フライト
突然急降下を始めた飛行機を、ウィトカー機長は奇跡のフライトで胴体着陸させ、102名中96名を救う。しかし、ウィトカー機長はアルコール依存症であった。
コカインの常習者でもあった機長を、友人であるパイロット組合の代表と敏腕弁護士が無罪にしようと画策する。
薬物依存の実情を描きながら、アメリカ社会の闇をえぐる作品でもある。見事な脚本に支えられたヒューマン・サスペンスの傑作。
突然急降下を始めた飛行機を、ウィトカー機長は奇跡のフライトで胴体着陸させ、102名中96名を救う。しかし、ウィトカー機長はアルコール依存症であった。
コカインの常習者でもあった機長を、友人であるパイロット組合の代表と敏腕弁護士が無罪にしようと画策する。
薬物依存の実情を描きながら、アメリカ社会の闇をえぐる作品でもある。見事な脚本に支えられたヒューマン・サスペンスの傑作。
第2大戦下のモロッコで出会った二人の工作員の運命を描くサスペンス映画「マリアンヌ」。ブラッド・ピットとマリオン・コティヤール主演、ロバート・ゼメキス監督による2016年のアメリカ映画。
ゼメキス監督の重厚な演出による、戦時下の緊迫感がただよう作品。名画「モロッコ」のオマージュとしての一面もある。
2017年10月13日、高崎駅前に、ファッションビル「高崎オーパ」が開業した。それにちなみ、超オススメの本を紹介したい。
「何事であれ、
ブラジルでは驚ろいたり
感嘆したりするとき、
「オーパ!」という。
開高健の名エッセイ「オーパ!」の巻頭言である。
大魚を釣るため、アマゾン河をさまよった一大紀行。そこには、ピラーニャ、ドラド、ピラルクーなど怪魚・巨魚との闘いが、迫真の写真と共に熱く刻まれている。
アマゾン河流域の人々、風土、自然があますところなく綴られ、胸躍る紀行文であると同時に、透徹した眼で書かれた文明論でもある。
大河16,000km、60日間のフィッシィングの旅を濃密な文で鮮やかに描く驚嘆のエッセイ。「オーパ!」
オーパ! (集英社文庫 122-A)
開高 健 高橋 昇
大恐慌時代のシカゴを舞台に、マフィアの世界とそれに関わる父子の絆を描いた映画「ロード・トゥ・パーディション」。
サム・メンデス監督が描く陰影に満ちた世界は、どのシーンも絵のように美しい。トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ダニエル・クレイグなど名優の演技も味わい深い。
重厚でありながら、繊細に紡がれた映画。
J-PARC(Japan Proton Accelerator Research Complex:大強度陽子加速器施設)の公開日に見学に行く。J-PARCは、素粒子物理学等の最先端研究を行う、茨城県東海村にある実験施設。
高速の99.95%まで陽子を加速する世界最強クラスのハイパーマシンの心臓部、メインリングを見学する。一周1570mのシンクロトロンで、陽子のビームがこの中で約30万周する。それを実現する巨大な電磁石群はゆるやかなカーブを描き、技術の粋を感じさせる。
加速された陽子ビームは標的に衝突し、多数の素粒子を生成する。それを約300km先にある岐阜県飛騨市神岡町の地下1000mに位置するスーパーカミオカンデに発射し観測を行うT2K実験が行われている。ニュートリノ振動などの素粒子の振る舞いや、反物質の性質を調べ基礎科学に大きな貢献を成し遂げている。
地下に鎮座した観測機器は圧巻の存在感を放っていた。
多くの企業等と共同で最先端実験を行っている物質・生命科学実験施設を見学する。放射状に伸びた陽子ビーム施設群は、カラフルに塗り分けられ多様な実験が進められる様子を示していた。
日本の産業を支える施設であることが実感された。
年に1回の公開日には、職員の方々も来場者への解説にあたられていた。実験を止めることは大きな影響があろうし、見学の準備をすることにも多大な労力が必要であったことと思う。しかし、それでもこの施設の役割や日本の技術水準の高さ、将来へのビジョンを示すためにも、公開日の役割は極めて大きいと感じる。生き生きと見学をしていた子どもたちの姿が印象的であった。
第2次世界大戦中のフランス領モロッコの都市カサブランカを舞台にした映画。複雑な国際情勢を背景にしたラブロマンス。
ハンフリー・ボガートのダンディズムは今となってはたいへん貴重。イングリッド・バーグマンの輝くような美しさがモノクロのスクリーンを彩る。
大戦中に製作され、公開も戦時下でなされた歴史的な重みを持つ映画。
「ケルベロスの肖像」は、海堂尊の長編小説を原作とする映画。重層的な構成の医療ミステリー。
S・S・ヴァン・ダインの「カシノ殺人事件」が先行的なトリックとなっているのでは。
「幻肢」は、藤井道人監督による映画。交通事故で恋人の記憶をなくした青年をめぐるラブミステリー。趣のある演出で引き込まれる。
藤井道人監督の撮影場面を見る機会があった。若手の女優さんの魅力を存分に引き出しているように感じた。
アルカイダの首謀者を追う女性CIA職員を軸に描いた映画「ゼロ・ダーク・サーティ」。テロリストと対峙する諜報組織や特殊部隊の映像は圧巻のリアリティ。
テロリストとの暗闘を迫真のストーリーで活写するサスペンス巨編。
コミック「お前はまだグンマを知らない」第4巻では、ニイガタからの刺客を迎えての暗闘が描かれる。
上毛かるたのネタが中心。GHQに意図を隠して作成されたなど、上毛かるたの背景も語られる。グロテスクな絵柄の割に、中身のあるコミック。
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