スター・トレック BEYOND
「宇宙は広大で方向が定まらない。頼りは自分と船とクルーだけ。」
クリス・パイン主演のスタートレック、第3作。カークは船長としての悩みを持つようになる。
監督がジャスティン・リンに変わり、映画の方向性も万人受けをする内容に変化した。そのため、スター・トレックがたたえる知的な深みがなくなった感がありやや残念。異星を舞台にした西部劇のようになってしまった。ただ、敵との戦闘シーンなどの映像表現は凄い。
気軽に見られるSF映画。
「宇宙は広大で方向が定まらない。頼りは自分と船とクルーだけ。」
クリス・パイン主演のスタートレック、第3作。カークは船長としての悩みを持つようになる。
監督がジャスティン・リンに変わり、映画の方向性も万人受けをする内容に変化した。そのため、スター・トレックがたたえる知的な深みがなくなった感がありやや残念。異星を舞台にした西部劇のようになってしまった。ただ、敵との戦闘シーンなどの映像表現は凄い。
気軽に見られるSF映画。
「世界の中心で愛をさけぶ」の著者、片山恭一が、アメリカ西海岸を旅しながら綴ったエッセイ「世界の中心でAIをさけぶ」。
人工知能などのデジタルテクノロジーが支配する人間社会は、どこに向かうのか。テクノロジーの中心であるシアトルを出発し、マウント・レーニアなどの自然豊かな地をめぐり、人類の未来に思いをはせる。そこでは、現在広がりつつあるテクノロジー中心社会の様相と、人々の営みに対する考察が該博な知識をもとに展開される。
テクノロジー論と気楽な旅が織りなす、奥行きのあるエッセイ。
映画007シリーズ第5作目で、日本を舞台とした作品。「チョコレート工場の秘密」の作者、ロアルド・ダールが脚本を手がけている。
東京オリンピック開催直後の日本がロケ地となっており、地下鉄丸ノ内線、ホテルニューオータニ、旧蔵前国技館、東京タワーなどの風景が見られる。九州の霧島山新燃岳での、オートジャイロとヘリコブターの空中撮影も迫力がある。
若き日の丹波哲郎が活躍し、忍者部隊のリーダーを演じる。荒唐無稽な感もあるが、様々に楽しめる作品。
007映画の名作、「ロシアより愛をこめて」をブルーレイ・ディスクで見る。東西冷戦を背景に、比較的シンプルな筋運びで、最近の007シリーズのように矢継ぎ早にアクションが展開される訳ではないが、それだけにじっくりと007の魅力を堪能できる。最近のシリーズより、緩急のバランスとテンポが抜群に良い。
ブルーレイ・ディスクで見ることにより、改めて画面の美しさに感銘を受ける。イスタンブールやヴェニスの街の美しさ、疾駆するオリエント急行の勇姿が、007の華麗な活躍を盛り上げる。どの背景も絵になり、品格が感じられる。テーマ曲も素晴しいが、背景の見事さがこの作品を支えていることを実感した。
007シリーズの記念すべき第1作、「ドクター・ノオ」は、1962年制作のイギリス映画。東西冷戦下のジャマイカを舞台に、緊迫したスパイ映画になっている。
ジェームズ・ボンドを演じるショーン・コネリーも、ギラギラした魅力を放っている。以降の作品のように、奇抜な秘密兵器が出てこないが、終盤の大がかりな舞台装置はシリーズの方向を決定づけた。そこに至るプロセスの緊張感は、他に抜きん出ている。
冒頭のテーマ音楽は高揚感がある。ぎらついた太陽のもとで展開される、大型スパイ・アクションの嚆矢。
「リップヴァンウィンクルの花嫁」は、岩井俊二の脚本・監督による映画。運命に翻弄される女性を、黒木華が繊細に演じる。彼女に関わる謎の男を綾野剛、共に住むことになる女性をCoccoが演じ、強い存在感を示している。
3時間に及ぶ作品であるが、黒木華のもつ雰囲気に惹かれ、時間を忘れずっと見入ってしまった。
武器商人を描いた映画「ロード・オブ・ウォー」。アンドリュー・ニコル監督による2005年公開作品。ウクライナからのアメリカ移民、ユーリ・オルロフは、武器の売買を手がけ、富を手にしていく。
いわゆる「死の商人」の実相を、豊富な取材をもとにリアルに映像化している。戦争も、武器がなければ起こしえないが、そこにビジネスとしてのチャンスを見出す様が克明に示される。まさしく死と隣り合わせのビジネスであり、緊迫感と共に主人公の孤独も表出されている。
「これは、倒産寸前にまで追い詰められた会社の中で、必死にもがき奮闘し、最後の最後までボールを追い続けた男たちの逆転に次ぐ逆転の物語である。」
ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」最終話は「大逆転なるか!? 涙のわけは?」。
企業ドラマであるが、最終話の半分以上の時間が野球の試合に費やされている。しかし、その展開にずっと引き込まれてしまう。最後の12分で企業の対決が描かれるが、野球試合のカタルシスも相まって、実にキレのいいラストになっている。
企業とスポーツの精神を重ね合わせ、苦悩と爽快感を同時に描く見事な脚本に魅入られる。ドラマの醍醐味を与えてくれる、見事な作品であった。
勝負の本質を理知的に映像化した、最高の企業ドラマ。必見!
「ビジネスは人間関係と同じです。家族のためなら、こんな首、喜んで差し出しましょう。だが、悪い友人に騙されかけているとしたら、黙って見過ごすわけにはいかない。」
ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第8話は「セミファイナル!! 10分拡大SP〜仲間を信じろ」。
青島製作所で、イツワ電機統合をめぐり臨時株主総会が開かれる。
会社のありようが見事に示された、極めて感動的な回であった。このドラマを見続けて良かったと心底思った。
ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第6話は「敗者復活!過去を振り切れ」。イツワ電機は、青島製作所野球部に入部した沖原の過去をスポーツ紙に書かせ、イメージダウンを図る。
唐沢寿明演じる細川社長に、ことあるごとにくってかかる笹井専務、江口洋介の存在感が大きい。
追いつめられた企業の敗者復活と、野球部の敗者復活戦をだぶらせ、後半に向けて熱量を徐々に上げていく回。
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