サイボーグ技術が人類を変える

 電気工事の事故で両腕を失った男性が、脳から腕に伝わる神経を胸に埋め込み、その胸の電気信号を利用して、機械の腕を自在に操る。
 2005年11月3日に放映されたNHKスペシャル「立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」では、ここ数年急速に発達した神経工学が応用される様を衝撃の映像を交えてレポートしていた。2006年11月3日の再放送を録画し、半年間部屋の隅に寝かせてあったビデオを見て、その内容の凄さに慄然とした。
 片手を失った女性が、5本の指を動かす人工義手を取り付ける。脳は徐々にその操作に慣れ、自然な感覚で義手が操作できるようになっていく。脳そのものが機械に適合していく事例には、深い興味を覚えた。
 生きているマウスに電極を取り付け、指令したとおりに動かす場面などから、その応用には空恐ろしいものを感じた。アメリカ国防総省も巨額の費用をつぎこみ、研究を進めているという。
 物理学と生物学が融合した技術が、21世紀に大きな影響を与えることは間違いないだろう。番組では、この技術の有用性と共に、利用についてじっくり議論する必要性も投げかけていた。

NHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」

アニメ のだめカンタービレ 14

 アニメのだめカンタービレも14話、第2クールを迎えた。原作第6巻で語られる千秋の実家、三善家でのエピソードは、上野樹里主演のドラマでは描かれなかった。そのためか、ここぞとばかりにアニメでは作画に力が入っていたように感じた。
 たいへん深みのある回であるが、原作に極めて忠実であるがゆえだろう。改めて原作者二ノ宮知子の力量に感じ入った。

アニメ「のだめカンタービレ」オフィシャル・サイト

のだめカンタービレ (6)
二ノ宮 知子
4063404382

風林火山 16

 NHK大河ドラマ「風林火山」第16回は、諏訪氏の悲運と、勘助・由布姫の関係の転変を描く。物語のテンポは緩やかになってきたが、人々をじっくりと描く脚本には好感が持てる。

風林火山 15

 「私は騙されません。武田家の存念はその者の顔に表れておりまする。醜い悪鬼じゃ。」

 山本勘助に追いつめられた諏訪頼重が、晴信との和睦を決意したとき、異を唱えたのが、頼重の息女、由布姫であった。勘助と由布姫との最初の対面シーンである。この二人の関係は、ドラマの縦糸となっていくのであろう。
 内野聖陽の隻眼の演技が、ますます冴えてきている。

NHK大河ドラマ「風林火山」

爆笑問題のニッポンの教養

 昨年「爆笑問題×東大 東大の教養」が放映され、興味を持ってみた。爆笑問題は、居並ぶ東大の教授陣に対し、「もっと日常をひきずりこまなければ」と提起した。爆笑問題が名実を伴った最高学府にズバリと切り込む様は、だいぶ反響があったようだ。
 それを受け、具体的な領域に爆笑問題が分け入る「ニッポンの教養」の放送が始まった。第1回は、発生生物学の浅島誠教授の研究室探訪。浅島教授は、再生医療の道筋を示し、最もノーベル賞に近い科学者とも言われている。番組では、イモリやカエルの受精卵を取り出し、心臓などの器官を作り出すことが紹介されていた。爆笑問題は、歯に衣着せぬ物言いで、「先生のやったことで後に引けなくなっているんじゃないんですか。」など、科学と倫理の問題にまで踏み込んだ発言をしていた。
 30分では内容に消化不良の感もあったが、知的興奮を与えてくれる番組だった。このような、学問を身近に捉えさせてくれる番組は、もっとあっていい。

爆笑問題のニッポンの教養

爆笑問題×東大 東大の教養
爆笑問題
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アニメ のだめカンタービレ 12

 アニメ「のだめカンタービレ」の、4月12日放送の第12話では、千秋とのだめのラフマニノフの連弾に引き込まれた。その二人の親密さに打ちのめされた多賀谷彩子の「コシ・ファン・トゥッテ」でのアリアなど、音楽とストーリーが見事にからんだ展開が要領よく描かれていた。プリごろ太のチョコレートの丁寧な描写など、ファンの心理をとらえた演出が光る。

アニメ「のだめカンタービレ」オフィシャル・サイト

風林火山 14

 風林火山第14回では、山本勘助が武田家での活躍をはじめる。風林火山の旗が新しい武田軍の象徴として翻り、晴信の時代になったことを印象づけた。前回、前々回の山本勘助に比べ、晴信と風呂に入るシーンなど、リラックスムードになっている。嵐の前の静けさの回だった。

NHK大河ドラマ「風林火山」

風林火山 12

 NHKの大河ドラマ「風林火山」の第12回は「勘助仕官」。井上靖の原作は、この回からの内容になっている。これまでは、脚本家を始めとしたスタッフが比較的自由に物語を組み立てていたが、やはり原作を直接描く回になり、力が入っていた。山本勘助役の内野聖陽も、一層演技に凄みがあった。

NHK大河ドラマ「風林火山」

ハゲタカ 最終回

 NHKのドラマ「ハゲタカ」の最終回が3月24日に放映された。実に密度の濃いドラマであった。冷徹な外資系ファンドのやり口が描かれていたが、物語の落としどころとして、人情・信義という日本社会が本来の持っているよさに帰着した。
 合理性を追求することで、表面に現れない良さをもすべて削ぎ落とし、強みを失う事態になることが昨今では往々にしてあるようだ。ドラマを見て、その感を一層強くした。
 企業買収にからむ波乱に満ちた展開の中で、会社をめぐる「人」の存在が大きくクローズ・アップされたドラマであった。

NHKドラマ ハゲタカ

風林火山 11

「世をうつし、思い捨てぬる心もて」
「晴れし心に、戻る甲斐なし」

 NHK大河ドラマ「風林火山」第11回は、「信虎追放」。武田晴信が、父信虎が駿府から甲斐に入るところを、国境の砦で追い払う。晴信が家臣たちと共に、一礼して静かに信虎の前から去るシーンが印象に残った。
 晴信は家臣をまとめあげ、山本勘助は、あわれな信虎の姿にふれ復讐心が薄れていく。北条氏康は、父の死の直前に5か条の訓戒状を受け取り家督を継ぐ。ひとつひとつ丁寧に前半の区切りをつける脚本であった。

NHK大河ドラマ「風林火山」

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