NYテロ 5年目の真実

 TBSで2006年9月11日に放映された、ドキュメンタリー「NYテロ 5年目の真実」。旅客機に直撃されたフロアからの生還や、エレベータに閉じこめられた人々の脱出など、事件当日のワールドトレードセンター内部を再現ドラマで描き、たいへん興味深かった。
 英国BBCとの共同取材による事実の重みに裏打ちされた、迫真のドキュメンタリーであった。

TBS NYテロ 5年目の真実

人生はフルコース

 久しぶりに素晴らしいドラマに出会った。昨年亡くなった帝国ホテルの元総料理長・村上信夫氏の様々なエピソードを描いたNHKのドラマ「人生はフルコース」である。
 村上氏は、パリ留学、バイキング料理の導入など、様々な経験を経て、さらにNHK「きょうの料理」の講師として、日本の食文化を広げることに多大な貢献をした。
 また、東京オリンピックでは選手村料理長として、全国から集められた料理人と奮戦する。
 その村上氏を、高嶋政伸が爽やかに演じている。料理人としての一途で波乱万丈の生涯は、まさに西洋料理のフルコースのような芳醇な味わいを醸していた。

NHKドラマ「人生はフルコース」 

野沢尚 青い鳥

 2004年6月28日、脚本家の野沢尚が亡くなった。首を吊って自殺とのことだ。たいへん味のある、緻密な構成のドラマを作る方だったので、残念であった。
 野沢尚が手掛けた作品で特に印象深いのが、豊川悦司主演の「青い鳥」だ。駅長と町の御曹司の再婚相手との逃避行を描く、ロードムービー風のラブストーリー。豊川悦司、夏川結衣、佐野史郎など俳優の個性が実によく出ていた。北海道から沖縄まで、日本各地の抒情を織り込みながら、人々の微妙な陰影が描かれ、引き込まれるドラマだった。
 野沢尚は、この作品の脚本を何十回も書き直したという。駅長と母娘との愛情が育っていく様が丁寧に描写され、その後の逃避行に無理なくつなげていくことに随分心を砕いたようだ。練り上げられた脚本に支えられ、透明感のある名作となった。

青い鳥 BOXセット [DVD]

時空探偵ゲンシクン

 図書館で子どもが「時空探偵ゲンシクン」のビデオをよく借りる。1998年から1999年にテレビ東京系列で放映された、研究所の少年少女が過去にさかのぼって事件を解決するアニメ。タイムボカンとポケモンを混ぜたような設定だが、エジソン、ダ・ヴィンチなど、歴史上の人物が毎回登場し、ただ戦うアニメよりも教育的かと思う。

時空探偵ゲンシクン「イシイシウッホー!」
水樹奈々 立木文彦 園田英樹
B00005FZCU

時空探偵ゲンシクン
園田 英樹 山中 あきら
4063238717

杉原千畝

 第二次世界大戦中、リトアニアでユダヤ人に日本渡航のビザを発行し、6000人以上の命を救った外交官、杉原千畝。最初にその人の存在を知ったのは、関口宏が司会をする「知ってるつもり」という日本テレビの番組だった。これは、たいへん良い番組だった。杉原千畝を扱った回は、このような日本人がいたのかと、いたく感動した。
 日本テレビで作成されたドラマ「六千人の命のビザ」は、反町隆史と飯島直子が共演し、杉原の生き様をじっくりと描いた作品。

杉原千畝物語・六千人の命のビザ
B000BUN0RE

ハッチポッチステーション

 NHK教育テレビで放映されていた、ハッチポッチステーションのCDを聴く。テレビでは良く見ていたが、音楽のみを聴くと、グッチ裕三の「曲芸」の素晴らしさを改めて感じる。「大きな栗の木の下で」をYMCAで歌うセンス、「クラリネットを壊しちゃった」を「ステインアライブ」に見事に乗せるワザなど、すごいなあと思う。大人も子どもも楽しめる音楽ゴコロいっぱいのCD。

ハッチポッチステーション~What’s Entertainment?~
グッチ裕三とグッチーズ
B00005QYWM

ウルトラQ マンモスフラワー

 「今、我々をとりまく自然界の一部が、不思議な身動きを始めようとしています。そうです、ここはすべてのバランスが崩れた、恐るべき世界なのです。これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです。」

 皇居のお堀の壁を突き破りのたうちまわる根。それは地下鉄構内の人々をも襲い始める。東京丸の内に突然花を咲かせるマンモスフラワー。日常に出現したアンバランス・ゾーンを見事に表現した本作は、「ウルトラQ」の第1回製作作品である。
 ウルトラマンのようなヒーローは登場しない。それゆえに、知恵を用いて脅威に立ち向かう人々に尊厳を感じるほど、濃密な人間ドラマが展開されている。

ウルトラQ 宇宙からの贈りもの

 火星探査ロケットが帰還した中に、二つの金色の玉があった。その玉が暖められるとき、火星怪獣ナメゴンが登場する。「大宇宙のルール」を知らしめるために送り出されたという、希有壮大な趣をもつ金城哲夫の脚本。突然あらわれる怪獣によってあぶり出される日常の諷刺もウルトラQの魅力である。

ウルトラQ 五郎とゴロー

 ウルトラQの第2話、「五郎とゴロー」は、研究所の「青葉くるみ」を食べて巨大化した猿の物語。特撮については現在の技術から比べれば未熟に見えるかもしれないが、それは些末なことに思えるほど充実した30分であった。むしろ、当時の技術でこれほどのスケールの作品を週1回作り上げることに驚きを感じる。社会派ドラマの秀作とも言える。

ウルトラQ ゴメスを倒せ!

 ウルトラQのBGM集を聴き、無性に本編が見たくなり、ウルトラQのDVD第1巻を購入する。「ゴメスを倒せ!」「五郎とゴロー」「宇宙からの贈りもの」「マンモスフラワー」の4編が収められる。
 DVD化され、映像も音声も極めてクリアになっていた。第1話の「ゴメスを倒せ!」は、凶悪な怪獣ゴメスと怪鳥リトラの闘争を描く。意外なことに怪獣同士の対決はウルトラQでは本作のみ。「キングギドラ対ゴジラ」のミニ版のような感じだが、お茶の間に非日常を持ち込んだ意味合いは大きいだろう。
 「怪鳥りトラリア」「シトロネラ・アシッド」など、後に「バルタン星人」「スペシウム光線」を生み出す飯島敏宏(千束北男の筆名で参加)脚本によるネーミングの妙も雰囲気を盛り上げる。
 陰影のあるモノクロ映像で、異世界に入り込む気分にさせてくれた。

DVD ウルトラQ VOL.1
特撮(映像)
B00005L8A0

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