ドラマ 64 第5回

 NHK土曜ドラマ「64」第5回は、「指」。緊迫感は極限に達する。その後、事件は急速に収束に向かい、いままでの謎や伏線がひとつひとつ回収されていく。原作を読んでいても、その流れは実に見事である。
 ドラマを見終わった後で、いろいろなシーンが自然と反芻される。柴田恭兵演じる刑事課長が、捜査車両でピエール瀧演じる広報官に真の捜査内容を告げたときのピエール瀧の驚愕の表情、誘拐された娘の父親を演じる段田安則のひとつひとつのしぐさなどが思い起こされ、胸が熱くなる。
 良いドラマはずっと記憶に残るものだが、「64」は自らの中ではリアルタイムで見られた幸せをずっと感じられる作品である。
 硬質なエレガンスを体現した、見事な映像作品。

NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」

64 ロクヨン DVDBOX

イエローマジック歌謡曲

 YMOの坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏が関わった歌謡曲を集めた3枚組のCD。
 「ハイスクール ララバイ」イモ欽トリオ、「コンピューターおばあちゃん」酒井司優子、「赤道小町ドキッ」山下久美子、「哲学しよう」山田邦子、「だって、ホルモンラブ」伊武雅刀、「毎日僕を愛して」郷ひろみ、「風の谷のナウシカ」安田成美、「ピンクのモーツァルト」松田聖子、「ファンキーマージャン」竹中直人、「銀河鉄道の夜」中原香織などなど、その多彩さには目がくらむほど。
 音楽性の豊かさが感じられるアルバム。

イエローマジック歌謡曲
オムニバス 細野晴臣 高橋幸宏 南佳孝 マナ 近田春夫 シーナ&ザ・ロケッツ 金井夕子 坂本龍一
B0006TPHSA

花燃ゆ 19

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第19回は、「女たち、手を組む」。
 歴史の背景を丁寧に描こうとせず、ホームドラマとしてもあんまりな寒い台詞のやりとりで大半の話がすすんでいく。大河ドラマを見ていると思うと苦痛以外のなにものでもない。次回の「64」がひたすら楽しみ。

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」

花燃ゆ 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233691

ドラマ 64 第4回

 NHK土曜ドラマ「64」第4回は、「顔」。新たに発生した事件により、主人公三上は記者クラブとの報道協定締結を目指す。記者たちとのリアルなやりとりが圧巻。最終回に向けて緊迫の度が高まる、うねりをもった回。

NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」

64 ロクヨン DVDBOX

花燃ゆ 18

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第18回は、「龍馬!登場」。
 脚本家が変わったようだが、2人体制で進むはずが、なぜ3人目?なんだかスタッフのやる気のなさが伝わってくるようである。桜田門外の変は椿の花だけ映して一瞬で終わった。「龍馬!登場」はいいのだが、いきなり文の前に現れて、いったい坂本龍馬は何をしにきたのかよく分からない。

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」

花燃ゆ 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233691

ドラマ 64 第3回

 NHK土曜ドラマ「64」第3回は、「首」。
 警察庁長官が視察に訪れる真の目的を知り、広報官三上は愕然とする。警務部と刑事部の対立は深まり、事態は急転直下、新たな展開を迎える。
 主人公三上は、警察の広報官として、匿名問題をめぐり記者との軋轢が極限にまで達する。そこで三上が記者たちに被害者について述べるくだりは、感動的なシーンであった。上毛新聞の記者をしていた横山秀夫だからこそ描けた名場面で、ドラマでも原作の良さがじっくりと描かれていた。
 ドラマの醍醐味を凝縮した、充実の1時間を与えてくれる意欲作。

NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」

64 ロクヨン DVDBOX

花燃ゆ 17

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第17回は、「松陰、最期の言葉」。
 松陰が幕府要人暗殺を取り調べのときに喋り、処刑になる。最後になぜか井伊直弼と対面するが、その会話の中身のなさに愕然とする。高橋英樹、伊勢谷友介といい役者が顔を合わせる場面なのに、この脚本はあんまり。演じている人々がかわいそうになってくる。

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」

花燃ゆ 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233683

ドラマ 64 第2回

 NHK土曜ドラマ「64」第2回は、「声」。14年前の幼女誘拐殺人事件の時効が迫る中、主人公三上は、当時関わった刑事たちの秘密にたどり着く。
 硬質な演出と寸分の隙もないストーリーで、見る者を惹き付けてやまない重厚なドラマ。 

NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」

64 ロクヨン DVDBOX

花燃ゆ 16

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第16回は、「最後の食卓」。松陰が家族と最後のひとときを過ごす。
 NHKのドラマ「64」が濃密な脚本で素晴らしい。次の日にあるこの大河が逆にすごく間延びして見える。

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」

花燃ゆ 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233683

ドラマ 64 第1回

 横山秀夫の小説「64」がドラマ化される。それを知ったときには、胸の高鳴りすら覚えた。あの重層的な小説を、どのように映像化するのか、不安と期待が交錯する。
 NHKのホームページで、【脚本】大森寿美男を目にしたとたん、これは必見と小躍りした。NHK大河ドラマで、近年の名作といえば「風林火山」である。また、「TAROの塔」も印象に残る出来映えであった。この人なら、という思いがある。
  「クライマーズ・ハイ」のスタッフが、練りに練ってつくりあげたドラマ。それは、期待を裏切ろうはずがなかった。最後まで一時たりとも目を離せない、引き締まった映像であった。
 主人公の三上広報官を、ピエール瀧が演じる。次々と襲いかかる難題に、苦悩しつつ立ち向かう。14年前の誘拐事件の映像は、段田安則の名演技と相まってこの上ない緊迫感をもっていた。
 甘さの一切ない、キレのある映像と巧みなプロット、個性豊かな俳優の存在感により、近年まれに見る硬質なドラマが誕生した。 

NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」

64 ロクヨン DVDBOX

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