屋久島 3日目
屋久島3日目。島を時計まわりに一周する。本日晴天、まったく景色がこれまでと違って見え、南国の雰囲気にあふれている。昨日の苦行とはうってかわって、今日は観光気分。最初に千尋(せんぴろ)の滝を訪れる。花崗岩の合間を縫って流れ落ちる滝は、雄大な景色。
2月下旬であるが、満開の桜が見られる。南国の穏やかな風を感じる。
物産館のぽんたん館に車を停め、海岸近くに歩いて行く。海に落ち込むトローキの滝を見る。観望スポットは、崖の上の狭い場所で、大勢の観光客が来るには危険な場所ではないか。
途中の海辺への道は、絵になる景色。木の根が地面に複雑な図形を描く。
海辺には、温泉が点在する。混浴、水着着用不可とのこと。雄大な海を眺めながら湯につかるのも気持ちよさそうだ。
大川(おおこ)の滝は、落差88mの豪快な滝。雪解けの季節であり、水量がとみに多かった。日本の滝100選のひとつ。
西側の山沿いにかかると、道が細くなる。この森林道路で、「動物注意」の標識を見かける。と、まもなく、本当に猿が道の端にいた。集団でこちらを眺めている。子どもが親の乳をすったり、仲間どうし毛繕いをしたりしている。
車が停まったのも、シカが道の真ん中で食事をしていたため。動物園でもないのに、こんなに間近に野生動物が見られるとは。
サルの集団に、こちらの仲間の一人がにらんでしまったため、サルが歯をむき出してその人を襲ってきた。岩山から走り下り、ギャーギャーと激しく威嚇する。「ガンをくれた」と目があったことでイチャモンをつける人は、サルに近いのかもしれない。
屋久島を一周した後、お土産を買って屋久島空港から鹿児島空港を経由し、東京へ。飛行機が成層圏から東京に降りるとき、前線の影響で気流が不安定で結構揺れる。東京は雨。羽田空港の灯はぼんやりとかすんでいたが、暖かみを感じた。
屋久島の変化に富んだ自然にふれ、得難い体験ができた3日間であった。企画をしてくれた同僚には、本当に感謝している。
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