ブラームス 交響曲第3番
ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団演奏の、ブラームス交響曲第3番を聴く。シンガポールに行っていたので、久しぶりに聴いたクラシックであり、とても新鮮だった。
ワルターとコロンビア交響楽団の明朗な演奏には、安心して身を委ねられる。上質の音楽はほんとうに良いものだと感じさせられた。
ブラームス:交響曲第3番
コロンビア交響楽団 ブラームス ワルター(ブルーノ)
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ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団演奏の、ブラームス交響曲第3番を聴く。シンガポールに行っていたので、久しぶりに聴いたクラシックであり、とても新鮮だった。
ワルターとコロンビア交響楽団の明朗な演奏には、安心して身を委ねられる。上質の音楽はほんとうに良いものだと感じさせられた。
ブラームス:交響曲第3番
コロンビア交響楽団 ブラームス ワルター(ブルーノ)
シンガポールからの帰りの機内で、映画「ロッキー」を見た。シルベスター・スタローン主演のボクサーを描く有名な作品。テーマ曲やラストがあまりに印象的で、それに隠れてしまうのかもしれないが、じっくり見ると、登場人物ひとり一人の描かれ方が丁寧で、とても味わいがある。
そう、機内でロッキーを見始め、思わずじっと見入ってしまい、やはり最後は感動した。見終わったのは夜明け前の3時半頃で、現在もなおそれが尾を引いて寝不足。
ロッキー〈特別編〉
シルベスター・スタローン ジョン・G・アビルドセン バート・ヤング
シンガポール北部の橋を通り、マレーシアに渡る。橋の両側にある税関で、出国と入国の手続きをする。税関では、シンガポールから物価の安いマレーシアに買い物に行く車で混雑していた。
ジョホール・バルの町で、回教寺院アブ・バカール・モスクや、王宮を見学する。この王宮の敷地内には、1936年に日本の天皇陛下が贈呈した茶室がある。
その後、マレーシアの民家に案内される。観光用の家かと思ったら、実際に人が住んでいるとのこと。台所のテーブルには、マレーシアで多く産出される銀でできた器や急須、多種多様なスパイスが置かれていた。
廊下にあったキャビネットの棚には、女の子のものらしく、ぬいぐるみやキャラクターが置かれていた。中ほどに、天皇皇后両陛下・皇太子同妃両殿下の写真が飾られていた。
民家を見学した最後の部屋では、マレーシアで産出される銀のアクセサリーや、錫の器などが売られていた。いままでお土産を買っていなかったので、銀製のネックレスを買う。通信回線が不安定なためか、クレジットカードが機械にうまく認識されなかったので、1万円札とシンガポールドルを混ぜて買う。おつりは百円玉だった。
見学した民家は、ガイドさんによれば比較的お金持ちの家とのこと。道をはさんで向かい側の家は、大風や大地震には耐えられそうにない雰囲気。
民芸品店でスカーフや敷物などの布製品を見たり、売り子さんたちの攻勢を受けたりした後、エデンホテルでマレー料理の昼食。
マレーシアとシンガポールの間を結ぶパイプは、ジョホール水道。シンガポールは人口が多く、貯水池などの水だけでは足りないため、マレーシアから水を買っている。このライフラインは、両国間の政治的な駆け引きにも利用されているようだ。
シンガポールに戻り、午後は自由行動。オーチャード・ロードを中心に町を散策する。クリスマス前であり、大勢の人でいぎわっていた。高島屋、伊勢丹など、日本のデパートも多く進出している。ケンタッキーフライドチキン、セブンイレブンなどもあり、夏の日本にいるのではと錯覚しそうであった。
途中、雨が降ってきたので、セブン・イレブンでビールを買って、店の一角にある席で雨宿りをする。1時間もしないうちに雨がやんだので、目印としていたグッドウッドパークの駐車場を通りホテルに戻る。
夕食後、免税店でお土産を買い、チャンギ空港に向かう。予定より少し遅れ、0時15分(日本時間1時15分)発の全日空機でシンガポールを後にする。
午前中、シンガポール本島のすぐ南に位置する、セントーサ島にロープウェイで渡る。この島は、もとは軍の要塞だったが、今ではリゾートホテルやゴルフ場、アミューズメント施設などがあるレジャー・アイランドとなっている。
ロープウェイを降りてすぐの場所にあるスカイタワーに乗ると、座席のある円筒形の展望台そのものが360度回転しながら110mの高さまで昇降し、シンガポールが一望できる。
港には貨物が所狭しと積まれている。
また、マラッカ海峡では、多くの船が行き来する様が見られ、一大貿易拠点であることが分かる。
セントーサを見下ろす27mの丘には、37mのマーライオン・タワーが建っている。中に入り、シンガポールの由来を紹介する短いアニメーションが見られ、エレベータや階段でマーライオン・タワーの頂上に登ることができる。
マーライオンに登った後、島内をめぐるバスに乗り、ピンク色をしたイルカのショーが見られるドルフィン・ラグーンに行く。2匹のイルカが立ち泳ぎや、ボールへのアタックなど、定番の技を披露してくれた。
また、海底散歩の雰囲気が味わえる水族館、アンダー・ウォーター・ワールドに行く。
シンガポールでは多くの船が航行し、石油精製施設もあるため、実際の海は決してきれいではない。水着を一応持っていったのだが、使うことはなかった。
この島で、日本食の弁当がお昼だったが、ちょっとこれが日本食と思われるのは心外という味だった。テーブルにはブルドックとんかつソースが置いてあった。
午後は、本島に戻り、水陸両用車での観光。市内を走った後、海に入る車。軍部から払い下げられたもののようだ。
海側から昨日見たマーライオンを眺められたが、ズコン、ズコンという音と共に、船が前に進めなくなった。故障したらしい。さっきまで屈託なく話していた女性のガイドさんの顔から笑顔が消えていた。水陸両用車はバックで時間をかけて入水した地点まで戻る。
