダークダックス 楠トシエ フランキー堺 安西愛子 中原美沙緒 雪村いづみ 灰田勝彦 若草児童合唱団 伴久美子
海上自衛隊東京音楽隊のソプラノ歌手、三宅由佳莉のベスト盤。
「祈り」「花は咲く」など、思いを込めたひたむきな歌声は、技巧を越えて胸に響く。
「キューティーハニー」「木綿のハンカチーフ」はこの上ないかわいらしさ。
海上自衛隊東京音楽隊の熱のこもった演奏も見事。実直で前向きな歌唱が力を与えてくれるアルバム。
THE BEST ~DEEP BLUE SPIRITS~
海上自衛隊東京音楽隊
1979年放送のNHK特集「行 ~比叡山 千日回峰~」のDVDを見る。
1日40Kmの山道を歩く荒行、千日回峰に励む行者、酒井雄哉氏を追ったドキュメンタリー。様々な職業に就いたが失敗し、妻をも失い、40歳間近で仏門に入る。素朴な語り口であるがゆえに、ひたすら行に打ち込む姿が胸に響く。
700日の行を終えた後の、9日間にわたり飲まず食わずで、寝ることも横になることも許されなず経を唱える「堂入り」の姿には圧倒される。生死の縁たって始めて得られる境地が顔に表れているかのようであった。
NHK特集 行 ~比叡山 千日回峰~ [DVD]
ドキュメンタリー
井上ひさしが作家の見方について語ったCD。2005年2月19日、新宿住友ホールで行われた講演。場末の劇場で出会った人々から受けた影響、喜劇作家を目指したいきさつなどが語られる。森川信などの芸をあげ、楽しい話が続く。笑いを生み出す静かな情熱が感じられる講演。
弁護士、中坊公平がラジオ深夜便で自らの生い立ちと向き合った事件について語る。幼少より体が弱く、学校にもあまり通えずに父母に支えられた日々。弁護士として、独り立ちをする過程。
そして、関わることになる森永ヒ素ミルク中毒事件。事件の被害者宅をひとつひとつまわり、泊まって語る中で障害を患った子供をもつ家族の思いにふれ、全身全霊を込めて取り組む決意をする。
豊田商事事件、豊島産業廃棄物問題、住専整理回収など、幾多の社会問題に向き合ってきた真摯な生き様には、襟を正す思いであった。
CD ラジオ深夜便 同じ苦しみを味わった人間として
CD ラジオ深夜便
「高校三年生」「北国の春」「星影のワルツ」など、数多くのヒット曲を生み出した遠藤実が自らの人生を語るCDを聴く。平成15年7月に放送されたラジオ深夜便の収録。
戦時中、新潟の寒村に疎開し、農家の小屋での電気もない極貧の生活を送る。17歳の時に上京し、苦労を重ねる。ギターをかついで安酒場で流しの演奏をする日々。15円で買ったサンダルと作業服でレコード会社をまわるが、どこからも相手にされない。それでも歌への思いは消えず、上京7年後にようやく「お月さんこんばんは」がヒットする。
作曲した歌には、苦労した経験や思い出のシーンが込められているという。戦後歌謡界を代表する作曲家が自ら語る、波乱の生涯と歌への情熱に感銘を受ける。
CD ラジオ深夜便 わが夢追い人生
CD ラジオ深夜便
「笑わせるもんじゃない つい笑ってしまうもの これが芸だと思うんですね」
プロフェッショナル「仕事の流儀」第100回は、落語家、柳家小三治の仕事ぶりが描かれる。
その悠揚たる話しぶりからは想像もつかないが、普段は苦虫をかみつぶしたような顔で、ほとんど笑わないようだ。
かつて、師匠の五代目小さんから、お前の噺(はなし)は面白くないと言われ、深く悩んだ。「面白い」とはなにかを常に考える。求道する人生である。
「一番下からものを見るということができないと落語はできないなということも知った」
笑わせない芸を目指し、「小さく小さく」演じる。小三治の落語は、無駄をそぎ落とす。そこから、落語そのものの面白さ、人の営みの豊かさが自然にじみでる。魅力の真髄はそこにある。
『本というのは読んでいて「あそこはどうだったかな」と前に戻って読み直せますけど、映像の場合は流れてしまうもんですから、この一言が伏線としてどんなに大切か。言葉が浸透するようにしゃべらなければなりません。それこそ視聴者の”灰色の脳細胞”に伝達していかなければいけないわけですから。気持ちのまましゃべっていい普通の作品のアテレコとはちがう苦労がありましたね。』
俳優、声優として独特の存在感を示した熊倉一雄さんが2015年10月12日に逝去された。享年88歳。
井上ひさしの「ブンとフン」「日本人のへそ」など、数々の戯曲の演出や主演を手がけ、テレビでの俳優としても活躍する。また、声優としてのキャリアも素晴らしい。「ひょっこりひょうたん島」のトラヒゲや、「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌などは特に印象深い。
最近では、「名探偵ポアロ」の吹き替えが見事であった。冒頭に掲げた言葉は、ハヤカワ文庫「ゴルフ場殺人事件」の巻末にある熊倉一雄氏の談の一部である。この解説文からは、たいへんに意を用いてポアロを演じていることが伝わってくる。
数々の作品で物語に絶妙のアクセントを与えた熊倉一雄氏のご冥福をお祈りいたします。
ひょっこりひょうたん島 ドクター・ストップの巻/人間レコードの巻 [DVD]
井上ひさし
ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー Agatha Christie
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第2回は、「波乱の恋文」。
さっそく第2回は、懸念したとおり単なるホームドラマになってしまった。まだ序盤なので、人物紹介として家族を丁寧に描くのは分かるのだが、もう少し幕末の日本を取り巻く列強の様子など、時代の背景を盛り込んでも良いのではないか。
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