ブレードランナー 2049
2019年を舞台にしたSF映画「ブレードランナー」の続編。前作の世界観を継承しつつ、より大きなテーマを内包して物語は進む。
荒廃した世界であり、映像は終始暗い。その中での造形美を追究している。
詩情のある重厚なSF映画。
2019年を舞台にしたSF映画「ブレードランナー」の続編。前作の世界観を継承しつつ、より大きなテーマを内包して物語は進む。
荒廃した世界であり、映像は終始暗い。その中での造形美を追究している。
詩情のある重厚なSF映画。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』4部作の第2作にあたる映画。TVアニメからのテイク・オフを遂げた作品。新たな設定とストーリー展開がなされ、迫力の映像とともに見応えのあるアニメとなっている。
未知の世界へと誘う、庵野秀明監督の真骨頂。
テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の第1話から第6話をベースとした映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」。たいへんよくまとまっており、完成度が高い。
劇場版「シト新生」のような醜怪さもほとんどなく、安心して見られる。背景美術もたいへんに素晴らしい。
TVシリーズ前半の秀逸さをあらためて感じさせてくれる劇場版。
2019年のロサンゼルスを舞台にした映画「ブレードランナー」。
人と見分けがつかないロボット、レプリカントが労働に従事していたが、感情を持ち始め地球に脱走する。特任警察官「ブレードランナー」は、レプリカントを見つけ排除するため、捜査を開始する。
1982年公開の映画である。実際に2019年になったが、空飛ぶ車が行き交ったり、ロボットが人と見分けがつかないという状況にはなっていない。映画では通信手段が公衆電話が主であったりと必ずしも現在を予見しているものではないが、SF映画としての価値をいささかも損ねることはない。それは、構築された世界観に今見ても圧倒されるからである。
VHSビデオで最初に見た時は、細部がぼやけ、ひたすら暗い映画という印象があった。だが、2019年の元旦に高精細の映像で見て、美術の素晴らしさに感動した。タイレル社の高層ビルの緻密さがすごい。対照的な酸性雨が降りしきる都市の雑踏も独自の雰囲気を醸している。
反逆したレプリカント役のルトガー・ハウアーの冷酷さと哀愁がないまぜになった演技が見事。ヴァンゲリスの音楽も潜在下に迫る。飛行する車や嘘発見器など、シド・ミードのデザインも印象に残る。リドリー・スコット監督の美意識がそれらを融和させ、独自の位置を占めた映画になっている。
本作の世界観はあまりに印象深く、多くのクリエーターに影響を与えた。アメリカのSF映画やRPGなどは総じて暗いが、本作が「暗いものほどクール」という傾向に加担しているとは言い過ぎであろうか。
2019年、人とロボットや人工知能との関係が実際に問われる年になるであろう。
角川アニメーション映画第1作「幻魔大戦」は、りん・たろう監督による1983年公開作品。「アキラ」の大友克洋がアニメーション制作に初めて参画した作品でもある。
古谷徹、池田昌子、小山茉美、内海賢二などベテランに加え、江守徹、美輪明宏、原田知世、穂積隆信なども参加し、実に豪華な声優陣であった。
椋尾篁による背景美術が素晴らしい。また、ローズマリー・バトラーが歌う主題歌「光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)」が印象深い。
映画を見に行ったとき、なぜかテリー・ギリアム監督の「バンデットQ」との同時上映であった。当時は、恐怖映画「ファンタズム」と「がんばれ!!タブチくん」、「ルパン三世 カリオストロの城」と「Mr.Boo!ギャンブル大将」など脈絡のない作品の同時上映が多かった。「ナイル殺人事件」と「ルパンVS複製人間(ルパン三世の最初の劇場版)」を2回ずつ見た時にはさすがに疲れたことを思い起こす。
ジオン公国はサイド5において地球連邦と交戦する。劣勢であったジオン軍は、秘密兵器モビルスーツを投入し、形勢は逆転していく。なかでもシャアの操縦する赤いモビルスーツは圧倒的な戦果をあげる。
テレビシリーズのファースト・ガンダムの人物も多く登場し、本編に繋がっていく。
安彦良和の漫画を原作とするアニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN V」。ジオン公国は地球連邦に宣戦布告をし、緒戦においてコロニーを犠牲にした大虐殺を行う。
多くのキャラクターをからめた群像劇であるが、主軸となるシャアの成長がその分描きたりないという感じがした。
背景美術が素晴らしく、画面に惹き付けられる。
いかにも次回に続くといった終わり方。その唐突さに気をそがれてちょっと残念。
1979年に放映されたアニメ「赤毛のアン」の音楽とハイライトシーンを収録し、ひとつのドラマにまとめたCD。高畑勲監督による不朽のアニメの名場面がよみがえってくる。
三善晃、毛利蔵人が手がけた音楽の素晴らしさにあらためて感じ入る。
藤井道人監督の映画「青の帰り道」は、7人の若者たちが高校卒業後に悩みや葛藤をかかえながら生きる姿を描く、王道を行く青春映画。
不幸な事件により制作が一旦頓挫した映画である。2017年8月に再び撮影が開始され、その現場を見る機会があった。スタッフの熱気と思い入れが感じられる現場であった。高校生を演じる皆さんが笑顔と共に輝いて見えた姿が印象に残っている。
撮影が行われた前橋市の映画館で先行上映が行われ、家族で見に行く。藤井道人監督の美意識に溢れた映画であった。
高校生の次男が、「今の時期に見てよかったと思える映画だった」と言っていた。青春映画に対する最高の褒め言葉ではないだろうか。
「地獄少女」第3話は、「汚れたマウンド」。野球部の先輩から受けたシゴキが元で友人をなくす男子生徒。自らにふりかかった疑念のために、「地獄通信」にアクセスするが…。
地獄少女の家にあるマッキントッシュがすごく気になる。
理不尽な話であるが、地獄側のからりとしたキャラクターが救いとなっている。
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