夕食は、マンダリンホテルのチキン・ライス。これはなかなかおいしかった。丸ごとゆでた鶏肉と、そのスープで炊いたライスがマッチする。鶏肉につけるソースが、こってり醤油風、ピリ辛チリソース、わさび味と3種類あり、楽しめた。
夜は、オーチャード・ロードから地下鉄に乗り2駅先のドービー・ゴートまで行き、付近を散策する。東京にいるのではと錯覚するほど、意外に風景に違和感がない。
少し歩いてスーパーに入ると、これも日本の雑貨スーパーによく似ている。最初につっぱらない洗顔フォームの「ダブ」が目に入った。
お菓子のコーナーに行くと、カルビーのスナック菓子が幅をきかせていた。カッパえびせんを買ってホテルに帰ってから食べてみた。少し甘めでスパイシーな独特の味だったが、ビールのおつまみとしてはよく合った。
ちなみに、このツアーでは、ホテル代、朝昼晩の食事代、交通費、入場料、ガイドなどすべて込みで9万円ほど。余分なことをしなければ、他にほとんどお金はかからない。一番かかったのは、毎食、水がわりに飲んでいたビール代だった。
シンガポールで最初の朝を迎える。晴れ、気温は30度を越える。湿度80%ほどだろうか。日本の真夏と似ているが、ここから赤道までは、およそ100kmしか離れていない。
今日は、終日バスでの市内観光。空が高く感じる。
都市には高層ビルが建ち並び、東南アジア経済の中心地であることが伺える。
その一角に、マーライオン公園がある。半身がライオン、半身が魚のマーライオンがシンガポールのシンボルで、島のあちこちにあるようだ。
とりあえず、おみやげとして、3個で10$のキーホルダーを買う。シンガポール・ダラーは、為替相場で変動するが、前日に成田では1$=76円のレートで交換された。
シンガポールは、住民が中国人、マレー人、インド人などからなる複合民族国家である。中国人が、7割以上を占める。
シンガポールでは、国教は定めず、仏教、道教、イスラム教、ヒンズー教、キリスト教などが混在する。
今回の観光では、まずアラブ人街の回教寺院を見学した。その後、中国の寺を見た。様々な文化の集積点であることが実感できた。
シンガポールは一番高い山でも標高160mである。左の写真は、標高115mのマウントフェーバーからの景色。シンガポール本島から南に位置するセントーサ島が望める。島の中心に立っているのは、これもマーライオン。こちらは、夜になると目からビームを発するニュータイプ。
夜は、夕食後にナイト・サファリを見物した。屋根がついた台車のようなトラムに乗って、暗闇に生息する動物たちを観覧する。カバやサイ、キリン、ゾウなどの他に、アリクイやカピバラといった希少動物もいた。
しかし、ほとんど仕切もないトラムで、ヒョウやライオンを見学して、襲われないのだろうかと、ふと不安になる。ガイドさんによれば、いままで事故はないとのこと。遊歩道を歩いて見学するコースもある。動物たちは入園者を気にせず自由に活動しているとのこと。人間が動物たちに見学されているのかもしれない。
シンガポールへの旅行初日。成田空港16時30分発の全日空便に搭乗する。シンガポールまでのフライトは、通常約7時間。
機内で、映画「アイランド」を見る。近未来を描くSFだが、ストーリーに意外と広がりがあった。
アメリカ映画では、未来が類型的に暗く描かれる作品が多い。「アイランド」も、古くは「ソイレント・グリーン」、最近では「バイオハザード」などと共通するモチーフがある。
さて、シンガポールは、淡路島ほどの大きさのアイランドである。学生の頃に使った世界地図では、マレー半島の南端に位置するシンガポール全体が大きな都市を表す二重丸に隠れ、島であることが分からなかった。
シンガポールと日本との時差は1時間である。到着したのは日本時間で24時頃、現地時間で23時頃であった。空港を出ると亜熱帯の湿気が多い空気を感じた。真上に見えた丸い月が印象的だった。
アイランド
ユアン・マクレガー カスピアン・トレッドウェル=オーウェン マイケル・ベイ
「悩み」を克服する方法を具体的に述べたロング・セラー。たいへん分かりやすく書かれているが、背景には豊富な経験と人脈があり、哲学や科学の知見に裏打ちされている。
その説得力のある文章にふれるだけでも価値があるだろう。悩みを抱く人だけでなく、より良く生きることを見据えたい人にもすすめられる名著。
昨日記したロジンスキー指揮による、チャイコフスキーの後期三大交響曲が収められたCDから、第5番と第6番を聴く。気迫に満ちた演奏。
しかし、仕事で疲れた後、帰りの車中で聴いたため、あまり集中できなかった。まして、チャイコフスキーの交響曲第5番と第6番を続けて聴くなど、避けたほうがよかった。700gのポテトの付け合わせがある900gの特大ステーキを、アルコール度数50%のウォッカをあおりながら食すようなもので、どんなに中身が濃くても体には良くない。
チャイコフスキーの5番・6番に加え、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」が収録されているCDもある。
チャイコフスキー:交響曲第5番&第6番
ロジンスキー(アルトゥール) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ロジンスキーのチャイコフスキー第4番を聴く。1956年、ロジンスキー晩年の録音だが、実に明晰で強靱。優美というより、音楽に愚直に向かい合うような演奏であるが、そのために自然と生じる抒情は味わい深い。
チャイコフスキー:交響曲第4・5・6番
ロジンスキー ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
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