アキラとあきら 3
ドラマ「アキラとあきら」第3話。階堂は製薬会社への融資に関する提案をし、山崎は取引先の零細工場に肩入れをする。自らの道を模索する主人公たちに、試練が襲いかかる。
二人をとおして、銀行の在り方を投げかける回。
ドラマ「アキラとあきら」第3話。階堂は製薬会社への融資に関する提案をし、山崎は取引先の零細工場に肩入れをする。自らの道を模索する主人公たちに、試練が襲いかかる。
二人をとおして、銀行の在り方を投げかける回。
ドラマ「アキラとあきら」第2話。階堂は投資のための融資に疑問をもち、銀行員としての在り方を悩む。山崎は、零細工場への融資を担当するが、現実の厳しさに直面する。
二人の少年時代をからめつつ、銀行員としての苦悩を前面に出している。向井理、斎藤工2人の演技がよく、じっと見入ってしまう。
池井戸潤の小説」を原作とするドラマ「アキラとあきら」。WOWOWの「連続ドラマW」枠で2017年に放送された。全9話。
零細工場の息子、山崎瑛と海運会社の御曹司、階堂彬。二人は少年時代より何度か運命の邂逅をし、やがて同期として銀行に入社する。しかし、彼らを待ち受けていたのは過酷な試練であった。
初回は、銀行での研修から始まり、二人の過去をからめつつ立場の違いを描いている。
池井戸潤原作では、「下町ロケット」や「半沢直樹」など、イケイケのドラマが多い。しかし、この作品はしっとりとした雰囲気をもっている。そのため、落ち着いて見ていられる。
静かに心にせまる良質なドラマ。
ヒトやモノの移動をスムーズにし、ユーロ導入など一大経済圏を構築したEU。ヨーロッパ統合の理念を形にした壮大な社会実験である。しかし、大量の移民流入やイギリスの離脱決定など、多くの試練に直面している。この先、EUはどうなっていくのか。
EUの直面する課題を、豊富な知見と政治学的な視点で明らかにする書。EUの歴史的経緯や度重なる危機も詳らかに記されている。
理念を形にすることの難しさをまざまざと感じさせてくれる。それでも、EUを世界的規模の一大組織に発展させた人々の並々ならぬ労苦と意志が行間から伝わってくる。
本書では触れられていないが、EUは広域な文化活動を支援し人類への貢献を志向する組織でもあり、その価値は決して小さくない。
EUの実相を提示し、現在の社会を俯瞰する上でも多くの示唆に富む良書。
是枝裕和監督の映画「誰も知らない」の冒頭、スーツケースの中から子どもが出てくるシーンから、画面に釘付けになる。アパートに引っ越すにあたり、家族の人数をごまかすために、スーツケースの中に子どもを入れて運んだのだ。それでも子どもたちは明るく屈託がない。団欒も束の間、新しい恋人ができた母親は、四人の子どもたちをアパートに置き去りにする。
子どもたちが自然な演技であり、それゆえにずっと印象に残る。とりわけ、柳楽優弥演じる長男の、四人の兄弟姉妹が生きていくための振るまいが健気で、胸を締めつける。
児童虐待の報道が後をたたない昨今、この映画を思い出す機会が多い。淡々とした映像であったが、いつまでも刺激をし続ける。
カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞、フランダース国際映画祭 グランプリ受賞作品。
白洲正子の「樺山資紀」「青山二郎」「補陀落渡海」を、奈良岡朋子が朗読したCD。
祖父であった樺山資紀の記憶。それは、明治の気質を切り取った文章でもある。歴戦の士であり、幾多の要職についた樺山資紀が、朝食の目玉焼を刻んでスズメに餌をあたえる場面はいたく印象に残った。
青山二郎に師事し、小林秀雄らと交流のあった時を描いたエッセイもたいへん興味深い。
補陀落渡海は、平家物語の平維盛のエピソードを綴りながら、入水と信仰に思いを馳せる。
奈良岡朋子の語りが、文章に香る美学を見事に表出している。
「かもめ食堂」は、群ようこの小説を原作とする映画。フィンランドの首都ヘルシンキに日本女性が開業した食堂を舞台としている。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこが味のある役を演じる。
おおきな出来事がおきるわけでもなく、まったりと話が進む。そこがとても心地良い。じわっとその世界にひたってしまい、気がつくと終わっていた。
じんわりと日本映画の良さを感じさせてくれる作品。
1937年に制作されたアメリカ映画。公開当時日本は日中戦争のさなかであった。この時代に、これほど優れた作品が制作されることに、アメリカのという国の底力を感じた。脚本が実によく練られていると思った。今見ても最初から最後までずっと楽しめる。
ストコフスキー本人が出演し、演奏を披露している。冒頭のチャイコフスキー交響曲第5番の演奏から釘付けになった。ディアナ・ダービンの歌声も素晴らしい。
タクシー運転手と少女との会話から、当時の奥行きのある豊かさが伺える。貧しい中にも、精神的な豊かさとは何かを皆が知っていた時代ではないか。
「シークレット・ミッション」は、キム・スヒョン主演の韓国映画。韓国に潜入した北朝鮮の特殊工作部隊を主役とした映画。
前半、コメディタッチで妙に明るく描かれるが、後半では一転シリアスな展開になる。そのギャップの激しさが凄まじい。韓国映画の熱気がぶわりと感じられる。
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